ノスフェラトゥ

◇レンフィールドは大忙し
のす 001

吸血鬼+正体隠匿とくれば無視するわけにはいきません
さっそくバネストでポチったわけですが、問題が1つ
このゲームのプレイ人数は5~8人

まあ『レジスタンス』にしろ他の人狼ライクゲームは、最低でも5人からが多いのでこれはしょうがないところでしょう

その日のゲーム会が5人集まるかどうかだったので心配したのですが、結果、6人でプレイできました


人狼のデメリットとして、負け抜けや、GM(ゲームに関与しない進行役)が必要などがあります
『レジスタンス』はこれらを上手に回避しており、それ以降の例えば『カラヤのスルタン』などもGM(ゲームマスター)が必要ないように工夫されてます

この『ノスフェラトゥ』では、珍しくゲームの進行役が必要です
プレイヤーはハンター(人間)か吸血鬼(1人)のどちらかを秘密裏に担当しますが、レンフィールドだけは最初から正体が公開されてます

レンフィールドというのは、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』に登場するキャラクターで、まあドラキュラの手下のようなもんです
クモやら虫やらを食べる人です

だからGM(進行役)とはいえ、レンフィールドは吸血鬼の仲間ということになるわけです
ブルッヘ 069

まず最初に
レンフィールドはキャラクターカードをプレイヤーに配ります
このとき、誰を吸血鬼にするかを決めることができるのです(もちろんハンターたちにはわかりませんが)

そして〔受け継がれし杭〕を任意のプレイヤーに託します
このカードは吸血鬼を殺せる武器です

だからといって、吸血鬼プレイヤーに渡してもかまいません
ラウンドは〔杭〕を持っているプレイヤーから始まります。つまりスタPカードでもあるのです
ゲームに慣れてくると、なぜレンフィールドが〔杭カード〕をこのプレイヤーに最初に渡したのかということも推理のきっかけになってきたりするわけです
ブルッヘ 074
*この杭を持っているプレイヤーだけが吸血鬼を殺せる
間違えたらゴメーン、ではすまないのだが


そしてレンフィールドは(まだセットアップですwレンフィールドは急がしい)、自分以外の各プレイヤーにライブラリーカードを2枚づつ配って、最初の手札にします(バネスト訳ではなぜか「実験カード」になってますが、ちょっと紛らわしいので原文に従います)

(レンフィールド以外の)プレイヤーは、手番にまずライブラリーデッキから2枚ドローして、4枚の手札から1枚を捨て、1枚をレンフィールドに渡します

1周するとレンフィールドの元にカードが集まります
これをアクションパイルと呼ぶのですが、これを軽くシャフルしてから(誰がどのカードを渡したのか判らなくするために)アクションパイルを確認して、内容に従って宣言します
ブルッヘ-071
*集まったアクションパイルの中身
ここにどういうカードが集まっているかで、アクションが決定される

◆噛み付き
もしアクションパイルに「噛み付きカード」があればレンフィールドは
「誰かが噛まれました!」
といって、その「噛み付きカード」を任意のプレイヤーの前に置きます

噛まれたプレイヤーは、手札の1枚を伏せて捨てます
噛まれてもすぐに死ぬわけではありません
のす 007

というか
プレイヤーは1人につき、最大2回まで噛まれることがあります
しかしこのゲームは誰かが脱落するわけではありませんが、この噛み付きカードが場に5枚登場すると、ただちに吸血鬼チームが勝利するのです!

それなら、レンフィールドが「噛み付きカード」を押し付けないプレイヤーが吸血鬼?!
そうともいえますが、そうとも限りません

レンフィールドは吸血鬼に噛み付きカードを押し付けてもいいのです
これがブラフになるからです

ただし
吸血鬼に押し付けられた噛み付きカードは、ゲーム終了の条件には含まれません
逆にいえば、場に噛み付きカードが5枚出ているのにまだゲームが終わらないということは、噛まれた誰かが吸血鬼であることが確定されるわけです

誰かが噛まれたら、ダークネスカードをひっくり返して「闇の支配者」側にします
(椅子に吸血鬼が座っており、その前に狼がいるイラストの面)
*最初はこっちの面⇒こっちが「闇の支配者」の面
のす-004
◆夜
アクションパイルに「夜カード」が含まれた場合
「夜が長くなる」
と宣言して、その夜カードを時間デッキに組み入れてシャフルします

時間デッキというのは、プレイヤーの手番の終わりに1枚めくるデッキで、ある種のカウントダウンを意味します
時間デッキの構成はほとんどが夜カードですが1枚だけ「夜明けカード」が混ざってます

もし誰かの手番の時間フェイズで「夜明けカード」をめくったら、ラウンドはそこで強制的に終了します
つまり手番は1周しないで終わることもあるのです

ライブラリデッキにも多少の夜カードが混ざっており、これが時間デッキに組み込まれていくわけです
つまり「夜明け」がめくられる確率がだんだん低くなっていきます

これはなにを意味するのでしょうか・・・
ブルッヘ 072
のす 002
*「夜明け」がきたらラウンドはそこで終了する。だから全員が手番を行わない場合もある

もし「噛み付きカード」と「夜カード」が両方ともアクションパイルに含まれていたら噛み付きカードを誰かに押し付けて、夜カードを時間デッキに組み入れてください(両方とも処理する)

◆実験材料
もしアクションパイルのカードが「実験材料カード」だけの場合、レンフィールドは
「では〔杭を持つ人〕、儀式を選んでください」
と宣言します

儀式には3種類のアクションがあって〔杭カード〕を持っているプレイヤーはその中から1つのアクションを選ぶことができます
ブルッヘ 070

銀の鏡:レンフィールドは任意のプレイヤー1人の正体を公開する
時の歪み:時間デッキから夜カードを1枚、除去する
輸血:1人の噛み付きカードを除去する


これらのアクションはご覧の通り、ハンター(人間)側に有利なものばかりです
ただし1度選ばれたアクションは裏返され、残りのアクションから選ばなければなりません
3枚とも裏返されたら、ようやくまた全部のアクションを選ぶことができるようになります


ハンターにとって重要なのは「銀の鏡」で、正体を1人でも多く暴くことでしょう

というのも、ある条件下のときに〔杭カード〕を持つ人が、誰かを殺す場面が訪れます

殺した相手が吸血鬼なら、ハンターチームの勝利ですが、間違えて人間を殺してしまったらハンターチームの負けなのです

人狼のように村人を間違って吊っても次の朝がくるわけではなく、ミスは即、敗退となります

ですからハンター側は、吸血鬼を特定しないと勝てないわけです
しかし「銀の鏡」で正体を暴露するプレイヤーを選ぶのはレンフィールドです

もちろんレンフィールドは吸血鬼を暴露するはずはないのですが、ここで誰を公開するのかも微妙な判断です

明らかに誰もが疑ってないプレイヤーを暴露するのがセオリーでしょうか
もしくは明らかに声の大きい人を、わざと残してハンターたちを疑心暗鬼にすることもオモシロそうです



「輸血」で噛み付きカードを1枚だけ除去できます
除去したときに、ライブラリカードを1枚補充するのを忘れずに(噛まれる前の状態に戻る)


◆なにも起こらない
アクションパイルの中身が「噂カード」だけ、もしくは「噂」と「実験カード」だけだった場合は、なにも発生しません
のす 008
*「実験材料」と「噂」カード
噂カードが1枚でも混じってると儀式は実行されない(噛み付きと夜カードは別)

アクションフェイズが終わったら、ラウンドの終了フェイズです
ラウンドが終了したとき、時間デッキから「夜明け」がめくられたかどうかで処理が変わります

○もし「夜明け」がめくられていたら
〔杭カード〕を持つプレイヤーは、以下のどちらかを選びます

A:吸血鬼を殺す
B:他プレイヤーに〔杭カード〕を渡す


誰が吸血鬼か、自信があればそのプレイヤーのキャラクターカードをオープンしてください
吸血鬼ならハンターの勝ちで、人間なら負けです

まだ自信がなければ〔杭カード〕を任意のプレイヤーに譲渡します
〔杭カード〕はスタPでもあるので、どのプレイヤーからラウンドを始めさせるかもちょっとだけ大事です

ただし〔杭カード〕を持っているプレイヤーが吸血鬼だった場合は、誰かを殺すことはできません
その場合はただ〔杭カード〕を誰かに渡すだけです

あんまりあっさり〔杭カード〕を渡してしまうと吸血鬼バレするかも知れませんが
のす 006


●手番が一週しても「夜明け」がめくられなかったら
レンフィールドは〔杭カード〕を他のプレイヤーに移動させます

こちらも誰をスタPにしたのかが、推理のきっかけになります


さて
ラウンドが終了したら、レンフィールドはアクションパイルの使われなかったカードを捨て山の底に入れて、夜カードを戻してシャフルし、新しく時間デッキを作り直します

そして〔杭カード〕を持っているプレイヤーから新しいラウンドを開始していきます
これをどちらかのチームが勝つまで繰り返していくのです
ブルッヘ 079
*みごと吸血鬼を退治した!

このゲームは意外と手順や処理が細かくて、進行役のレンフィールドはルールに熟知しておく必要がありますが、ルールを読み返してみるとシステムのひとつひとつがよく考えられてあることに気づきます

たとえば
プレイヤーは手番でライブラリデッキから2枚をドローするので、最初は4枚の手札から1枚を捨てて、1枚をアクションパイルに突っ込みます

この捨て札は表向きです
つまりどのカードを捨てたかというのも推理の材料です

「噛み付き」や「夜」を捨ててるのだから吸血鬼ではないのだろう
しかし、吸血鬼がその裏をかいてるとしたら・・・?
ブルッヘ 073
*捨てるときは表向け
なにを捨てたのか、どうしてそのカードを捨てるのか


ハンターチームが当面やることは、儀式の実行です
しかし儀式をするには、アクションパイルのカードが全部「実験材料カード」でなければなりません

手番が一周したら、吸血鬼は手札にあれば必ず「噛み付き」か「夜」、それらがなければ儀式をキャンセルする「噂カード」を仕込んでくるので、全部「実験材料」ということはなかなか難しい

手番が一週したら(夜明けが来なければ)、吸血鬼が有利なのです

早い段階で「夜明け」がくれば、アクションパイルの枚数は少なく、もしそこに吸血鬼が有利なカードが含まれていたらそのラウンドで手番が回ってきたプレイヤーの中に、高い確率で吸血鬼がいる!ということになります

しかし
「噛み付き」は押し付けられるたびに手札が減っていきます
2回噛まれたら、手札はゼロ枚です

つまり、自分の手番ではライブラリデッキからドローした2枚からアクションパイルに1枚選ばなければならず、そのドローした2枚がどちらもアクションパイルに入れたくないカードである場合もあるのです

2枚とも「噛み付き」カードだったら・・・
それでも自分の意思に反してその1枚をアクションパイルに仕込まなければなりません

これは、吸血鬼に噛まれるということは、自分をコントロールできなくなるということの見事なシステム化ではないでしょうか
ブルッヘ 077
*手札に1枚も「実験材料」カードがないときもある
そういう場合は、どうしたって吸血鬼側に有利になるし、どうしたって疑われる

では吸血鬼プレイヤーはどう振舞えばいいのでしょうか

もちろん「噛み付き」や「夜」を仕込むことでハンターたちを苦しめることもできますが、徹底して潜るということも考えられます

というのも
ライブラリデッキがどういう形であれ尽きたとき(普通は手番のドローで尽きますが、「輸血」によって手札補充したときに尽きる場合もある)、もしダークネスカードが「永遠の乾き」の面になっていたら、〔杭カード〕を持っているプレイヤーは必ず誰かを殺さなければならないのです

ここでちょっと注文
このゲームは初見ではただでさえ煩雑なのですが、このダークネスカードの「永遠の乾き」と「闇の支配者」の面と効果も、なかなか混乱しがちです


まずゲームの開始時には「永遠の乾き」面になってます
そして誰かが「噛み付きカード」を押し付けられたら、永遠の乾きから「闇の支配者」面にひっくり返します

飢えた吸血鬼が、血を吸うことで満腹した状態、というわけです

しかし
さらに「噛み付き」が発生してもダークネスカードを元にひっくり返すわけではありません
一度「闇の支配者(満腹)」になったら、何度噛み付いても「永遠の乾き(飢え)」にはなりません

つまりゲーム中に1度でも噛み付きがあると、ライブラリデッキが尽きたときには吸血鬼は殺されるリスクがないのです

ライブラリデッキが尽きたときに「闇の支配者」だったらこのとき初めて「乾き」面に戻されます
そして捨て札を集めて新しくライブラリデッキを作り直します

ゲームは〔杭カード〕を持つプレイヤーが誰かを殺す決断をするか(成功しようと失敗しようと)、噛み付きカード5枚によって吸血鬼チームが勝利するまで続きます
ブルッヘ 076
*ゲームの開始時には「永遠の乾き」面になっている
このままライブラリデッキが尽きたら、必ず誰かを殺すフェイズになる
しかしゲーム中に一度でも「噛み付き」があったら、このダークネスカードは裏返されるのだ


後からルールを確認していくつかルールミスが判りました
ダークネスカードのどっちの面がどっちだっけという混乱から、プレイ時にはライブラリデッキが尽きたら問答無用でハンター側は誰かを殺さないといけない、と思ってたのです

つまり
ライブラリデッキが尽きたらゲームも終わると思ってたのですが、そうではありませんでした

そしてスタP(〔杭カード〕を持つプレイヤー)は時間デッキをめくらない、というところも見落としてました

スタPが時間デッキをめくって万が一「夜明け」が出てしまうと、アクションパイルの1枚が「噛み付き」や「夜」なら、ほぼ吸血鬼は特定されてしまい、ゲームが壊れてしまいます

2人めで「夜明け」が出た場合でも、噛みつきや夜カードが入っていれば特定はしやすくなりますが2人のうちのどちらかという迷いは残るのでゲームはまだ成立し続けます
ブルッヘ 075
*スタPだけは手番で時間デッキをめくらなくていい

初見で煩雑さによるルールミスや見落としはいかんともしがたいところですが、それでも面白くて2回続けて遊びました


そして進行役とはいえ、レンフィールドもしっかりゲームに関与しているというのが感心します
そしてカードにまったくテキストがないので、煩わしい和訳シールを貼ることもスリーブに入れる必要がないことも素晴らしい

『レジスタンス』が5人から遊べるとはいえ、やはり7人は欲しいところなのと同じようにこの『ノスフェラトゥ』も7人くらい欲しい

次は7人か8人で遊んでみたいものです
ブルッヘ 078


吸血鬼もの、ということでテーマ買いでもあったのですが「ノスフェラトゥ」というのはムルナウの映画でおなじみのあの、丸坊主でネズミのような前歯のモンスターのことです
後年、ヘルツォークがリメイクしたときも、クラウス・キンスキーはその丸坊主+ネズミ歯は踏襲してました
のす

しかしこのゲームでは、いわゆるベラ・ルゴシ風のダンディな吸血鬼タイプになっているのはいかがなものでしょうか
最初、レンフィールドのイラストがノスフェラトゥかと思ってましたが

次は是非、百合バージョンである「吸血鬼カーミラ」をテーマにゲーム化して欲しいものです
ぜひぜひ

ということで
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流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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