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カックリ

◇七人の庶民
ソロ② 093

過去最高の来場者数を記録した2012年、秋のゲームマーケットは数々の同人ゲームの新作や話題作が登場して、あちらこちらでプレイレポートもあがっています

双天至尊堂ブースが発売した「小松札」と「大二札」は、実は地方で遊ばれている札のデザインをリファインして商品化したものです

「カックリ」というゲームが遊びたかったので、僕は「小松札」の方をとりあえず購入しました


”ハードルが高いゲーム”というときに、それはルールが複雑だったり憶え難いという場合に言いますが、ときに適正人数が限られている場合も遊ぶときのハードルが高くなります

麻雀やブリッジなら4人限定、ボードゲームでも「アクワイヤ」や「カタン」などもほぼ4人固定と言われ、「王と枢機卿」は3人限定ゲームともいわれます

一方で、いわゆる人狼系は人数が少ないとどうしようもありません
本家のワーウルフの20人以上推奨というのは別格としても「レジスタンス」や「お邪魔もの」は最低でも7人は欲しいところです

小松札で遊ぶカックリは7人限定ゲームです
8人いる場合は、ある札(黒火箸という札)をドローしたプレイヤーが抜ける決まりなので結局7人でプレイします

いつも3~5人の友人同士でしか遊ばないという人はなかなか難しいかもしれませんが、ゲームサークルにいけば7人はすぐに集まるでしょう

集まるでしょう?
ソロ② 074
*抽象化されつつも、今風のセンスでデザインされた札
赤と黒のエクスタシーがここにある

小松札は4スート×12の48枚です

16世紀頃にポルトガルから伝来した当時の西洋カードのデッキ(トランプデッキ)は今と違って12までしかなかったので、日本のコピー商品である天正カルタや花札は48枚になってるわけです

親がデッキをシャフルして、反時計回りに3枚づつ2回配ります
手札は6枚づつ

余った札は山札として、トップカードをめくって最初の場札にします

このゲームは一言でいえば七並べです
UNOっぽいところもあるといえばある・・・かも

つまりそれだけルールは簡単だということです
まず親からプレイします

親は最初の場札に繋がるように手札からプレイしていきます
ただし出せる札はシークエンスで昇順でなければなりません

場札が[5]なら、手札から[6]をプレイできます
もし手札にシークエンスで持っていれば[6-7-8]というように、まとめてプレイしてもかまいません

このゲームでは最初に手札をプレイしきった人が”アガリ”になります
ソロ② 071
*最初の場札からシークエンスで繋がるように札を出していくだけ
この場合、最初は3から始まり、4<5ときて、赤チョロのワイルドカードで繋ぎ<7<8<9までプレイされたところ


小松札には4スートあるといいましたが、実はカックリではスートは関係ありません
ランク(数字)だけが解っていればOKです

場札から昇順で繋げるといいましたが[12](キリといいます)まで行ったら、次はどの数字に繋げてもかまいません
別に[1]じゃなくてもいきなり[9]や[11]でもOKです

ですから手札に[12](キリ)を持っていると必ず追加で手札を処理できるので便利です

プレイできない、もしくはしたくない場合はパスします
伝統的な用語でいえば「送ります」といいます

最後にプレイした人以外全員がパスしたら、そのプレイヤーは山札から新しい札をめくって新しい場札とします

カックリではシークエンスならば何枚でも出せますが、他にも特殊な出し方があります

【三本】
同じランクの3枚、つまり3カードです
3カードがあればそのランクを出すときに3枚いっぺんに出すことができます

上記の例でいえば手札に6が3枚あれば
[場札5]<[6][6][6]と出すことができるのです
もし[7][8]と持っていればそれらも続けて出すことができます


【イチニツケウチ】
通常、場札と同じ数字は出せませんが、場札が[1]か[2]だった場合は例外で、場札が1なら[1]を、2なら[2]の札を何枚でも出すことができます

[場札1]<[1][1][2][3][4]や
[場札1]<[1][2][2][2]という出し方もできるわけです
ソロ② 088
*スターターが2なので、続けて2の札が出せる。さらに3までプレイしたところ

【バケモン】
赤チョロとタイコの2枚はワイルドカードで、どんなカードとしても出せます

【三本】3カードの一部として使うこともできるし、キリ(12)の代わりに使うこともできます
ただし、もし山札から場札としてめくられたときに限り赤チョロは[1]、タイコは[2]の数字として扱います

ちなみに山札からキリ(12)がめくられたら当然、次はどんな札でもプレイ可能です
ソロ② 141
*赤チョロとタイコ。数字的には1と2になる
派手なデザインなので解りやすい

【三足】
手札がペア3組だった場合、「サンゾク」と宣言することでペア出しができます
手札が[336688]の6枚の場合、サンゾクを宣言すれば[3][6][8]をプレイするタイミングで、それらのペア出しができます

ただし一端サンゾクを宣言した後に、バラしてプレイすることはできません
ここでも赤チョロとタイコのワイルドカードを使えます


ソロ② 070
*インスト風景。カードデザインが独特なので最初にしっかり説明しておく
国分寺の例会でちょうど7人揃ったので、双天至尊堂の主人ことニセ黄門さんにインストしていただいてプレイしました

最初にチップを20くらい持ちます
これは適当でいいです

ゲームの終了も、誰かのチップが無くなったら(払えなくなったら)終了でも、回数を決めて終わってもいいです
今回は誰かがハコテン(破産)になったら終了にしました

最初の親決めもゲーマージャンケンでもいいのですが、せっかくなのでそれぞれが札をめくって一番高いランクの人が最初の親とします
ゲームが始まってしまえば、あがった人が次ぎのラウンドの親になります

全員に3枚づつ、計6枚配ったら山札のトップカードをめくって最初の場札とします
プレイは親からスタート。もちろん反時計周りです

手番がきたらプレイするか、パスするかですが、パスしてもまた手番が戻ってきたらプレイできるソフトパスです
ソロ② 076
*ヨーロッパでもカードを配る向きは時計回りと反時計回りがある
日本やアジアも反時計回りが多いように思うが、この違いはどこからくるのか、という話題もでた
自動車も右側通行と左側通行が世界中で混在している
「探偵!ナイトスクープ」あたりで調べてもらえないものだろうか

最初にハードルの話をしましたが、小松札には算用数字がありません
といって和数字が書かれているわけでもなく、模様で数字を認識しなければなりません

このあたり、とっつき難いのが残念ですが2~9まではだいたいなんらかの数になってるのでそのあたりを数えればどうにかなるでしょう

問題は10、11、12のハイカードです
12のキリは王様なので、図柄にが見えます
11は馬(騎士)なので、4本足がデザインされてます
ソロ② 143 ソロ② 144
*上に見える点は冠で、王様の12。赤い4本足が見えたら馬の11

10は従者です
ジュウシャで10なので憶えやすいですが、図柄と一致するかどうかは別問題です
ソロ② 145
*こちらはどこが共通している、と言い難い
しいていえば、そのまま丸覚えして欲しい


そして1のランクは龍をモチーフにしていますが、12と11はなんとか認識できても10と1はやはり慣れないと混乱します
ソロ② 146
*竜をモチーフにしているだけあって、なんとなくタツノオトシゴに見えなくもない
赤チョロはすぐわかるので他の3枚もぜひ覚えよう
だって、それが手札にあると役になるのだ(後述)


今回はスートは覚えなくていいので、1と10の札だけは間違えないようにサマリーを確認しながらプレイしてください
ソロ② 142
*一応、スートごとのサマリーカードが付いてる
左の2スートは棒の組み合わせで、パッと見よくわからないがいざとなったら棒の数を数えればいいのだ

ルールに従っているかぎり手札は何枚でもプレイできるので、シークエンスで6枚揃ってたり、ワイルドカードや12のキリ札をもっていると、いわゆる”一発アガリ”も可能です

この一発アガリを【グリ】と呼びます
グリであがると獲得チップも多くなります

ですからパスばかりでまだ1枚もプレイしていない人は、ひっそりとグリを狙っているかもしれません


もし
手札が悪いと思ったら、ゲームから降りてもかまいません
この場合はオリ賃として1チップ支払います

降りるのは自分の手番でなくてもOKです
誰かがイッキに5枚くらいプレイして、残り手札1枚になったとき「ああ、ヤバイ。おーりた」でもかまいません

ただし、降りるのはまだ1枚もプレイしていないときに限ります
1枚でもプレイしてしまうともう降りることはできません

自分の手札も大事ですが、他人の顔色にも注意していないといけません

例えばずっとパスしている人がいて
『もしかしたらグリを狙ってたらヤバイ・・・』と感じてさっさと降りてみたら、なんとその人も「やっぱやーめた」と降りてしまうっていう・・・

単に手札が悪くて、様子をみていただけだったんですね
ソロ② 096
*降りるときは手札を伏せて、オリ賃を支払う
手札運がオリてくるまで、じっと我慢するのも必要。我慢しすぎるとオリ賃だけで手持ち金がなくなったりして

デザイナーの双天至尊堂の主人ことニセ黄門さんの製作ブログによると
「花札をはじめとするカルタは、勢いよく札を打つことが醍醐味の一つであるので」
小松札(と大二札)は
「いくら叩き付けても破損する事のない韓国花札のような薄いプラスチック」製になってます


牌を使うゲームが、牌の手触りやかき回すときのジャラジャラというサウンドも込みで醍醐味なのと同じように、カックリを遊ぶときはぜひ布か毛布を敷いて小松札を叩きつけてパチン、パチンという小気味良い音を鳴らしてプレイしてください

カックリはトランプでも遊べますが、小松札でなければならない理由はここにあります
ソロ② 086
*製品版の小松札は叩きつけるには最適なサイズと重さと材質
直接、畳の上だと叩きつけると跳ね返りすぎてしまうので布団の上でもいい
会社の慰安旅行の宿泊先で、ちょいと一杯やりながら叩け、叩け、叩け!


さて、一番最初に手札をなくした人はアガリとなり、全員から規定のチップを貰います
実はこの得点方法がルール通りだと、どうもイマイチだったので7人の庶民が車座になって相談し、以下のように変更しました

通常あがり:2点
オリ賃  :1点
サンゾク宣言でアガリ:3点
グリ   :3点
ウタズ  :4点


これらの点数を各プレイヤーがあがった人に支払います

【ウタズ】とは、手役です
最初に配られた手札の中に赤チャリ以外の1のカードが3枚あると、即アガリです
もうプレイはしないので「打たず」というわけです

ただしウタズで赤チャリやタイコのワイルドは使えません
純粋に1の3カードが揃ってなければならないのです
全員から4点のアガリ賃を貰いましょう

たとえすでに降りていたとしても、このウタズのアガリ賃は払わなければなりません


説明書では通常アガリが1点で、オリ賃と同額でした
これでは積極的に降りる理由がないので、差をつけたわけです

これに沿ってグリとウタズの点数も上げました
ルールではサンゾク宣言でのアガリは特にボーナス点はなかったのですが、せっかくなので3点にしてみました
ソロ② 095
*最初の場札がめくられただけなのに、もう2人オリてるw
わざとパスを続けてグリを狙ってると思わせ、中途半端な手札のプレイヤーを降りさせるというブラフかもしれない
チップをつかうとギャンブルの疑似体験ができるので、プレイも慎重になる
もしこれがリアルマネーなら・・・


次にルール解説の草場さんの推奨もあったのでワイルドを2枚増やしました
小松札デッキには普段、ゲームには使わない札が2枚あるのでこれをワイルドにしたのです
もし山札からめくられた場札がこれらのワイルドカードだった場合は12(キリ)と同じようにどんな札でも続けてプレイできまるので、赤チャリやタイコよりも、もっとワイルドです
ソロ② 077
*広告札2枚を足してワイルドは4枚になった。一発あがり、あるか?!

実際にプレイしてみると、さすがにウタズは1回もありませんでしたが(1のペアまではあった)サンゾク宣言は1回ありました

そしてワイルドが増えたこともあってけっこうグリの一発アガリはありました
これにより、いつ、だれが一発アガリするかというスリルと駆け引きがグンと面白くなったように思います

もしこれからカックリを遊ぶ方は、このスコアリング方式がオススメです


もう一つ、ルール上で忘れていたことがあります
手札を配られたときに、実は子プレイヤーは手札を見る前なら親の手札と交換することができます
これを「フワる」といいます

手札を見る前なので戦略的な意味はなく、ルール解説ではゲンかつぎの一種と書いてあります
よく麻雀でも「運」や「ツキ」の流れをどうにかする、というような言葉を聞きますが、カードや牌を扱うギャンブル主体のゲームでは、どうしても詰み込みなどのイカサマが考えられます

札をシャフルして配るのは親なのでイカサマ対策としていつでも手札を交換できることを許可した、という一面もあるのでしょう

親の運にあやかって、手札を交換してみたら最初の手札のほうがよかった、ということはよくありますw
交換された後に、さらに他の子プレイヤーが交換してもかまいません

親には交換の拒否権はありません
ソロ② 087
*運だとかツキだという言葉が出るのはギャンブルゲームの証拠
だからといっていつまでも運に頼っているわけにはいかない
どいう手札なら勝負にいけるのかの見極めは慣れるしかないし、ブラフの余地もあるのだ


七並べに似ているといいましたが、場札の1枚から始めるのでどちらかというと本家の「ファンタン」に近いかもしれません

ルールは簡単で一発アガリのスリルもある楽しいゲームなのですが、やっぱり見慣れない図柄なのでとっつきは決してよくありません

たとえば現在、ゲームのコンポーネントをデザインするとしたら誰にでも間違いなく解りやすいデザインにするはずです
例えば天九牌はカード版の方が、スートもカードの強さもわかりやすくなってます

しかしカード版で遊んでいると、やっぱりモノホンの天九牌でも遊びたくなるのです
人間にはフェチシズムが多かれ少なかれあり、コンポーネントを愛でる心理はだれにでもあるのですから


ボードゲームは、セットアップなど面倒なことが少なくありません
カードをシャフルするのも面倒だし、リソース駒をラウンドごとにいちいち補充していくのも面倒な作業です

それでも僕らがボードゲームを遊ぶのは、もちろんその面倒さよりも楽しさがはるかに勝っているからということもありますが、面倒だからより楽しいということもあるのです

同じ栄養を摂るにしても、流動食や点滴、もしくはビタミン剤だけでは
生命を維持するために最低限の処置をした、に過ぎず、決して僕らの食に対する欲求は満たされません
食べ物を噛み砕いて、咀嚼することで脳内にα波が発生し栄養と共に充実感を得ているとするなら、ボードゲームの面倒さはある種の”歯ごたえ”といえます


小松札のとっつき難さを、なんとか上手く言いくるめようと思ったのですが、どうでしょうかw

「ごいた」を最初に知ったときには、日本にもこんなにモダンなゲームが存在していたのか!という衝撃を受けました

ゲームの研究家でもマニアでもない僕の乏しい知識に照らしてみても、他の例えばドイツゲームやアメリカのゲームで似たようなゲームは思いつきませんでした
(geekでも「青冠」ライクなメカニクスだと解説されてますが、歴史はいまもってよく解らないと紹介されてます)

カックリもルーツはよく解りませんが、特殊出しのある七並べと一言でいえなくもありません

「ごいた」よりも、ギャンブルゲーム寄りであることは確かですが、福井の狭い一地域だけで遊ばれているのはもったいないくらいの楽しさは間違いなくあるゲームです
ソロ② 091
*今回は、共通の場にプレイしたけどルール解説によると、中央にプレイするのではなく自分の札は自分の前にプレイするのが正式なルール
やってみて解ったけど、7人が囲むと意外と場の中央まで距離があって手札を出していくのがしんどい。
やはり自分の前にプレイした方がいい
そうすれば、プレイしたかどうかが一目瞭然で、降りる権利があるのかどうかもすぐに解かるのだ


というわけで
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流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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