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マルチスタック

◇マルチだけど殴り合っちゃだめ
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トランプゲームではめずらしい、協力ゲームを紹介しましょう
ボードゲームにおける協力ゲームというジャンルは、割と最近のものなので、この「マルチスタック」も当然、創作されたゲームです
geekへのリンクはこちら

用意するものはダイソーにいって、100円でトランプを買ってくるだけ
え? もう持っている? それなら話は早い

実は用意するものはもう一つあります
このゲームでは各プレイヤーには役割が割り当てられます

その役割を示すカードが必要です
原文ルールでは、紙に役割を書くように指示してます

もしペンと紙がなければ今すぐダイソーに行って、え?持ってる? 上等上等

プレイ人数は2~4人ですが、とりあえず4人プレイを説明しましょう

最初にジョーカーを抜いた52枚のトランプデッキをよくシャフルして、各プレイヤーに手札4枚づつ配ります
この4枚は手に持たずに自分の前にオープンに並べておきます

残りは山札となり、トップカードをめくって場に出します
この場札をスタックと呼びます

ゲームの目的はスタックにカードをプレイして、全員の手札をなくすことです
基本的には、スタックのトップカードのランクに対して±1のカードだけがプレイできます

A(エース)はK(キング)と2を繋ぐことができます
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手番で実行するアクションは以下
1)ドロー:好きな枚数山札からドローできます(手札上限8枚まで)
2)スタックへ好きなだけプレイ
3)他のプレイヤーへ自分の手札を1枚渡す


ドローは任意です。ドローするということは手札が増えることでもあるのでまったくドローしなくても構いません
まあ、スタックにプレイできないカードがなければドローするしかありませんが

スタックへのプレイは必須です
もし手番がきて、スタックへ手札を出すことができなければそのプレイヤーは”スタック”となります

この場合のstuckは、立ち往生するという意味で、プレイできない状態のことを言います。おお、これは場札に積む=Stacksと掛けてるわけですね

なんにせよ、なにもできなければ手番は即座に終了します
そうならないために、手番の最初にドローをするんですが、上限8枚になってもプレイ可能なカードが出てこないこともあります

スタックは、ゲームの勝利へ大きく影響します
というのも、全員がスタックになると、プレイヤーの敗北だからです

もう一つの悪影響は、スタックすると他プレイヤーに自分の手札を渡すことができない、ということです

手札を誰かに渡す(パス)することは、このゲームの勝利へ直結する重要なアクションです
その理由は、最初に説明した各プレイヤーの役割にあります

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役割は4つあり、プレイヤーは自分が担当する役割のルールでしか手札をプレイできません

「同色」:プレイするとき、スタックのトップカードと同色(黒か赤)でなければプレイできない
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「交互」:こちらはスタックのトップカードと違う色でなければプレイできない
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「上昇」:スタックのトップカードに対して+1でなければプレイできない
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「下降」:こちらは-1でなければプレイできない
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「同色」「交互」の2つの役割は、もちろん±1のカードをプレイするんですが、色による縛りがあります。「上昇」「下降」の2つの役割は、ランクを1上げるか1下げるかの縛りはありますが、色は無視できます

この役割があるため自分はプレイできないが、他の誰かならプレイできるカードというのがあるわけです
そしてゲームをクリアするには、プレイ可能な人に自分のカードを渡せばいいのです

ただし、各プレイヤーには最大で1枚づつしかパス(渡す)することはできません
同じプレイヤーに複数枚を渡すことはできないのです

その上、必ず最低1枚はスタックにプレイしていないとパスアクションはできません


役割カードはゲームが始まる前にランダムに配ります。原文ルールではランダムに配るとは書かれていないので相談して決めてもいいでしょうが、まあ、ランダムで構いません

しかし誰からスタートするかは重要です
ここはジャンケンなどではなく、相談して決めましょう

ただ、序盤はスタック(プレイ不可)することはほぼありません
というのも、場のスタックは4人プレイなら5つまで作ることができるので、出せないカードは新しいスタックの最初の1枚目にすることができます

なるべく少ないスタックでがんばって、どうしようもないときに新しいスタックに手を広げる感覚は、なんとなく「ザ・ゲーム」のそれに似てます

もうひとつ重要なルールはジャックの存在です

誰かがジャックをプレイした瞬間に、なんと、役割カードが時計回りに移動するのです
これによって、自分の役割が変わって出せるカードが出せなくなるハプニングが起こります

しかし、場合によってはこれまで出せなかったカードが、役割が変わることで出せるようになることもあったりして、このハプニングは悲しいんだか嬉しいんだかよく分かりませんが

ただ、このハプニングはある程度コントロールできます。
ジャックをいつプレイして役割を移動させるか、そのベストのタイミングとプレイイングを見極めるのはクリアへの第一歩でしょう
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山札が尽きたとしても即、敗北になるわけではありません
単にドローができなくなるだけです

とはいっても、山札が尽きたらもう見えている手札でクリアできるかどうかはちょっと検証すれば分かりますので、実際は山札が尽きたら、その最後のドローでキーとなるカードが引けなかった時点で敗北は確定します


先日、プレイしたときは山札が尽きて残り手札でクリアできないことが分かって敗北しました。あと一歩のところで失敗、という協力ゲームとしては理想的な負け方なので、もちろんすぐに再戦です

さすがにゲームに慣れた2回めでは中盤過ぎたくらいで見事にクリアしました

役割カードによるプレイの縛り、カードを渡すタイミングや、ジャックによる役割の移動など、よく考えられていてとても感心しました
実際に遊んでみてとても面白いものでした

しかし、というかやはり、協力ゲームにおける奉行問題は気になります
これが気心のしれた仲間同志ならまだしも、もし初対面の人が混じってたりすると、声の大きい人がてきぱきゲームを進めて、勝つにしろ負けるにしろ、あまり参加できずに終わる人がでてきてしまう可能性はなくもありません

これはまあ、この手の協力ゲームでは避けて通れない道なので、気にし過ぎてプレイしないのはもったいないなぁとは思います

僕が気になったのは難易度です
2回めでわりとあっさりクリアしてしまったのは、もちろんカード運もあるのでなんとも言えませんが、難易度を調整する方法はあるかも知れません

4人プレイではスタックは5つ作れるのですが、3人プレイでは4スタック、2人プレイでは3スタックが上限です

なので4人プレイで、4スタック上限にすれば難易度は上がるような気がします
今度試してみようかな


※補足として2人プレイでは役割カードは「同色」と「交互」しか使いません
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※geekより拝借

3人プレイでは役割を3人に割り当てた後、残った役割は脇においておいてジャックがプレイされたらプレイに登場します。そして1つの役割が押し出されて、またジャックがプレイされたらまた戻ってくるわけです
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※3人プレイ時。未使用の役割カードがわきでスタンバってる

この場合、誰がその役割カードを受け取るのかははっきりしないのですが、ジャックをプレイした人が新しい役割を受け取り、時計回りに役割を移動させて、最後のプレイヤーは自分の役割カードをわきに除外する、という手順でいいでしょう

ということで



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NOX

◇見た目で判断しないでよ
はこえ

人はゲームを選ぶ場合、たいていは面白い「だろう」という予測、もしくは期待で買うものです

もちろん好きなデザイナーだから、とか、評判はイマイチだけどテーマがツボ、という場合もあります。このあたりは個人差があるので、ある人には興味があっても他の人のアンテナにはいっこうに引っかからない、ということもあるでしょう

ある日、ゲーム会の主催者さんが「あまり評判も遊んだという噂も聞かないけど、なんとなく買ってみた」というゲームを持ってきました

それが「ダウンフォース完全日本語版」と、この「NOX」です

「ダウンフォース完全日本語版」は、そうはいってもデザイナーはあの巨匠クラマーです。入手難だった過去作のリメイクなので、システムの古臭さはあるかも知れないが、大きくハズレはしないでしょう
ダウンロード

しかしこちらの「NOX」ですが・・・
実は僕もこのゲームの存在はAmazonで知ってはいたんですが、このスカルキングやブードゥープリンス風の箱絵にはいっこうにソソらず、まったく興味がもてませんでした


所有者さんがインストしてくれたんですが、どうにもピンときません

手番では3枚の手札から1枚、自分の前か他人の前にプレイします
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誰かが自分の前にカードスタックを6つ作ったらラウンド終了で、スタックのトップカードの額面の合計が得点となり、150点取ったら勝ちです

ランクは1~15で、3色あります

同じ色のカードの上には同じ色のカードを重ねて額面を変更することができます
だからラウンド中に、自分の場札の合計点をいかに多くしていくかマネージメントしていくわけです

そしてこのゲームの一番のキモは、ラウンド終了時、自分の場札が最低3色存在していないと無得点というところです

ここまでルールを聞けば、自分の場札の得点を上げるか他人の場札の得点を下げるか、のジレンマがオモシロどろこなのかと思います

しかし場札に関するルールはもう1つあって、場札に同じランクのスタックが2つあれば、それを1つにまとめなければならない、というのです

ん? ほほう

同じ色で額面を上げるのは解るんですが、同ランクをひとまとめにするメリットはなんだろう
全員、ルールを聞いてピンときてなかったのですが、軽いゲームなのでとりあえず1ラウンドやってみようということになりました

確かに、誰かが6スタック作ってラウンドが終わりそうになったら自分の場札の得点を上げるのか、それとも他人の場札の得点を下げるのか、といった攻防は見られはしましたがなにせ手札は3枚なので、それほど他人の邪魔をする、ということもできそうにありません

1ラウンドやってみて、やはりみんなピンと来てないようでした
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もしかしたらルールが間違ってるのかと思い、日本語ルールを読んでみましたが特に間違ってるところはなさそうです

「評判も聞かないし、埋もれる理由はそれなりにあるんだなぁ」と思ってたら、プレイの例を読んでみると・・・

あれー
なるほど、そういうことか!

ルールを間違えていたわけではありません。プレイも間違ってません。ただ、プレイの仕方に勘違いがあったんです
一番腑に落ちたところは、例の「同ランクが2つ以上場札にあれば1つのスタックにまとめる」というルールです


これは自分の場札で行うのではなく、他人の場札でやるべきことなのです

6スタックになったらラウンド終了なのですが、このひとまとめスタックのプレイイングによってラウンド終了を遅らせることができます。2つのスタックが1つにまとまってしまうのだから、合計得点も必ず目減りする、というダブルパンチをくらわせることができるのです

例えば他人の場札に〔赤10〕〔青6〕〔緑5〕〔赤1〕〔青8〕とあってラウンド終了にリーチだったとします

このとき、自分の手札に〔赤1〕があれば、どこにプレイすればいいでしょうか
正解は、他人の場札の〔赤10〕を上書きすることです

これによって〔赤1〕スタックが2つできることになるので、それらは1まとめになります
〔青6〕〔緑5〕〔赤1〕〔青8〕

これでリーチを解消したばかりか、合計得点を大幅に削ることもできるわけです!!

おおお、これこれ!
これは面白いやつやー!

もう一つ勘違いしてたのは、同じ色は上書きできるけど、自分の場札を上書きするのではなく、他人の額面を下げるほうが効果的だ、ということです

もちろん自分の場札を上書きしてもいいんですが、それよりは別の場札としてプレイした方が合計点は上がります
つまり自分の場札を上書きするメリットは、なくもないんですがリスキーではあります

つまりこのゲームの
・同じ色は上書きできる
・同ランクが2つあったらひとまとめになる

という2つのルールは、他人を攻撃するためのルールだったんですね

だとしたら、他人への攻撃が横行してゲームが収束しないんじゃないかという懸念がわいてきますが、実は山札が切れて、手札を全部プレイしきってもラウンドは終了します
そっちの終了条件じゃ終盤、ぐずぐずになりそうかなぁと思いましたが、実際プレイしてみると山札切れはまず起こりません

ここで手札が3枚しかない、というのが効いてくるんです
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早い話、プレイの選択肢はそれほどない、ということなんですがw
このゲームに限っては、その選択肢のなさがプレイのテンポを生んでます

そしてこの手札の少なさが別のドラマを生むことに・・・
ラウンド終了したとき、場札に3色ないと無得点ということは先に説明しましたが、プレイ&ドローとはいえ手札が3枚しかないと、自分の場札にプレイすべき色をなかなかドローしない、ということが起きるのです
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いくら高額の場札を持っていたとしても、3色そろえないと無価値です
何度ドローしても3色めがこなかったら自分の場札を増やすわけにはいきません

なぜなら、うっかりリーチにしてしまうと他人に自分の場にカードを置かれて強制的にラウンドを終了させらてしまうからです
もちろん、そのとき3色めをプレイしてくれる優しいプレイヤーはどこにもいないでしょう。コンチクショー


全員の場札が見えてます。誰が一番得点が高いのか、みんな分かってます。だとしたらどうプレイするか・・・
ここで終わらせることもできるけど、それじゃ得点が伸びない。いや、あのプレイヤーにならあの得点を引き取らせてもいいか・・・

そういった思惑が錯綜し、なんとか他人を誘導してトップの得点を下げさせようとしたり(自分ではやらない)、そんなことより自分の得点をアップさせなきゃならなかったり、こっそり自分だけ高額のカードを追加したり、それは許されなかったり、まあ、にぎやかになること必至です

そうはいっても、何度もいいますが手札は3枚きりなので、なにをどうしようとも「ええい、終わらせるしかない」ということになっていきます

・手札3枚のプレイ&ドロー
・自分もしくは他人の場にプレイできる
・同色は上書き
・同ランクは一まとめ
・6スタックになったらラウンド終了
・場に3色ないと無得点

最初に聞いたルールがすべてです

ひとつひとつのルールに難しい処理はありませんが、例えば極端なことをいえばプレイヤーが結託して一人の場にカードを押し付けることで、1ターンでラウンドを終了させることもできます

そんな無意味なこと(1人しか得しない)はさすがにしないでしょうが、実際に、その時点でトップグループの2人がなかなか3色めがそろわずにいたところで、他の下位グループのプレイヤーたちの結託によって(最下位の)一人の場札にカードを集め、ラウンドを終了させトップ2人を無得点にしたこともありました
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いやー、これは面白い!
こんな機会でもなければプレイしてみようとも思わなかったゲームです
しかも、所有者ですら面白いかどうか半信半疑だったのですから

「埋もれた名作はない。なぜなら名作ならリメイクされるなり、評価が高ければいずれ世にでてくるだろうから」という人もいます

しかしこれだけたくさんのゲームがリリースされている現在では、こぼれ落ちてしまう佳作もあるかもしれません

この「NOX」はその好例でしょう
まあ、これを「アブルクセン」並みの傑作カードゲームというにはさすがにはばかられますが、このまま埋もれてしまうには惜しいレベルの良作です

ひとつアドバイスするとしたら、プレイ人数は2~6人ですが、3人以下はおススメしません。、5人あたりがベストでしょう
選択肢が少ないゲームですから、プレイ人数が少ないと本当にやりようがないことが多いですが、人数が増えればプレイの可能性も広がります

値段も手ごろですから、本当におススメです


その後、「ダウンフォース完全日本語版」も遊んでみましたが、こちらも遊んで損はないレースゲームでした。続けておススメ

ということで

ガリンペイロ

◆掘った奪った逃げた!
か 

ポルトガル語で、掘る=ガリンポといいます。だからガリンペイロとは単に「掘る人」という意味ですが、一般的にはアマゾンの奥地で一攫千金を狙って日々、金塊(ピピッタ)を掘る人のことをガリンペイロといいます

本作は第1回 グループSNEのボードゲームコンペの佳作を経て製品化されたものです

作った本人が言うのもなんですが、ちょっとルールが込み入っていて、自分でもいつもインストで四苦八苦しております

ですから今回は、紹介を兼ねたゲーム説明(インスト)だと思ってください

◆どんなゲームか
プレイヤーはガリンペイロを率いるパトロンとなります。労働者(ワーカー駒)を働かせて、地位を上げたり、お金を巻き上げたり、名誉点を買ったりします

そして、もちろんガリンペイロを金鉱山に送り込み砂金を掘ったりします(大儲けできるかどうかは状況判断とちょっとした運が必要ですが)

ゲームは3ラウンド終了したときに、一番勝利点を稼いだパトロンが勝利します

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◆ゲームの流れ
プレイヤーは同じ構成の手札5枚を持っていて、そのうちの4枚をプレイします。つまり4ターンで1ラウンドは終了します

1)基本収入:まず最初はランダムに手番順を決めて、自分の駒を地位トラックに配置します。
そしてこの地位によって、ラウンドの最初の収入が決まります

2)プロット:ターンの最初に供給カードがめくられたら、全員が一斉にそのターンでプレイするカードを手札から1枚選び、自分の前に伏せます

3)ターンプレイ:ターンは全員が手番順に収入フェイズを行ってから、また手番順にアクションフェイズを実行するという2段構えになっています

全員がターンプレイを行ったら、次の供給カードをめくって、手札から次のカードをプロットします。これを4回繰り返すとラウンドが終了します

4)ラウンド終了処理:地位トラックの上位によって勝利点を得ます。そして基本的には手もとに残ったリソース(お金とワーカー)は全てサプライに返却します

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*供給カードは全部で6枚。1ラウンドで4枚めくられるので、3ラウンドで山札は2周する
めくられた供給カードにテキストがあれば、全員が確認できるように声に出して読んでください

ターンプレイを少し詳しく説明しましょう

◆収入フェイズ
最初の手番プレイヤー(地位トラックの最上位)は、自分の伏せたカードをオープンしてリソース収入を得ます
リソースには、お金と地位アップとワーカー駒の3種類があります

*注意* この収入フェイズでは手番順にプロットしたカードをオープンしていきます。全員がいっぺんにオープンしないようにしてください

スタートプレイヤーはその3種類から1種類を選び、供給カードの上にマーカーを置いてどのリソースを選んだのかを表示します
そして、その1種類のリソースを供給カード+自分のカードの分だけ受け取ります

例えば、供給カードにワーカーが1つあり、自分のカードにワーカーが3つあれば合計で4ワーカーをサプライから受け取り自分の手元に獲得します

次に2番目のプレイヤーが自分のカードをオープンして、リソースを得るのですが、スタートプレイヤーが選んだリソースを選ぶことはできません。それ以外の2種類のうちから1種類のリソースを選ばなければならないのです

つまり2番目以降は、常に直前に選ばれたリソースは選べないということです。3種類から自由に選べるのはスタートプレイヤーだけの特権です
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*カードにアイコンがないリソースも、供給カードにそのアイコンがあれば獲得することができる。その逆も同じ

◆アクションフェイズ
全員がリソースを獲得したら、今度はアクションフェイズです

カードの上部には収入フェイズで使用するアイコンと、下部にはアクションフェイズで影響する2つの情報があります

ワーカー駒を配置して発動させるアクションは5種類あります。
たいてい、最初に利用するときはワーカー1駒ですが、それ以降は2個、3個のワーカーが必要となります

【市場】・・・・・・・・・・・
キャプチャ10 
【市場】では勝利点カードを購入できます。
勝利点カードは、高額カード4枚を並べてから、その列にランダムに3枚づつ重ねて並べられます。

各列の最前線のカードはその値段で買うことができます。それより上にあるカードも買うことができますが、その下にあるカード1枚につき+1金の余分なコストがかかります

勝利点カードにはゲーム終了時に得られるVPがありますが、プレイ中に利用できる効果もあります。
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*列の最上段の金色のカードが高額勝利点カード。いきなりそれらを買うには次に紹介する【口座】を利用しないと難しいだろう
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*もしこのカードがそのターンでプレイされていたら、買い物コストが+1金になります。この効果は重複するので3枚出ていたらコスト+3金になるわけです。

ちなみに左上の[+]というのは誰がプレイしようが関係なく全体に影響する効果、という意味です。


【口座】・・・・・・・・・

口座 

このゲームではラウンドごとに手元のリソースはリセットされます。しかしコンタ(口座)に入金しておくとラウンドを持ち越すことができるのです。高額の勝利点カードを得るには口座を利用したほうがいいでしょう
ただし、1アクションにつき最大で5金まで入金でき、口座は最大で15金まで貯金できます
そして口座のお金はラウンド最初の基本収入を得るタイミングでしかお金を降ろすことはできませんプレイ中にお金を降ろすことはできないのでよく考えて出金するようにしましょう

キャプチャ01 


*もし、この供給カードがめくられたときにあなたの口座にお金があればラッキー。貯金額によって利子が増えます。増えた利子は口座カードに配置します。しかし上限(15金)を超える場合は、上限までしか得られません


【地域用心棒】・・・・・・・・
用心棒 

ここを選ぶと、そのターンにプレイした全員のカードのお金アイコンと同額をサプライから得ます

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*もしこのターンにこのカードがプレイされていたら、用心棒を雇ったときに得られるお金がカード1枚につき1金、減ります。きっと用心棒が中抜きしたのでしょう。雇ったほうが用心しなきゃならない用心棒もいるのです(映画「用心棒」より)


【出世頭】・・・・・・・・・

キャプチャ07 


他のアクションエリアは、ワーカー駒が満期(いっぱい)になったらリセットされてまた利用できるようになるのですが、ここだけはラウンド中に1回、しかも3ワーカー駒を配置することで地位トラックを2段回アップすることができます

地位トラックにはその地位によってボーナス効果があるのですが、ラウンドが終わるごとに地位が高ければ勝利点が得られるのです。ですからなるべく地位は上げておくことをお勧めします

キャプチャ02 
*ちょっと混乱しそうですが、こちらは収入フェイズが終了したとき、つまりアクションフェイズが始まる前に地位トラックでトップなら5金の罰金です(所持金が少なければあるだけ払います)

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*そしてこちらはターン終了時、つまり全員がアクションフェイズを実行した後に地位トラックでビリかどうかが対象です。


【金鉱山】・・・・・・・・・
金鉱山 
ここはワーカーを1~7駒の間で好きな個数を置くことができます。そして配置した駒と同じ数だけカスカーリョ(袋)から砂金ダイスををドローします
*なるべくボーナス効果を賢く利用して、配置した駒より多い個数のダイスをドローするようにしましょう

金塊の出目はそのまま勝利点ですが、金塊ダイスは色ごとに金(出目)の含有率が違っています

白ダイスは1/6 黒ダイスは1/3で1砂金(1VP)が出ます
茶色と紫はレアダイスで、金がでる確率はぐんと上がりますが、数は希少です
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*ちなみに、製品版のルールブックには「シャーレの上にダイスを振り出す」とありますが当初のルールでは適当なスペースにダイスを振り出して、使用後のダイスをシャーレの上にプール(溜める)する、というものでした。シャーレはゲーム性には無関係で、雰囲気もののコンポーネントに過ぎないのですが、振り出したダイスと、プールしているダイスが混同しないようにプレイすればシャーレをどのように使用しても構いません

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*金鉱掘りアクションを実行するとき、このカードがどのくらいそのターンでプレイされているかを確認してください。このカードがプレイされている分だけ、ドローできるダイスが増えます

◇振り直し
金鉱掘りアクションで、ダイスの出目が気に入らないってことはありませんか?僕はあります
含有率の低いダイスばかりだと、個数が多くてもまったく砂金が出ないこともあります

そんなときは、手元のワーカー1個を消費(サプライに戻す)することで、任意の砂金ダイスを振りなおすことができます。いわば、ガチャ ですねw

しかも、これは手もとにワーカーがあるだけ振り直しが可能です。
手元にワーカーがなくても安心してください。以下で説明するフリーアクションで、お金をワーカーに変換することができるんですよ、お客さん!


◆フリーアクション

アクションフェイズの自分の手番中に1回1勝利点を減らすことでリソースを変換することができます。どっちからどっちに変換しても構いません。ただし、変換レートは消費したリソースの数から1つ少なくなります(最大で5リソースまで


例えば、4金を変換したら、3ワーカーを得ます。6金で5ワーカーか、6ワーカーで5金を得るのが上限となりま



◆ラウンド終了処理

全員が4ターン実行したら、ラウンドは終了します(手札は1枚残ります)
このとき、手元に残っているお金とワーカー駒は全部サプライへ没収されます(口座カードにあるお金は守られます)


このとき、地位トラックで上にいればその地位に対応する勝利点を即座に得ます。
そして、地位トラックの順位を保ったまま、プレイヤーの駒をそのまま最下段へスライドさせます


プレイしたカードを回収して手札にし、次のラウンドを開始しま

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◆ゲーム終了
3ラウンドが終わったらゲームは終了し、最後に得点を計算します。
このときだけは、手元に残ったリソースは没収されません。残ったお金やワーカーは勝利点になるからです

手番順に
・勝利点カードのVP
・手元のお金やワーカーのVP
を申告して、得点トラックを進めます

これは手番順に行うことは重要です。
勝利点が同点だった場合は、後から追い上げた方が勝者となります
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



手番順が厳密だったり、カードプレイ後もフェイズが2つあったり、カードによるプレイの影響やら、勝利点カードのテキスト効果など、60分クラスのくせに説明することが多いのはどうしたものか、という気分にもなります(お前がいうな、っていう)

だいたいどんなゲームなのかイメージを掴んでいただければ幸いです。勝ち筋は大きく、勝利点カードの購入か、金鉱掘りに分かれるでしょう

しかしカードの影響や、取るはずのリソースが取れなくて計画が崩れることも多いです。そういうときは目の前にある、一番効率のいい行動を選ぶか、次のターン(もしくはラウンド)のために大人しくしておくというのも大人の態度です

僕は個人的には金鉱掘りが好きなのでしょっちゅう金鉱山に行きますw
もちろん、ガチャ用のワーカーは手もとに2~3個は残しておきます

それでも足りないときは、フリーアクションでお金をワーカーに変換して振りなおします
もう課金プレイヤーの鑑ですね! 
さきん 
もしくは貯金を溜めて、ここぞというときにいっきに高額の勝利点カードをがさーっと購入するのも気分がいいです。こちらは努力が実を結ぶ実例ですね

すこし制作の話をすると、最初はノンテーマの2人用リソースマネージメントゲームでした。この時点で何人かにプレイしてもらったこともあります

このとき、こちらがイメージしてた”楽しさ”が十分表現できてなかったので、2人用にこだわらずに考え直して3人用にデザインしなおしたのが原型です

このときもまだノンテーマで、勝利点カードの購入とは別にワーカーを消費することで勝利点を得られるシステムになっていましたが、これになにかテーマを乗せるとしたら金鉱掘りだな、と考えて同時にタイトルも「ガリンペイロ」に決めました
ガリンペイロ 

金鉱掘りにするなら運の要素を入れねば、ということで砂金ダイスのシステムが投入されます。最初は極小のダイスを数個振って、出目によって砂金の数が決まるという感じでしたが、頭の中で大量のダイスを振ったときに、黒い出目の隙間にちらほら1の目の赤いドットがイメージされ、それが砂の中に見つかる砂金のイメージになりました
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となれば、既成の6Dではなくオリジナルダイスが必要になります
最初は一色のキューブに砂金を描いて確率の確認などをやってましたが、ちょうど手元に100マスキューブがあったので、砂金の出目の含有量をキューブの色で分けようということになります

あまり砂金が出ないキューブと、高い確率のキューブが色別になっていれば袋から取り出したときに視覚的に解りやすいし、盛り上がりそうだと思ったのです

砂金ダイスに関しては、割と手なりで、特に苦労した記憶がありません。
その代わり勝利点カードの勝利点とコストのバランスは試行錯誤しました。こちらは損得がダイレクトなので誤魔化しがききませんしね(ダイスの方は確率がからむ分、よほど偏ったバランスでなければそれほどおかしくはならないような気がします。うん)
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実は、グループSNEさんから製品化の予定があるとき「3~5人用にできないか」という打診を受けたので、一応国分寺会の面々でテストしたのですが、4人はなんとかなるとしても、5人はダレてどうしようもありませんでした。

ただ、4人用へ作り変えるときにカードの効果なども見直したので、もともとの3人専用のときよりはプレイバランスは取れてるように思えます(良いか悪いかは別として)

ですから結果的には3人でも4人でも遊べるようになったのは良かったなぁと思ってます
もし機会があれば一度遊んでいただくと、携わった当人は喜んじゃいます

ということで
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とりえあえずゲームで!2016年いろいろ大賞

2016年もいろいろ遊びました。
振り返るとほとんど忘れてるゲームもありますが、印象に残ったものを部門別にピックアップしたいと思います

◆トランプ部門
ポートランド
大老二ヤニブ
☆ポートランド

大老二
ヤニブ

・「ポートランド」は、自分の前に勝てそうなポーカー役を作る、というだけなんだけど、なんと各プレイヤーがそれぞれトランプデッキを持つ。山札は52枚あるが、いい役ができるまでドローし続ければリソースが枯渇するというジレンマ。さすがクニツィア。落語に新作落語があるようにトランプも伝統的なゲームばかりではない。トランプのポテンシャルを思い知らされた。
「大老二」は大貧民系だけど闘地主よりはシンプルで役を憶えやすい。ランクに強弱があるので同ランク出しできるのが特徴。「ヤニブ」は相変わらずアプリで遊んでるけど、実プレイも久しぶりに遊んだ




◆トリテ部門
コブラ
人喰い屋敷
☆コブラ

人喰い屋敷
ミットレールヤス

・いたってシンプルなマストフォローのトリテなんだけど、まだこんな手があったかというのが新作トリテの「コブラ」。製品版、待ってます。「人喰い屋敷」は3人用の正体隠匿がとにかく楽しかった。「ミットレールヤス」も3人専用だ




◆2人用部門
七不思議デュエル
ハルイチバンアガメムノン
☆七不思議デュエル

ハルイチバン
アガメムノン

・「七不思議デュエル」はちゃんと「七不思議」テイストが残ってて楽しかった。まだ1回も勝ったことないけどw
2人用はアブストラクトが多い印象だけど、僕は適度な運要素があったほうが好きなので「ハルイチバン」と「アガメムノン」をチョイス。どちらも重くないところもいい




◆同人ゲーム部門
ラミネートラミー
リカーリングサイコロ
☆ラミネートラミー

リカーーーリング
サイコロのアレ

・「ラミネートラミー」はもはやラミーの皮を被ったなにかだ。なにかは解らないけど、楽しいからいいか。「リカーーーリング」も、いわばあのデッキを使って、まだこんな面白いルールができるのかという驚き。「サイコロのアレ」は手本引きテイストを上手にルールに落とし込んであって印象に残った




◆カードゲーム部門
3マニア
ブルゴカードオーレ
☆3マニア

ブルゴーニュカードゲーム
オーレ

・「3マニア」は色かランクで繋げられる、というウノ風味のシンプルなルールの中に「3つ繋げたら有利」という攻撃要素がとても効いている。ぷよぷよカードゲームだ。
再現度がすごい「ブルゴーニュカードゲーム」は、だったら本家のボードゲームを遊べばいいとも言われたけど効果がシンプルな分、手軽にこちらを遊ぶというチョイスもありだった。「オーレ」は、まあ定番



◆グッドゲーム部門
ラストスパイク
インホテップキングドミノ
☆ラストスパイク

イムホテップ
キングドミノ

・クラシックの「アクワイヤ」の現代的なリメイクで、加算するのではなく削ぎ落して面白くした「ラストスパイク」。
自分と無関係の船を動かしていい、という厭らしいルールが楽しくも面白い「インホテップ」。
タイルのチョイスが次の手番順になる、というアイデアが光る「キングドミノ」。
やることはシンプルで、ルールも明確。それでいて他人とそれなりに絡みがあり、誰にでもおススメできる3ゲーム。どれも面白い。




◆アクションゲーム部門
アイスクール
クラスクトウキョウハイウエイ
☆アイスクール

KLASK
TOKYO HIGWAY
・「アイスクール」はただのおはじきゲームなのに、テクニックで魅せることもでき、それでいてちゃんとゲームになっていたのがとても感心した。しかし一番関心したところは広げたコンポーネントがそのまま内箱に収まるように収納できるというデザインだった!
「クラスク」は磁力で操作するので勢いでコントロール不能になる瞬間がオモシロ。「TOKYO HIGWAY」はピンセット技術が勝敗を分ける




◆ペアゲーム/協力ゲーム部門
コードネーム
ザゲームカムレッド
☆コードネーム

ザ・ゲーム
カムレッド

・「コードネーム」はお題カードを物品にしても、アイドルのブロマイドにしても成立するルールがスバラシイ。「ザ・ゲーム」はなんだかんだでよく遊んだ。協力型トリテの「カムレッド」はとても新鮮なプレイ感だった



◆ボードゲーム部門
スカイ島
ワールズフェアマカオ
☆スカイ島

ワールズフェア1896
マカオ

・「スカイ島」は値付けと買い付けフェイズの悩ましさがほどよかった。「ワールズフェア」はシンプルなセットコレクションだけどそこそこ絡みもあって良かった。他には「グランドオーストリアホテル」「モンバサ」「ニッポン:明治維新」「トリカーリオン」が印象に残っていて再戦したいと思ってたがなかなかかなわなかったな。「マカオ」はカード120枚を和訳化したのでよくがんばったで賞



◆思ってたより面白かった部門
ブルームサービスカードゲーム
ふんたテイクアトレイン
☆ブルームサービスカードゲーム

フンタ・カードゲーム
テイクアトレイン
・この時代、事前に情報が入ってしまい予断が避けられないんだけど、それほど評判がよくなかったわりには、遊んだときはけっこう面白かったものをピックアップ。
「ブルームサービスカードゲーム」は先取り要素があって、楽しかった。セットコレクションもシンプルだったし。「フンタ」はいつものメンツでわいわい遊べたのが良かったかな。「テイクアトレイン」は最初なんかおかしいと思ったら、ルールの和訳にミスがあった。ちゃんとしたルールで遊んだらなかなか面白かったな



◆期待はずれ部門
クレカー
くれわー4人のファラオ
クレイジーカート
クレイジーワード
ファラオの恩寵
4人の容疑者

・こちらは期待したけど当てが外れた部門。
「クレイジーカート」はもっとシンプルな手順な方がマリオカート風のドタバタを楽しめたかなぁ。アイデアは良かっただけに惜しい。
ワードゲームは嫌いじゃないんだけど「クレイジーワード」は思ったより弾けなかった。

僕はリメイク元の「王への請願」がそんなに好きじゃないくせに評判がよさそうなので「ファラオ」を思い切って輸入してみたんだけど、やっぱりそんなに好みではなかった。スマン、レーマン。俺にはあわん

「4人の容疑者」は温泉旅館という世界観やイラストの雰囲気は好きなんだけど、推理系でメモ系なのでチョー苦手。「スルース」よりだいぶ洗練はされてるけど、これは好みの問題だからしょうがない。


それではまた来年も面白いゲームに出会えますように

というわけで


ドラキュラの饗宴

◆君の名は・・・?
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最近、キックスターターに掛けられたゲームで、ドラキュラものと聞いて俄然興味が湧きました。プリント&プレイでも遊べるというのでさっそく遊んでみました

背景は、ざっくり言えばドラキュラが(自分の食事にするために)美味しそうな村人をディナーに招待しますが、どいつもこいつも村人に化けたモンスターばかりなので、その正体を暴いてパーティから追い出そう、という正体隠匿系のゲームです

キャラクターは9種類いますが、毎ゲーム必ず登場するドラキュラを除いてプレイ人数分のゲストカードをランダムに抜き出します
それに対応する告発カードも準備します。

ゲストカードをランダムに配り、それがプレイヤーの正体となります。1枚残ったゲストカードは「謎のゲスト」となります
今回パーティに集まったキャラクターは解っているが、1人分だけ不確定要素があるというわけです
この他に、各プレイヤーはイエス・ノーカード1組と、ダンストークンを持ちます

ゲームの目的は、全員の正体を特定するか、1人だけがパーティに残ることです

スタートプレイヤーから時計回りに進行しますが、自分の手番にできることは以下の4つのアクションのうちの1つです
・質問
・ダンスに誘う
・告発
・大暴露


「質問」
プレイヤーを指定して「あなたはベルゼブブですか?」と質問します。
「君の名は?」とは聞けません。相手のキャラクターを特定して質問してください。なぜなら相手はイエスかノーでしか返答できないからです

それに対して相手は、イエスかノーのカードを質問者にだけ渡して見せます

「ダンス」
誰かを指名して「シャルウィダンス?」と、ダンスに誘います。
もし相手が受け入れたらお互いのゲストカードを、お互いだけが確認します。

「告発」
誰かの正体が解ったと思ったら、テーブル上の告発カードをその相手の前に提示します。
「お前の正体はゾンビだろ!」

もし、告発が正解なら、相手は自分のゲストカードを公開してパーティから追放(負け抜け)されます
しかし、不正解なら告発者がパーティから追放されます(もちろんゲストカードは公開されます)

「大暴露」
まず、自分の正体を明かします。
そして他のプレイヤー全員に対して告発カードを突きつけます

他の全プレイヤーはその告発が正しいかどうか、イエスもしくはノーカードを伏せて出します。手番プレイヤーはそのカードを伏せたまま集めて軽くシャフルしたあとに全て公開します

全部がイエスカードなら、暴露は成功して、手番プレイヤーが勝利します
しかし1枚でもノーなら、暴露した手番プレイヤーがパーティから追放されゲームは続行します。いったん、全員のイエスノーカードを集めてから、改めてイエス・ノーカードを1組づつ受け取ります
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「ダンス」をすれば、正体を特定するのは確実ですが、当然、ダンスした相手にもこちらの正体がバレます。
このゲームは、誰よりも早く全員の正体を特定することが目的なので、こちらの正体は隠したまま相手の正体は知りたい、のが本当のところでしょう

ダンスした相手同志は、お互いのダンストークンを交換します(プレイヤー色のチップなど)
そして自分のダンストークンを持っているプレイヤーに対しては「告発」ができません

「ダンス」で相手の正体が解ってから「告発」するのは簡単ですから、それを禁じてるわけです

「告発」はとてもリスキーです。
誰かを追放して、プレイヤー人数を減らすことで全員の正体を特定し易くできるのですが、失敗したら自分が追放されるのでとてもやってられません。
できれば他人がやってくれれば、少なくともライバルの1人は追放されるので高みの見物が一番いいポジションなわけです

しかし「告発」せざるを得ない場合、というのがあります
モンスターには個別の特性(習性)や勝利条件があって、例えば狼男は「2回告発に成功すれば勝利」という条件です

つまり狼男プレイヤーは告発の成功を狙った方が勝利には近いんですが、そのためにはうっかりダンスに応じるわけにはいきません。ダンスした相手にはもう告発できないのですから

もしダンスの誘いに一切応じないプレイヤーがいたとしたら、もしかしたら羊の皮を被った狼男かもしれません

「質問」はタイミングが重要かも知れません
ゲーム開始時すぐに「質問」しても、当てずっぽうなので当たる可能性は低いですが、手番が一周くらいすれば、ある程度正体が絞れてくるので質問の正解率も上がるわけです。

ただ、行動を特定されないために初手で質問して様子を見る、ということもありますが、「あなたは質問できない」という制限があるキャラクターもいます。
ダンスを断れないモンスターもいます。

なにができて、なにができないか。
プレイヤーの行動が推理のとっかかりになるのです


負け抜けはどうかな、とも思いましたが1プレーが短いのでそれほど気になりません
軽く、それでいて少し思考力を使う楽しいゲームでした


◆ゲストカード
ゲストカードは9種類あり、固有の特性(勝利条件など)を持ってます

◇ドラキュラとヴァン・ヘルシング
◆ドラキュラ

ドラキュラといえば宿敵ヘルシング教授です。ヘルシングは人間ですが、村人に化けてパーティに潜りこんだようです。
ヘルシングの勝利条件は簡単です。ドラキュラとダンスするか、ドラキュラを告発すると勝ちです

きっとダンスの最中にトネリコの杭をドラキュラの心臓に突き刺すつもりでしょう
だからあなたがもしヘルシングならとりあえず誰彼かまわずダンスに誘いましょう

ドラキュラにはとくにアクションの制限がありません。ヘルシングとダンスすると灰になってしまうのでダンスの誘いには慎重になるべきです

ドラキュラは今夜のパーティの主催者ですが、告発されるとパーティから追放されますw 主催者なのに!
しかしドラキュラには最後のヒト噛みが残ってます

もし追放されて、また自分の手番がきたら最後に1回だけ「大暴露」アクションを実行できます。そこで一発逆転が残ってるわけですね

それで失敗したら大人しく棺の中でふて寝でもしてなさい

◇ゾンビとトリックスター
◆ゾンビ

ゾンビの勝利条件は3回ダンスすることだけです。もちろんスリラーダンスを踊るのでしょう
やたらダンスをしたがるプレイヤーがいたら、すでに死臭が漂ってるかも知れません

トリックスターはダンスの誘いを断れません。
そして質問に対しては全て「イエス」カードを渡します。ノーと言わない、まさに八方美人です

◇アルカードとジキル博士
◆アルカード

アルカードもダンスを断れません。
そして質問で「ドラキュラか?」と聞かれたらイエスと答えます

アルカードというのはドラキュラのもう一つの姿、別名です
ALUCARDはDRACULAのアナグラム(文字の入れ替え)なのは有名でしょう。

ただこのゲームにおけるアルカードは、ドラキュラマニアのコスプレイヤーというイメージでしょうか。
マニアがドラキュラのパーティに潜りこんで「吾輩はドラキュラ伯爵ぞよ」という顔を決め込んでいるのです。
だから、もしドラキュラになり切ることで多幸感を得て、ゆえにドラキュラに間違われることで勝利するのです
なかなか倒錯してますねw

ジキル博士が二重人格であることは有名です
しかもこのゲームではジキル博士やヴァン・ヘルシング、ゾンビなど多くがなぜか女性化されてます。

そのあたりはデザイナーの好みでしょうかw
つまりジキル博士はリケ女ということです
彼女は追放されても、1枚だけ伏せられてる「謎のゲスト」としてもう1度ゲームに復活します

◇狼男とベルゼブブとブギーモンスター
◆狼男

狼男は2回、告発を成功させると勝利

ベルゼブブも2回告発を成功させるのが勝利条件ですが、自分の正体を公開することでダンスした相手を告発することができます

ブギーモンスターは、自分とダンスしたことがあるプレイヤーが追放されたとき、直ちに大暴露アクションを行うことができます
プレイヤーが減るごとに正体が特定しやすくなるために、ブギー譲の能力はスピード勝負ではアドバンテージがありそうです
◇あるかー



この「ドラキュラの饗宴」は現在キックスターターで出資者を募っていますが、プロモカードや拡張カードもあるようです
aohige.jpg gesu.jpg



プレイ人数は4~8人ですが、実はダンストークンを各プレイ人数分必要で、4~5人くらいなら手もちのチップなどでなんとか代用できますが、フルの8人だと、8色×7個のなんらかのトークン(チップなど)が必要です

プレイヤー個人が特定できればいいので、一人は碁石や、将棋の駒、マッチ棒などでもいいのですが、ダンストークンを揃えるのがちょっと面倒でしょうか

キックスターターが成功して、トークン類も付属しているといいのですが
あと、カードにテキストがあるので日本のどこかのメーカーが完全日本語版で販売してくれると助かります

というわけで
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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