とりえあえずゲームで!2016年いろいろ大賞

2016年もいろいろ遊びました。
振り返るとほとんど忘れてるゲームもありますが、印象に残ったものを部門別にピックアップしたいと思います

◆トランプ部門
ポートランド
大老二ヤニブ
☆ポートランド

大老二
ヤニブ

・「ポートランド」は、自分の前に勝てそうなポーカー役を作る、というだけなんだけど、なんと各プレイヤーがそれぞれトランプデッキを持つ。山札は52枚あるが、いい役ができるまでドローし続ければリソースが枯渇するというジレンマ。さすがクニツィア。落語に新作落語があるようにトランプも伝統的なゲームばかりではない。トランプのポテンシャルを思い知らされた。
「大老二」は大貧民系だけど闘地主よりはシンプルで役を憶えやすい。ランクに強弱があるので同ランク出しできるのが特徴。「ヤニブ」は相変わらずアプリで遊んでるけど、実プレイも久しぶりに遊んだ




◆トリテ部門
コブラ
人喰い屋敷
☆コブラ

人喰い屋敷
ミットレールヤス

・いたってシンプルなマストフォローのトリテなんだけど、まだこんな手があったかというのが新作トリテの「コブラ」。製品版、待ってます。「人喰い屋敷」は3人用の正体隠匿がとにかく楽しかった。「ミットレールヤス」も3人専用だ




◆2人用部門
七不思議デュエル
ハルイチバンアガメムノン
☆七不思議デュエル

ハルイチバン
アガメムノン

・「七不思議デュエル」はちゃんと「七不思議」テイストが残ってて楽しかった。まだ1回も勝ったことないけどw
2人用はアブストラクトが多い印象だけど、僕は適度な運要素があったほうが好きなので「ハルイチバン」と「アガメムノン」をチョイス。どちらも重くないところもいい




◆同人ゲーム部門
ラミネートラミー
リカーリングサイコロ
☆ラミネートラミー

リカーーーリング
サイコロのアレ

・「ラミネートラミー」はもはやラミーの皮を被ったなにかだ。なにかは解らないけど、楽しいからいいか。「リカーーーリング」も、いわばあのデッキを使って、まだこんな面白いルールができるのかという驚き。「サイコロのアレ」は手本引きテイストを上手にルールに落とし込んであって印象に残った




◆カードゲーム部門
3マニア
ブルゴカードオーレ
☆3マニア

ブルゴーニュカードゲーム
オーレ

・「3マニア」は色かランクで繋げられる、というウノ風味のシンプルなルールの中に「3つ繋げたら有利」という攻撃要素がとても効いている。ぷよぷよカードゲームだ。
再現度がすごい「ブルゴーニュカードゲーム」は、だったら本家のボードゲームを遊べばいいとも言われたけど効果がシンプルな分、手軽にこちらを遊ぶというチョイスもありだった。「オーレ」は、まあ定番



◆グッドゲーム部門
ラストスパイク
インホテップキングドミノ
☆ラストスパイク

イムホテップ
キングドミノ

・クラシックの「アクワイヤ」の現代的なリメイクで、加算するのではなく削ぎ落して面白くした「ラストスパイク」。
自分と無関係の船を動かしていい、という厭らしいルールが楽しくも面白い「インホテップ」。
タイルのチョイスが次の手番順になる、というアイデアが光る「キングドミノ」。
やることはシンプルで、ルールも明確。それでいて他人とそれなりに絡みがあり、誰にでもおススメできる3ゲーム。どれも面白い。




◆アクションゲーム部門
アイスクール
クラスクトウキョウハイウエイ
☆アイスクール

KLASK
TOKYO HIGWAY
・「アイスクール」はただのおはじきゲームなのに、テクニックで魅せることもでき、それでいてちゃんとゲームになっていたのがとても感心した。しかし一番関心したところは広げたコンポーネントがそのまま内箱に収まるように収納できるというデザインだった!
「クラスク」は磁力で操作するので勢いでコントロール不能になる瞬間がオモシロ。「TOKYO HIGWAY」はピンセット技術が勝敗を分ける




◆ペアゲーム/協力ゲーム部門
コードネーム
ザゲームカムレッド
☆コードネーム

ザ・ゲーム
カムレッド

・「コードネーム」はお題カードを物品にしても、アイドルのブロマイドにしても成立するルールがスバラシイ。「ザ・ゲーム」はなんだかんだでよく遊んだ。協力型トリテの「カムレッド」はとても新鮮なプレイ感だった



◆ボードゲーム部門
スカイ島
ワールズフェアマカオ
☆スカイ島

ワールズフェア1896
マカオ

・「スカイ島」は値付けと買い付けフェイズの悩ましさがほどよかった。「ワールズフェア」はシンプルなセットコレクションだけどそこそこ絡みもあって良かった。他には「グランドオーストリアホテル」「モンバサ」「ニッポン:明治維新」「トリカーリオン」が印象に残っていて再戦したいと思ってたがなかなかかなわなかったな。「マカオ」はカード120枚を和訳化したのでよくがんばったで賞



◆思ってたより面白かった部門
ブルームサービスカードゲーム
ふんたテイクアトレイン
☆ブルームサービスカードゲーム

フンタ・カードゲーム
テイクアトレイン
・この時代、事前に情報が入ってしまい予断が避けられないんだけど、それほど評判がよくなかったわりには、遊んだときはけっこう面白かったものをピックアップ。
「ブルームサービスカードゲーム」は先取り要素があって、楽しかった。セットコレクションもシンプルだったし。「フンタ」はいつものメンツでわいわい遊べたのが良かったかな。「テイクアトレイン」は最初なんかおかしいと思ったら、ルールの和訳にミスがあった。ちゃんとしたルールで遊んだらなかなか面白かったな



◆期待はずれ部門
クレカー
くれわー4人のファラオ
クレイジーカート
クレイジーワード
ファラオの恩寵
4人の容疑者

・こちらは期待したけど当てが外れた部門。
「クレイジーカート」はもっとシンプルな手順な方がマリオカート風のドタバタを楽しめたかなぁ。アイデアは良かっただけに惜しい。
ワードゲームは嫌いじゃないんだけど「クレイジーワード」は思ったより弾けなかった。

僕はリメイク元の「王への請願」がそんなに好きじゃないくせに評判がよさそうなので「ファラオ」を思い切って輸入してみたんだけど、やっぱりそんなに好みではなかった。スマン、レーマン。俺にはあわん

「4人の容疑者」は温泉旅館という世界観やイラストの雰囲気は好きなんだけど、推理系でメモ系なのでチョー苦手。「スルース」よりだいぶ洗練はされてるけど、これは好みの問題だからしょうがない。


それではまた来年も面白いゲームに出会えますように

というわけで


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2015年 ゲームを振り返る

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2015年もほぼ毎週ゲームを遊ぶことができてとても幸せでした
遊んでいただいた方々、および主催者の方々に幸あれ

ということで、今年カテゴリー別に印象に残ったゲームを紹介していきます

◆トリックテイキング部門
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トランプ、商品版含めて22作遊びました。七つの紋章、7つの部族はペア戦で、勝ち筋が複数あるのが特徴で、のちにセブンという7つのゲームが遊べる汎用カードでリメイクされました。
ルールの解釈でちょこっと話題になったのが悪魔の針です。4トリック同時進行というとえらくひねくれてるように思いますが、プレイしてみれば案外まっとうで、トリテというよりは規定枚数で決算を起こすタイミングにトリテのルールを利用している印象です

トランプでは定番のナポレオンハーツ、オーヘルなどは安定して面白い。その中では他人の取得トリックを予想するノーティスが楽しい。これは同人ゲームキングとして君臨しているマスクド・SG氏のアイデアが元で、ボードゲーム界の重鎮である草場氏がスコアリングをまとめたものです

ドイスはスートとランクの2種類のカードがあって、これでどうやってゲームになるのだろうと思ったら、びっくりするほどトリックテイキングになっていて驚きました。1回しか遊べてないのが残念ですが

ドイスに限らず、トリックテイキングは何度も遊ぶことでコツや面白さが解ってきます。ゲーム会ではどうしても時間調整的に遊ばれたり、1回しか遊べないで終わってしまうことが多いのがもったいないなーといつも反省してます

パスカットランは並んだプレイヤーがペアになる珍しいチーム戦。しかもリードがどっちのプレイヤーかによってプレイ順も逆になる。つまりパートナーが必ず最後手番になるのだ
コルージョンもトランプ。こちらはお互い得するようになんトリック取れるかを談合して決めていい、というアイデアが面白い。それでちゃんとゲームが成立してる

あとやっぱりスティッヒルンは面白い


◆2人専用ゲーム部門
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最近2人用ゲームが充実してきているけど、ゲーム会ではなかなか遊ぶ機会がないよなーと思ってましたが、数えてみたら20ゲーム以上も遊んでました。国分寺会は集まりが午後からのメンバーが多いので午前中に主催のまっちゃんと遊べてたのでしょう

いま、まっちゃんはX-Wingに夢中で、なかなか他の2人用ゲームに誘いづらくなってますがw

2人用といえばパッチワークでしょうか。のちに安くなって日本語版も出ました。
価値の高いピースは時間を削られるけど、やっぱり決算時にボタン(勝利点)がざくざく入ってくるのは楽しい。案外場所を取るのが難ですが

トランプの2人用といえばクリベッジとジンラミー。こちらも安定して面白く、商品版ゲームを含めてもトップ5には入る傑作だと思います

Art of Warもわりと好きなゲームです。こちらは自分でデッキを組んでも遊べるのですが周りで持っている人がいないので遊ぶ機会がなくなってしまい残念です。アートワークも良くて、たしかブラッディインのイラストレーターさんですね

暗棋は運要素の強いアブストラクト(矛盾してますがw)で、象棋駒を使います。最初伏せられてるから、相手の駒をドローしてくることもあるのが面白い。象棋も難解な印象で避けてたのですが、ルールを聞いたらすこぶるシンプルで、こちらも面白かった。
ところでかに将棋には盤の中央に川の概念があるのですが、もしかしたら象棋の影響があるのでしょうか

メモワール44はカードを使ったウォーゲームですが、やることはシンプルなのでウォーシミュレーションの重厚で重い印象はありません。それでもどのカードをどのタイミングで使うのかが悩ましく、これも機会があればまた遊びたいタイトルです

なんとか年内に遊べた七不思議デュエルは傑作
軍事と科学でのサドンデス勝ちがあるので、プレイ中緊張感が途切れることはありません。最初の七不思議カードのドラフトから「今回はどの方面でプレイしようかな」と悩ましく、楽しくてたまりません。いつでも遊びたいゲームです


昔からコスモスには2人用ゲームを出版してましたが、今年2人用が増えた(ように思える)のはなにか理由があるのでしょうが、これ以外にも2人用で面白いゲームはいっぱいありますね

しばらくやってませんが、ボドゲ版モンスターハンターことドラコや、ケネディ対ニクソンの大統領選挙をテーマにしたカードドリブン1960:大統領になる方法もまた遊びたいところです


◆サッカーゲーム部門
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サッカーをモチーフにしたゲームはそれほどありません。そもそもスポーツをネタにしてなおかつ面白いボードゲームはなかなか(特にサッカーは)ないのが残念です

ボーナンザのローゼンベルクのボーンキックはカードゲームでなんとかサッカーを再現しようとしてますが、プレイカードとは別にディフェンス専用カードやイベントカードがあるのがちょっと煩雑な印象で、ちゃんと遊べるまでけっこうルール解読が大変でした
慣れてくれば、まあまあ面白かったんですが

どうぶつ将棋の流れであるどうぶつサッカーは、案外拾い物でした。駒が少ないのでサッカーではなく、フットサルをテーマにすれば猿(サル)である意義もあったのですがw

フーバはコンポーネントが立派な分、お値段もなかなか立派なので買うには勇気が要りましたが。こちらはサッカーにおける”数的有利”をシステムの中心においてます。ただ、駒の動かし方が理解しづらく、まだちゃんとしたルールで遊べてないのが残念です。時間経緯のシステムは面白い

11はネスターから発売されてるサッカーのアブストラクトゲームです。だからかなりサッカーを抽象化してますが、サッカーのゲーム性を再現しようとして駒に特性を持たせたり、パスやタックルが成功するかどうかをダイスチェックさせてかったるいゲームに陥るよりはよっぽど潔いです
これも正規のルールではちゃんと遊べてないので、どこかでじっくり遊びたいものです


◆正体隠匿部門
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たいていの正体隠匿系は会話が中心になるので、馴染みのメンバーと遊ぶのが一番ポテンシャルを発揮します

その中でも、1人だけがどのロケーション(場所)にいるのか知らないけど知ってるふりをしなければならないスパイフォールはよく遊びました
しかし案外、なにをどう質問するのかが難しく、そこで詰まってるとスパイ扱いされてしまうことも多い。後に日本語版がでましたが、きっと日本語タイトルは「スパイはつらいよ」だと思ってたのに変更なしでしたねw

ノスフェラトゥは吸血鬼とハンターの戦いですが、GMのレンフィールドは最初から吸血鬼を知っている(というかレンフィールドがこっそり吸血鬼を指名する)というヒネリが面白い。つまりレンフィールドの行動も、推理のきっかけになるのです
ところでこのゲームは2版でかなりのルール変更があり、それで改めて遊ぶきっかけにもなりました

殺人鬼と捜査官がお互いの居場所を探し出す2人用のノワールも悪くない。
居場所は論理的に探っていけるのですが、捜査官は近づき過ぎると殺人鬼に殺されてしまいます。さらに殺人鬼はいざとなったら正体を変更できるのがミソ

ミステリウムは、ディクシット風ゲームですが抽象的なイラストカードをを使って、幽霊のぼんやりしたビジョンを受け取るというテーマの落とし込みが見事。今度は幽霊役もやってみたい

裏切りの工作員(エミッサリークライシス)は、僕は好きなゲームなのですが好き嫌いが分かれる。
マフィア・デ・クーバは、本当はボスの質問にしか答えてはいけないらしいのですが、国分寺ではそんなの関係ねえと言わんばかりに自分はボスの手下アピールが喧(かまびす)しくも、楽しかった

ずっと積んでたがむしゃらギャング団もやっと遊べました。こちらはギャング団の跡目争いがテーマでした
シークレットムーンは最初、どうプレイすればいいのか探りながらだったのでもやもやしてました。仮面の王や裏切りの工作員もそうですが、キャラクター能力をしっかり把握してからが本番という感じですね。また遊んでみたい

カニングフォークはプリント&プレイ可能ですが、面倒だったのでトランプで代用して遊びました。ちょっとあっさり風

おおおおおおかみは割と評判よかったですが、役割カードの構成をしっかり把握してないと推理できないので注意です。僕は最初ぼんやりしてたので、まったく論理的な判断ができませんでしたが



◆ソロプレイ部門
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最近は1人でも遊べるゲームも増えました
ソロプレイができると、とりあえずルールの把握にはもってこいです

今年一番がっつり遊んだソロゲームはロビンソン・クルーソー呪いの島の冒険でしょうか。これはテキスト依存バリバリで、全カードをヒーヒー言いながら和訳化したので遊ばないわけにはいきません
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対人(3人)でも別々のタイミングで2回遊んだのですが、どこかで処理ミスしてました
このゲームは面白いんですが、ルールや処理が膨大で、「こういうときどうするのか」を理解するのがとにかく大変です
だからソロプレイでルール確認をじっくりやってたんですが、なにせソロプレイなのでそれが正解なのかどうかもよく解りませんw

geekのフォーラムやFAQにもかなり目を通しましたが、久しぶりに遊んだらまたどこかで処理ミスしそうです

アルルの丘もルールを把握するためにけっこうソロプレイしました。やはり最初はルールをいくつも間違ってました。対人プレイもやりましたが、1ラウンドに4ワーカー駒しか配置できないので最適解を探すためにどうしても長考してしまいます

そういう意味ではソロプレイにもってこいではあるのです
何度プレイしても、1回も思い通りにプレイできた試しがないので再挑戦したくなります
基本、完全公開情報なので運要素はほぼありません。理論上、ソロプレイでなん点くらい取れるのか気になります

スコアアタックといえばインペリアルセトラーズも面白かった
こちらはかつて出版された51番目の州のリメイクなのですが、テーマもがらっと変わりルールも調整されていてびっくりするほど遊びやすくなってます

序盤は収入も少ないためカツカツ気味ですが、中盤からはリソースがざくざく入ってくるのでいろんなことができるのが楽しい
4種族あるので4人まで遊べますが、最適解を求めるタイプなのでダウンタイムを考えたら2~3人まででしょう。ルールブックにも最初は2人で遊んだらいいよ、と助言が書かれてました

こちらも近いうちに対人戦を遊びたいものです


◆協力ゲーム部門
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なんといってもThe Gameでしょうか
1~99までのカードだけで、これだけスリリングな面白さがあるのは見事です

hanabiも面白いのですが、余計なことを言ってはいけない緊張感がしんどい場合もあります。こちらも肝心の数字の情報は言えませんが「なんとか察してくれ」的なアバウトさが逆に会話を盛り上げます

まだクリアしてないので、いつか成功させたい

幽霊屋敷の宝石ハンターは、パンデミックシステムを使ってますがよりお手軽になってます。なにより幽霊屋敷でお宝拾いというテーマがいい

パンデミックといえばパンデミックレガシーが話題になりましたが、すこぶる評判がいいのでいつか遊んでみたいものです

協力ゲームの定番、指輪物語ボードゲームや、キャメロットを覆う影、バトルスターギャラクティカは今年遊んでないようです
キャメロットやギャラクティカは拡張も買ってあるので、来年は遊んでみたい


◆重量級部門
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僕は集中力や気力が薄いので「プレイ時間が2時間以上かかります」と言われるとちょっと敬遠しがちなのですが、評価の定まったゲームは長時間でもやっぱり面白い

ジェノバの商人は駒の移動先を交渉で決めていくので、自分の手番でなくてもゲームに参加できます。これを1人の手番ごとにやるので時間がかかるのは当然ですね。僕は交渉ゲームは得意ではないのですが、これは面白かった。またいつでも遊びたいタイトルです。ルールを憶えているうちに(^^;

将軍は最初にプロットするのが悩ましいのですが、それが済めばあとは割とサクサク進むのでプレイのストレスはあまり気になりません。しかし予定が狂うとプロットは修正できないのでかなりダメージを負うこともあるし、トップ叩きが露骨に行われることもあるので好みが分かれるかもしれません

コンコルディアは最初、ルールを把握するので精いっぱいでなにもできずに印象が悪かったのですが、ルールをしっかり把握した2回目からは楽しめました。基本マルチなので、出遅れると厳しい

ポンジスキームも、最初はどうプレイすればいいのか掴みづらいですが、ラウンドごとに払わされる配当金の額にヒーヒーいいながらいつ破産するかの恐怖に怯えつつ自分だけなんとか出し抜こうとする狡猾さが必須です


◆フェルト部門
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ステファン・フェルトは好きなデザイナーです
フェルトのタイトルの中でも評価の高いブルゴーニュはやっぱり面白い。どうしてもダウンタイムがかかるので2人か3人までのゲームですが、好きなのに勝ったことがないというw

ライスラもビックリするほどシンプルで面白かった。しかもあまり時間がかからない。今度は全部のカードを使って遊んでみたいです

世界の七不思議以降、カードを選んで手札を全部隣に渡すドラフトゲームが増えましたがフェルトのドラフトゲームといえばノートルダムでしょうか。

しかし手札は3枚しかなく、しかもプレイするのはそのうちの2枚だけというシンプルさ。
やれることはいろいろあるのに、できるアクションが少ないのはフェルトの特徴ですが、(考える要素が)煩雑にならない分量なので、ほどのよい悩ましさがあるのがいい

こちらも評判に違わず面白かったので、いつでも遊びたいタイトルです

フェルトではマカオも遊びたいのですが、入手難なのが残念です。最近は思いもよらぬタイトルが日本語版として販売されることも多いので、是非、どこかがマカオ日本語版を出してくれるんじゃないかと淡い期待をしております


◆その他
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ノイシュヴァンシュタイン城は、シティビルダーではダッチオークションだったのを手番プレイヤーの自由値付けにしたのが秀逸。ペナルティ要素もなくなってがんがん突っ走っていいのでストレスがなく楽しい

ブルームサービスも評判通り面白かった。なにせその日のうちに3回も遊んだ。心配してたカードの和訳化だけど、イベントカードだけ和訳すれば十分に遊べるのも良かった

デウスもまさかすぐに日本語版がでるとは思わなかったなー。
エリジウムはカードのピック方法が悩ましくも面白く、これも日本語版がでるんじゃないかと待ってるんだけど

カードゲームでは、プラムの法則、ロイヤルグッズ、アイランド鉄道が面白かった
ブクブクは、全員の手札を1回づつプレイするので覚えておけばプレイに有利だろう、というところがしんどい印象があったけど、久しぶりにプレイして細かいところまで神経のいきとどいたよくできたゲームであったことが解った

最初印象の悪かったゲームでも、再プレイで良い印象にがらっと変わることもあるからゲームは繰り返しプレイした方がいいね

クニツィアでは、ドラゴンパレードとドラゴンの宝(どっちもドラゴンか)がわいわいと楽しかったが、バベルの搭は手番プレイヤーが1つのエリアを指定して、そこの建築の協力者を募るという、なんだか変なプレイ感だけど面白かった。最初はルールをいろいろ間違えてたけど

3人限定だと、大貧民タイプの闘地主もじっくり遊ぶと面白い。これは、ビッドに勝ったプレイヤーが親となり、残りの2人はチームとなって親のクリアを妨害する1対2のチーム戦。

キメラはほとんど同じルールだけど少しアレンジしてある。実は闘地主はコンビネーション(カードの出し方)が地方によってまちまちなので、最初に決めておいたほうがいい。その点、キメラは一応ルールは統一されている(当たり前だけど)ので心配はない。キメラには得点カードがあって、それは個人の得点になる。ここが闘地主との一番の違いで、これによってチームの輪が乱れることもありうるのが面白いと思う

同人ゲームのMAD TEA PARTYはトリックテイキングのスカートを元に作られてるので当然3人限定。理解が難しいスカートのビッドをかなりシンプルにアレンジしてあって感心した。これも一度、じっくり遊びたい
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ロールフォーザギャラクシーも個人的には大好きで、レースフォーザギャラクシーよりもマネージメントしている感じが強い。ただしけっこうかさばるので気楽に持っていけないのが難

アブストラクトではダイヤボーリックがサッカーっぽくて面白い
ちょうど10の範囲内ならばルールを無視してカードが出せるテンガロンも面白かった。あとで5人対応でリメイクされたけど、そちらも買った

レクリエーションもいろいろ遊んだけど、国分寺ではなんといってもすげ漫画が大流行。というかまっちゃんが大好きなので、ことあるごとにやってた。しかし同じメンバーだとアイデアも煮詰まってきて、毎回似たような展開になるので、まあ、ほどほどに(^^;

同人のくだものあつめも評判よかった。僕も大好きなので拡張も入手したんだけど、まだそっちは遊べてないのが残念
同人では他にコクハク、メデューサの箱が良かった

クラフトワーゲンは、けっきょく性能アップするカードを獲得してこないと話にならないのかどうか。もう1回くらいはプレイしてみたい
ゴルフをテーマにしたグリーンは、コースマネージメントを上手く再現していると思った。これも好きなゲーム

勢いこんで入手したデッドオブウィンターがお試しプレイしか遊べてないのが悔やまれる。こちらも近いうちにちゃんと遊びたい



◆アプリ部門
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発売中のボードゲームやカードゲームも最近はアプリで遊べる時代です。アプリがあるおかげで、なにかの待ち時間もそれほど気にならなくなりました
今年夢中で遊んだのはスコパです。

スコパは手札と場札を合わせて獲得するカシノ系のゲームで、花札なんかでお馴染みですね。同じタイプにスコポーネもあります。
こちらはカードを全部配り切るのでより戦略的ですが、スコパは手札3枚づつ使い切ったらまた手札補充なので、ドロー運があります。

本来は2~4、6人でも遊べますが、4、6人のときはチーム戦になるので基本は2人ゲームです。このアプリのAIは強くて、なかなか勝てないのもムキになって遊んだ理由です
スコパでは大事なカードがいくつかあるので、そのカウンティングは大事です
得点のときに鉛筆のアニメで書きこむ音も含めてとても好もしいアプリです
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ヤニブもトランプゲームです
このゲームはカードを交換しながら自分の手札の合計数をなるべく小さくして、7以下になったらゲーム終了宣言「ヤニブ」ができます

同じようなゲームに31や、スイム、クニツィアのゼロなんかもありますが、ヤニブのプレイ感はちょっと独特です

カード交換は、山札か捨て札から1枚交換できます
ところがヤニブでは先に手札からカードを捨てないといけないのです。捨ててからカードをドローするので、手札がなくなることはありません

同ランクのグループか、ストレートフラッシュの連番なら複数枚のカードを捨てることができます。ですから場合によってはローカードを捨てて、連番になる絵札を拾ってくることもあるのですが、そんなときに誰かがヤニブ宣言(終了)をされたら失点がでかい。
だから他人の動向はよく観察しておく必要があります

例えば333のスリーカードを捨てて、山札から絵札(10点)をドローしたら、手札枚数は減ってますが手札内の数字は逆に増えてます

確実に手札内の合計数を減らすか、複数枚捨てるために一時的にハイカードを拾ってくるかが悩ましい
そして失点が100点か200点の切り番になったら、50点回復するというスコアリングシステムが面白い

このゲームは誰かが200失点を越えたら負け抜けで、最後の1人が勝利するのですが、200点近くなっても失点を回復できるチャンスがあるのです

手札内の合計数を調整するのは、そんなに難しいことでもありません。調整はしやすいとはいえ、ちょうどいいタイミングで誰かがヤニブ宣言してくれないと困りますが

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製品版のアプリもいくつか所有して、たとえばバトルラインやクレイジーチキン、ティチュー、などは以前よく遊んでました。カルカソンヌなどはとてもできがいい。
トランプではジンラミーやクリベッジをよく遊びます。あとバックギャモンなど

これら以外で、一番遊んでるのが数独です。これも歯ごたえがあるのでついムキになってしまいますが

大好きなハイパーロボットのアプリもあるんですが、僕の古いiPod touchでは起動しないのでそろそろ新しいiPod touchが欲しいところです
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というわけで、申年もよろしくお願いします うきー

トリックテイキングのこころ

下巻

この記事は「Trick-taking games Advent Calendar 2015(トリックテイキングゲーム・アドベントカレンダー2015)」の、21日目の記事として執筆したものです

スティーヴン・キングに『アトランティスのこころ』という小説があります。
本書は5つの中短編から構成されており、その中の一つの中編のタイトルが「アトランティスのハーツ」です
本エントリーはそれをもじっているので「こころ」を「ハーツ」と読み替えていただくとありがたい

というわけでトリックテイキングゲームではもっともポピュラーなハーツの話です

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肝心な点を述べておくなら、ハーツはまず楽しいゲームであり(中略)、たちまちこのゲームに囚われてしまう、ということだ

この小説は、1966年ベトナム戦争中のアメリカ・メイン州の大学生寮で、大流行した賭けハーツに主人公がのめりこんでいく話です
僕もデザインの専門学校生時代にハーツにハマリました。小説の主人公のようにお金を掛けてたわけじゃありませんが、いつもきまったメンバーと毎晩ハーツ(当時はハートと呼んでましたが)を遊んでたのです


初心者に最初に奨めるトリックテイキングはなにかいいか、という話題は定期的にあがってくるトピックです。
ビッド系なら「オーヘル」や、その派生商品の「ウィザード」「スカルキング」あたりでしょうか

ビッド系というのは、最終的に自分がなんトリック取れるのかを最初に予想して、計画通りにプレイできるかどうかというタイプのトリックテイキングです。

一方、単純にマイナスのカードをできるだけ取らないようにするのがハーツ系です
小説に簡潔で無駄のないハーツのインストラクション(説明)があります

理想的なプレイヤーの数は四人。トランプのカードがすべてくばられてから、駆け引きのゲームがはじまる。一回のゲームでやりとりされる点は合計で二十六点ーーー十三枚のハートの札それぞれが一点で、スペードのクイーンは一枚で十三点になる。四人のプレイヤーのうち、だれかの罰点数が百点を越えればゲームは終了。もっとも罰点数のすくなかった者が勝者となる。

Qはたった1枚で13失点します。通称、ブラックレディ(小説ではもっと下世話に<性悪女>=ビッチと呼んでますが)

多少ののカードは引き受けても絶対に取りたくないのがブラックレディです
Qは無慈悲な黒の女王なのです
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ハーツはいわゆる正統的なトリックテイキングなので、マストフォローが原則です
リード(最初にプレイされるカード)がスペードで、自分の手札にスペードのカードがあれば必ず出さなければならない、という鉄のルールです

このとき、手札にブラックレディ(スペードのQ)しかなかったら?

Qはかなり強いランク(カードの強さ)なので、それを出せば恐らくそのトリックに勝ってしまうでしょう
手札にフォローできるスペードがQしかなければ、自爆すると解っててブラックレディを出さなければならないのです

これがマストフォローの怖さです

しかし自分がブラックレディを持っていなければ、マストフォローを利用する手段があります
早い段階で、スペードのリードを繰り返し、誰かが抱え込んでいるブラックレディを炙り出す(プレイさせる)。僕らはこれを「魔女狩り」と呼んでましたが他人が自爆するのを見るのは実に楽しいものですw

これがマストフォローの威力です

この魔女狩りにもちゃんとした正当な理由があります

マストフォローのルールというのは、フォローできない場合はなにをプレイしてもいいのです。その代わりトリックに勝つことはできませんが(ハーツには切り札はありません)

リードされたスート(ハートやダイヤ、クラブ)を持っていなければこのブラックレディをプレイしてそのトリックに勝つ人に押し付けることができるのです!

これをくらったら一撃必殺、クリティカルダメージです
ブラックレディは自爆するリスクもありますが、誰かに大ダメージを負わせることができる必殺武器でもあるのです
これが怖いので、早めに魔女を狩るのはセオリーとなるわけです

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ブラッドは負けをとりかえそうと躍起になっていた。(中略)手もちのカードからスペードを一枚出して、「<性悪女>狩りをおっぱじめようぜ!」と叫ぶ始末。

ハーツではプレイの前に、手札から数枚のカードを隣のプレイヤーにパス(渡す)します。このときマイナスとなるハートのカードやスペードのQをつい渡してしまいがちですが、隣からどうせマイナスカードを渡されるのがオチです

ここではボイドを作るのがセオリーです
ボイドというのは、あるスートを枯らす(手札からなくす)ことです

リードされたスートが手札になければどのカードを捨てても構わないというのがマストフォローなので、ボイドを作ることはとても大事な作戦であることは、何度かハーツをプレイすれば身に染みてわかります

かつてサッカーにおいて、オフサイドというファールは”結果”でしかありませんでした
ところがクライフ率いるオランダ代表が、意図的に敵をオフサイドポジションに置き去りにする戦法を編み出しました
それが今ではよく知られているオフサイドトラップです

自然になにかのスートが枯れるのを待っているのではなく、積極的にボイドを作るのです。できれば初手から。
ボイドのスートがリードされたらハートやブラックレディを放り込み放題なのですからこんなに楽しいことはありません

ただし、せっかく枯らしたスートが隣から渡されてオフサイドトラップが失敗することもよくありますがw


ハーツの特徴は、自分の身を守るために自然とコツが解ってくるところです
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(略)このゲームの二、三の簡単なコツーーー四つの組(スート)のうち、最低でもひとつは手もとに一枚のカードももたない組をつくること、中程度の大きさのハートの札は、シュート・ザ・ムーンを狙いがちなプレイヤーに押しつけること、そして一巡で場に出されたカードをとる羽目になったら、できるだけ数の大きいカードを出すこと

シュート・ザ・ムーンとは、マイナス札を全部獲得することで、これが成功すると26失点が逆にプラス26得点になる一発逆転ワザです

ビッド系トリックテイキングでは手札が弱ければどんなにスキル(技術)があっても勝てません。しかし手札が悪ければヌルビッド(ゼロビッド)、一切トリックを取らないという方法が用意されてます

ハーツでも、2~3枚パスしたくらいではどうにも手札が改善できないこともままあります。そういうときはいっそ逆スラム、シュート・ザ・ムーンを狙うチャンスです

たまに、うっかりマイナスカードを獲ってしまったがために一か八かでシュート・ザ・ムーンに方向転換する場合もありますが、そういうときはだいたい失敗します

シュート・ザ・ムーンを失敗すると大量失点なので、慎重にプレイすることになりますがマイナス札を全部狩り獲れるかどうか確信するまで、心臓のドキドキは止まりません

シュート・ザ・ムーン狙いは心臓(ハート)に悪いのです

しかし決まればこれほど爽快なこともないでしょう
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また、自分が徴兵され、ジャングルに送り込まれて死ぬことになるという考えも、遠いものにしか思えなかった。いま肌にひたひたと迫る現実として感じられていたのは、<性悪女>を狩りたてることか、そうでなければうまくシュート・ザ・ムーンにもちこんで、おなじテーブルにいるほかのプレーヤーに二十六点をお見舞いしてやることだけ。現実と思えたのはハーツだけだった。


ハーツは基本4人ゲームですが、僕が専門学校生時代にいつもハーツを遊んでいたのはT君とS君との3人でした。
3人ハーツの場合は、ランダムに1枚を抜いて残りデッキを配り切るのですが、僕らはクラブの2を抜いてました。『アトランティスのハーツ』の主人公はキッカーカード(伏せられて除外されるカード)がある3人ハーツは好きでないと述べてますが、僕らは3人ハーツをこころから楽しんでいました

小説の大学生たちは学生寮の三階ラウンジにたむろって賭けハーツに熱中しますが、日本ならさだめし麻雀に熱を上げる学生、といったところでしょう

どちらにも共通しているのは、それはギャンブルだということです
もし僕があの頃、遊ぶ友人が4人いたら麻雀にハマって少ない生活費をつぎ込んでいたでしょうか

しかし周囲に麻雀に詳しい知人も見当たらなかったし(いたのかも知れませんが)、遊び仲間は3人だったので麻雀には縁がなかったともいえます
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というか、僕がハーツを遊びたかったので仲間に教えたのがハーツ熱のきっかけです
幸い、他の2人もハーツを気に入ってくれたので連日、毎晩のようにプレイしたのですがもちろんお金を掛けるという発想はありませんでした(スコアをとっていたかどうかも覚えていません)

つまりゲームの面白さ、友人らとの駄弁りの楽しさだけで、いくらでも時間は潰せたのです。
ファミコンブームが来るのは、そのもうちょっと後というタイミングもありました。中野に住んでた僕らは、自転車で新宿に行って夜のゲームセンターで安いビデオゲームを遊ぶこともしょっちゅうで、童顔のS君が補導員に声を掛けられたのは笑い話として今でも記憶しています

まだ風営法も緩く、ゲームセンターは一晩中営業してました
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『アトランティスのハーツ』の主人公は、ガールフレンドから「あの馬鹿馬鹿しいカードゲームからは足を洗うこと」と何度もたしなめられますが、僕らになにかをたしなめてくれるガールフレンドはいませんでしたからw、心ゆくまでハーツに没頭できたのです(^^;

この小説はベトナム戦争に対する若者の複雑な思い、ハーツに熱中しながらも出会いや別れを中年になった主人公が回想する(キングの小説ではお馴染みの)というストーリーです

中編といっても300ページ以上あるので、普通の小説の長編クラスなのもいつものキング流(サイズ)です

主人公はシュート・ザ・ムーンが成功する直前に、ある出来事があってゲームが中断したことで、それ以来大学でのハーツをやめてしまいます

「もうハーツから足を洗うことにしたよ」わたしはいった。

僕は小説の主人公と違ってハーツから足を洗うつもりはまったくなかったのですが、ある日、友人二人がつまらない原因で喧嘩したのがきっかけで、それ以来僕らが3人でハーツを遊ぶことはなくなりました

キングの小説では主人公の友人知人、ガールフレンドの現在が語られますが、諸星大二郎の漫画が好きだったT君とはそれきりで、どこでなにをしているのか解りません

S君とはその後も少し付き合いがありましたが、だんだん疎遠になっていきました。ある日、合宿免許を取りに離島にいるという連絡があり「毎月買っている音楽雑誌を買っておいてくれないか」と頼まれたのは覚えてます

しかしその連絡以来、S君とも音信不通となり、いまどこでなにをしているのか知りません。その音楽雑誌は本屋の袋に入ったまま、まだ僕の手元にあるはずですが

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『アトランティスのこころ』は「ナポレオンの思い出」というエントリーでさとさんも紹介されているように、トリックテイキング好きな人ならわりと周知の小説かも知れません

そこで、もう一つハーツを題材にした小説を紹介しましょう
『ハーツ―死に抜けゲーム』(久綱 さざれ )です
ハーツ

こちらは別々の場所にいる男女7人が共通の夢の中で、生き残りをかけてハーツをプレイしながら謎を解く、というデスゲームですw

夢の中で生き残りを賭けてハーツ?

僕は出版された当初に読んだのですが、内容はすっかり忘れているので読み返したら面白いかなぁと思ったのですが、もう品切れのようです

もし古本屋さんか図書館で見かけたら、お好きな方は読んでみてはいかがでしょうか

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「やろうじゃないか」スキップがいった。
「ぼくも乗った」わたしは、地理の教科書には一回も目をむけないままいった。
「ハーツかい?」カービー・マクレンドンがたずねた。(中略)「いいとも。なかなかいい趣味だな」


※引用はすべて新潮文庫『アトランティスのこころ』白石朗訳より

というわけで

2014 ゲームマーケット・春

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GMでは、気になったゲームが試遊できるのも大きな楽しみの一つです
とはいえ、人気のあるブースでは順番待ちもあったりして、入るタイミングは難しく、とりあえず手頃なところで遊ばせもらいました

◇ジュウシマツ
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2人プレイ
「どうぶつしょうぎ」の北尾まどかさんの新作(かな)ですね
お互いのジュウシマツ駒を袋から引いて、テーブルに配置していき、縦横ナナメで自分のジュウシマツが10匹以上になったら勝ち、というシンプルなゲームです

4匹のタイルが1枚、3匹が2枚、2匹が2枚、1匹が4枚という構成(それぞれの袋に入っている)なので、最短で3手番で終わることもあります

運要素が強いのでサクっと終わります

◇ナナホシ
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2人プレイ
続いて、同じ作者のこれを
こちらは2色のてんとう虫があり、星が1~3まで2個づつあります

最初は裏面にしてよく混ぜて、盤面に並べます
自分の手番には裏向きのタイルを表にするか、すでに表になっている自分の色のてんとう虫駒を移動(捕獲も含む)もしくは方向を90度変える、かです

めくったのが相手の駒、ということもあります
そういう場合は、相手が動きにくいように方向を決めてイジワルするわけですね

星が3つのてんとう虫は前方3方向に移動できますが、星2個のてんとう虫は左右ナナメのどちらか、星1個のてんとう虫は前方1マスに移動できます

目的は、相手のてんとう虫を捕獲して、星を7つ獲得したら勝ちです
だからナナホシなんですね

実はこれ、象棋(シャンチー)駒を使って遊ぶ「暗棋」(アンチー)が元になってます
しかし、なかりシェイプアップして移動方向が駒によって違うことでオリジナリティをだしてます

◇ナナトル
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2人プレイ
手札は4枚で、交互に1枚づつ盤面を埋めていきます(中央には山札から最初の1枚が置かれます)
そして縦横ナナメにカードが3枚埋まったときに、数字の合計がちょうど7だったらポイントになります

ポイントカウンターは9個あるので、先に5個先取で勝ちです

同時に2列で合計7を作ることができたら2ポイントゲットできます
手札は使い切ったら毎回シャフルされるので、かなり運要素が強いですが、カードを移動できるイベントカードなどもあり、ゲームが長引かないのはいいところでしょうか

◇マンカラ
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2人プレイ
今回もマンカラの試遊卓は子供連れで盛況でした
人気ありますね、マンカラ

実はマンカラはなん百というルールがあるらしいのですが、手っ取り早いゲームをひとつインストしてもらいました

ルールは簡単で、ボード手前にある自分の皿を空っぽにしたら勝ちです
マンカラはご存知のように、皿の中の石を全部取り、反時計回りに1個づつばら撒いていきます

もしこのとき、最後の1個を両端の皿(どちらのものでもない)に撒くことができたら、もう1手番プレイできます

この連続手番が重要です
うまくすれば何手番でも連続でできるのです

もう一つ重要なことは、相手のエリアにまで石を撒くことです
石は反時計回りにしか撒けないので、左端の皿に石が1個しかないと、移動力は1しかありませんからこの石を捨てるには時間(手間)がかかるのです

このマンカラの移動メカニクスは非常にモダンです
ただし完全公開情報であり、どのポジションにいくつの石があればいいのか、という定石はありそうです

しかし連続手番であれよあれよという間に上がれると、とても気分がいい!
(実際には相手にあれよあれよと上がられてしまいましたが)


◇ドラフツ
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2人プレイ
こちらも伝統ゲーム
チェッカーだと、駒が成る(プロモーション)とひっくり返して王冠マークを上にするんだけど、インストラクターの(どこかで見たことのある)お兄さんに聞いたら、成った場合は「(同じ)駒を重ねるのがナウい」とのこと

慣れてないうちは、うっかりポンポーンと取られちゃって大幅戦力ダウンということもありますが、これも短時間で遊べるゲームです
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僕は個人的な理由により、直前になるまでGMに行けるかどうかいつも不明なので基本的にはサークルさんのゲームは予約できません

ということでゲームの購入はいつものように、一期一会、別の言い方をするならば出たとこ勝負です
買ったものはこちら
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ただ、ペンタメローネブースのインスト本は狙っていたので、入って真っ先に買いに行きました
草場さんと小野さんの冊子は通常販売なのですが、実は商品を購入するとSIROU氏の「俺のインスト」という非売品がもらえます

どうせなら3冊欲しかったので、当日まで買う予定ではなかった「忍者対戦」を買ってさっそく遊びました

◇忍者対戦
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2人用ゲームです

境界線カードが9枚あり、その両端がそれぞれのプレイヤーの陣地(領土)です
自分の忍者ランダムに並べて(ボスだけは初期配置が決まっている)ゲームスタートです
※本当は両プレイヤーの間に横切るように境界線カードを並べるんですが、ファミレスのテーブルが狭かったので縦構図になっております

ゲームの目的は自分の忍者を一人でも相手の陣地に送り込むか、相手を全滅させるか、です

手番ではまずダイスを3個振ります
そしてその出目を使って、自分の忍者カードを敵陣に向かって進めるわけです(バックはできない)


ところで、ダイスは赤、青、緑の3色あり、カードも3属性(3色あります)
つまり動かせる忍者カードはダイスの色に対応しているんですね
もちろん1つの色ダイスに付き、(対応する)色忍者カード1枚が移動できます

ただし、重なった3枚までのカードならそれらをいっぺんに移動することができます
例えば忍者カードが3枚、赤-緑-青(一番上)重なっている場合、赤ダイス目が2ならこれら3枚とも2マス前進できます

もし緑ダイス1を使うなら、緑-青の2枚を1マス前進できます

ダイスの色につき1色のカードしか移動は対応してませんが、スタック(3枚まで)を上手く組み込むことで、最初の移動力以上の距離を移動させることができまるのです

昔の忍者アニメにあったような、忍者の肩口の上に忍者が乗り、さらにその上の肩口に忍者が乗って疾走するようなイメージでしょうか(却って解りにくくてスミマセン)
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*どのダイスから使うか。戦闘でダイスを使うとばかり思ってたので、このダイスの使い方には関心しました

まあ、つまりはスタックは大事ということです

なぜなら、戦闘でもユニット数(忍者の数)が多い方が有利なのはウォーゲームの常だからです
忍者カードを移動させたとき、境界線を挟んで同じエリアに敵の忍者がいたら自動的に戦闘になります

この戦闘もとってもシンプルです
忍者の属性を比べて、負けた方が捨て札となります

属性は3すくみになっており、要はジャンケンです
アイコンも兜(グー)、クナイ(チョキ)、巻物(パー)、となってるので一目瞭然です

相手が3枚くらいの軍団(スタック)であっても、もし相手の忍者カードが全部グーなら、こちらはパーの忍者1枚で相手を殲滅できます

パーの忍者って、なんか頭悪そうですが相手がグーなら勝ちます
なにせ、ジャンケンですから

もし同じ属性(アイコ)だったら、数値勝負になり、数値も同じならようやく引き分けです
引き分けの場合はどちらも1マス後退(バックするのはこのケースだけ)するのですが、後退した結果、また戦闘ということもあります

うっかりすると、この連鎖式の戦闘で戦力がごっそり削られることもあるので要注意でしょう

カードはスタックされているものも含めてすべて公開情報なので、どういう順番で忍者カードを進軍させていけばいいのかが解り易くはなってますが

手番では、ダイス1個につき移動(戦闘)をするのですが、3つのダイスを使い切る義務はありません
あまり突っ込み過ぎると、タコ殴りにあう危険もありますし、次に相手が攻めてきたときのことを考えて防御的に忍者を配置しておく必要もあるかもしれません

最後に控えているボス(首領)は、3属性を持ち、数値も最大の4です
ヒラの忍者は数値が1~3なので、単独ではボスには決して勝てません

ただし結束すれば別です

ボスがスタックした忍者と対戦した場合、最初の1人(スタックの一番上の忍者)には必ず勝ちます
しかしスタックにはまだ忍者がいるので戦闘は続きますが、連続して戦闘した場合はボスの数値が1づつ減少していきます

つまし最初の忍者を倒したことで、ボスの数値は3になってます
さらに2人めの忍者を倒すと、ボスの数値は2になります

そのときスタックに残っている忍者の数値が3ならば、ボスを倒すことができるのです!
※ルール間違い
首領が連続で戦闘したときは、倒した相手忍者の気力(数字)分、首領の気力が減少します
つまり最低忍者が2人いれば、首領も倒せなくもないということです

ボスは強敵ですが、倒せなくはありませんがゲームの目的はボスを倒すことではなく、的の陣地に攻め入ることを忘れずに(もしくは殲滅)

ボスはやはりかなり強いキャラなので、手番中に1回しか活動させることはできません
最初に遊んだときはそのルールを見落としていて、ボスが無双の強さでしたが(^^;

もちろん、戦闘を避けて前進するのも兵法です
先ほどのスタック移動ワザを使えば、上手く敵の包囲網を突破できるかも知れません
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*生き残ったのが両ボス。先に敵陣地に到着した方が勝ち。こうなるとダイス運勝負!

2人用ゲームでは、考えどころを増やすことで歯ごたえのあるゲームにまとめる場合もありますが、最近は体力も衰えていることもあり、このくらいの軽いダイス運とほどのよい考えどころが僕にはちょうど良かったです


ということで

大阪ゲームマーケット2014

◇そうだ、大阪にいこう

ぎりぎりまで確定しなかったんですが、帰省する目的半分で大阪ゲームマーケット2014をちらっとのぞいてきました

というわけで写真はほとんどありませんが
着いたのは11時過ぎです
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実は、ボードゲーム研究室のポッドキャストを聞いて、欲しいとおもってたたなごころさんちの「えんかい」ですが、すでに完売でした
それでも運良く、試遊できたので紹介してみたいとおもいます

◆えんかい
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まずコルクのコースターのコンポーネントに目を惹かれます
この12枚のコースターには干支、つまり12の動物が描かれてます
このコースターを裏向きにランダムに円状に並べます

ランダムなので、干支の順序もバラバラです
これをプレイヤーみんなで協力して順番を揃えようという協力ゲームです

最初にアクションチップを配られるんですが、プレイヤーは手番にこのアクションチップを消費します
今回は6人プレイだったので、各プレイヤーは4チップづつ持ってます

つまり1人あたり、4手番しかありません

アクションチップの内訳は、まず基本の
・3枚確認する(もちろん自分だけ)
・2枚を入れ替える

この基本チップだけはそれぞれ1枚づつ、初期チップとしてもっています
他のアクションは
・1枚をオープンする
・みんなで相談する

あと、他にあったかもしれませんが、残りのチップはランダムに配られます

そしてこのゲームの一番重要でユニークなルールは、ゲーム中ある言葉しか発してはいけない、というルールです

ある言葉はゲームの最初にプレイヤーで相談して決めます
僕は「ぼちぼちでんな」がいいかなーと思いましたが、なんとなく「わーわー」という言葉に決まっていましたw

ゲームが始まったら、自分だけが確認したコースターがなんなのか「わーわー」となら意思表示をしてもいいのですw

「わーわー」がルールなので
「わ?」や
「わわわわ!」は禁止です


「わー・・・わ?」くらいならOKですがw

「わー」を2回発声するというのが決められたルールなのですが、まあ、そこはよしなに

さて、まずどこが1番目(ネズミ)かを決めたら、そこから順番にコースターを並べ替えていかなければなりません
アクションで3枚見ることができても、それらを適切な場所に配置しなおさなければならないのです

つまり「2枚を入れ替える」アクションチップは、大事に使わないと詰んでしまいます
そしていざ、正しい配置に入れ替えたならば、全力で
「わーーーーーーー!わ!」(ここはもういじるなよ!)とアピール
しましょう

伝わるかどうか、ましてや初めての人同士だと多少奇異な目で見られるのは承知の上です
大阪まで来ておいて、照れくさいもなにもありません


自分の手番にアクションチップがなければゲームオーバーとなるので、それまでにコースターの順番を確定しなければなりません

そしてそろったと思えば、自分のアクションチップを1枚裏向きで使ってチャレンジをします
つまり、1番からコースターを表向けて答え合わせするのです

今回は見事にプレイヤーが勝利しました!


協力ゲームでは奉行問題が取りざたされる場合がありますが、このゲームでは奉行になりようにありません
もし奉行が現れたとしても、その奉行はなんかひとつの単語を繰り返すだけなので無視していいでしょうw

基本はパズルです
僕は残念ながら購入できなかったのですが、もしかしたらソロプレイルールがあるのかもしれません

そしてソロプレイでもやはり、決められた言葉しか発声できなかったりして
でも気にすることはありません

ソロプレイなら他にあなたを見ている人はいないのですから・・・



会場に着いてまず、委託されたものを買いにいったのですが大本命の「ジジニャーゴ」は完売してました
もう一方の委託物は無事に確保できました
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*この手のゲームを主食とする、あるマスクマンからの委託品


ごいた保存委員会による、ごいた駒の製作現場も見学してました
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正方形の板に、ちょうどごいた駒がはまるような穴(凹み)があり、そこに駒を固定してノミのような道具で文字を掘っていたのですが、版画で使うような彫刻刀じゃなかったのが印象的です

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今回の戦利品
・委託物2点
・チーキーモンキーは少し安くなっていたので、親戚の子供のお土産用に購入
・ごいたの木駒。ちゃんと巾着もいただきました
今回の目的の半分はこれを買うためだったりして

ところで、ごいた駒のアクセサリーもあったのですが、知らない人がみたらただの将棋の駒のアクセサリーにしか見えないのがなんというか、はがゆいやらもったいないやらw

「警部!殺人現場に落ちていたこのアクセサリー、ごいたの駒のピアスですよ!」
「ん?将棋の駒だろ」
ごいたの駒です。珍しいんです!」
「将棋の駒とどこが違うんだ」
「う・・・、それは・・・」

・「キングダム・オブ・フールズ」3人用というが珍しく、しかも800円と安かったので
・「ひよこどりっぷ」賽苑。最初はスルーしたんですが、試遊しているのを見たら欲しくなった一品w
一言で言えばチョコボールメカニクス!これも800円


あとはぶらっと縁台ハイパーロボットを眺めて、横から最短解をさらっと解答して去っていこうと思ったら、まったく答えが見つからずw
知り合いのサークルの試遊卓に挨拶しにいって、けっきょく新作予定のテストプレイだけしたり(大阪に来て、わざわざw)
今回も、わりと試遊卓は満杯が多くてタイミングも合わなかったのであまり多くは遊べませんでした

この後、箕面に行く用事があったのできりのいいところで会場を後にしました
東京のゲームマーケットがビッグサイトに移って、広々となったのはいいことなのですが、大阪の会場はかつての浅草のようなサイズで(それよりは天井が高いのはありがたい)なんか懐かしい雰囲気がありました

ただ、中古ゲームを取り扱ってるところがほとんどなかったのはやっぱり寂しかったかな


ということで
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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