マイス

◇すすめ!ネズミの勇者さん
プチ盤 001

飛び出す絵本風のコンポーネントで、コンポ好きのハートをがっちりキャッチしたすごろくやオリジナルゲームです

どういうゲームなのかというと、悪いドラゴンに囚われて、ドレスをびりびりに破かれてブラとパンツ一枚になったプリンセスの貞操の危機を、勇敢なネズっちたちがわれ先に助けにいけーーーー、というゲームです(半分、オトナの妄想が入ってますが)

ようはすごろくです

しかしダイスは使いません
プレイヤーたちは手札を持っています

これらのカードは0~3までの移動力が書かれています
しかし、この手札をプレイして進むわけでもありません

じゃあ、どうするか
プチ盤 004
*移動力カードは0~3まである
ドクロはバーストカード

プレイヤーは手番がきたら、他プレイヤーの手札からババ抜きの要領でランダムに1枚ドローしてプレイします
そしてそのカードの意動力を使って自分のネズっち駒を進めるのです
(すすめ!海賊さん方式です)

しかもドローする枚数は何枚でもいい、というのがミソ
同じプレイヤーからでも、別のプレイヤーからでも、いくらでも(可能なかぎり)ドローしてもかまいません



もし、ドクロマークのカードをドローしてしまうと移動できずに手番終了です

このバーストルールがあるために、1枚でやめるのか、何枚までドローするのか、ある意味勇者たちの勇気試しという、テーマにぴったりのシステムになっているのには感心させられました

その後、ドローしたカード(バーストしようとしまいと)はどうするかというと、手番プレイヤーがひとまず引き取ります
そして、左隣のプレイヤー(次の手番)をのぞいて、他のプレイヤーに自由に分配します

この分配はまったくの自由です
誰にどのカードを何枚渡すかも自由ですし、全部自分の手札にしてしまってもかまいません

プレイするカード(枚数と構成)は、プレイ人数によって枚数が決まってます。バーストカード(ドクロ)も何枚あるのか、最初から判っているのです

ですからこの分配方法によって、ドクロの居場所をある程度把握できるという寸法です

そうです
これは見た目はキッチュでポップなキッズゲームに見えますが、カウンティングと記憶が頼りのガチゲーでもあるのです
プチ盤 011
*ドクロを引いてしまったので、それまで獲得した移動力(2)はチャラ
しかし移動力(2)で手番を止めるわけにはいかない事情もあるのよ


ネズっち駒の進み方も、ただのすごろくではありません
マスにはドットが記されてますが、これはいわば移動力コストです

〔・〕なら、移動力1で入れますが〔・・〕なら、移動力2分のカードをプレイしないと進むことができません

ですからスタート地点から〔・〕〔・・〕とマスが並んでいた場合、2つめのマスまで進むには移動力が3以上ないと進めないのです(もし移動力2でドローを止めたら、1マスめまでしか進めない)
<ルールミス>
〔・〕〔・・〕と並んでいた場合、移動力2でも進めるそうです
ですから、コストというよりは現在のマスから移動力分のドットを数えて進めばいいようです
これでかなり前に進みやすくやりますね

さらに、1つのマスには駒は1個しか入れません
もし進むマスに他の駒がいた場合は、そのマスを飛び越すことができます
レースゲーム(すごろく)の出遅れは、そのままゲームの優劣になりがちですが、この飛び越しルールがあるのでスタートが遅れたとしても、上手にプレイすることで先頭集団に追いつくことは不可能ではないんですね
プチ盤 009
*緑のコマは移動力2あれば次のマスに進める。さらに黒コマを跳び越すにはさらに移動力2が必要。
だから移動力2でやめるか、4まで移動力を延ばすか・・・バーストも怖い
黒コマは、移動力3あれば、先頭の黄色コマを跳び越してその先のマスまで進める


どこまでカードをドローするか、どのマスに止まっていれば自分は有利なのか、適切な判断をしましょう
あまり集団でかたまってしまうと、後ろから進んでくる駒にイッキに飛び越えられてしまいますから

こうして、ネズっちたちがダンゴレースをしながらドラゴンへ向かっていきますが、ただ真っ先にゴールすればいい、というものではありません



勇者ネズミたちは、最後にドラゴンを倒すことができる伝説のアイテムを持っている必要があります

カードには〔伝説の〕と書かれたプレイカードが何枚かあります(移動力2と3)


ドラゴンのマスまでたどり着けそうになったら、まず移動力をドローする前に自分の手札からその〔伝説のアイテム〕をプレイします
そしてその後に、移動力のためのドローを行います

ですからせっかく〔伝説のアイテム〕をプレイしても、移動力ドローでドクロを引いてバーストしてしまうこともあるのです

逆に〔伝説のアイテム〕を持っていないがために、目の前のドラゴンを退治できない、ということもあります
ゴールに近づくにつれ〔伝説の〕カードを所持していなければならない、という手札管理にも気を配らなくてはならないんですね
プチ盤 005
*カードテキストに〔伝説の・・・〕と書かれたカードがある
これを持っていないとドラゴンを倒せない





日本でボードゲームといえば、いまだに『人生ゲーム』だったりします
そして国産のボードゲームは、だいたいがスゴロクのバリエーションです

その理由は、誰にでも簡単に遊べるという利点があるからですが、実際は作り手(メーカー)がサイコロを振って駒を進めてゴールする方式のスゴロクしか知らないからではないでしょうか
人生ゲーム
*毎年、バージョン違いが販売されてる。そういう意味でいえば「モノポリー」もそうだけど、いろんなバージョンが作りやすいということでもありますね
しかし人生ばかりがゲームじゃない


戦前のマンガしか知らない人間にマンガを描かせたら、『のらくろ』のような書き割り式ユーモア漫画か、4コマ漫画にしかならないでしょう
なぜなら、漫画のフォーマットをそれしか知らないのですから

しかし僕らは手塚治虫以降の、表現方式がはるかに発展した現代マンガを知ってます
紙とインクとペンなど、使う画材は当時の『のらくろ』と同じでも、我々は今ではまったく違う現代的なマンガを描くことができます

同じスゴロクゲームなのに、大手メーカーがいまだに戦前のマンガをトレースするしか方法を知らない(ようにしか見えない)のに比べ、小さなゲーム店が現代的なスゴロクゲームを発売したことには大きな意味があります

アリの一穴ならぬ、日本のボードゲーム業界のネズミの一穴になって欲しいところではありますが・・・


とはいえ
不満がなくもありません

たとえば、飛び出す絵本風のボードは見た目で人を惹きつけるものはありますが、実は立体である必要がありません
3次元の仕掛けがゲームにまったく関与してないので、通常の2次元のボードでもいいのです
プチ盤 014
*飛び出す絵本風のボードゲームは見た目が楽しい
けど、あの火山もドラゴン駒も、ゲーム上それほど重要ではない

しかも、今回遊んだときはプリンセス駒を乗せておくステップが半分、壊れかけてました
どうせなら、厚紙でもっとしっかりとした作りであって欲しかったところです

そしてカードを移動力としてしか使わないのがもったいない
〔伝説のアイテム〕としても使えるカードは何枚かありますが、せっかくなら他のカード(例えばハズレの移動力0カード)も冒険物語的なアイテムとしても使えるようにするといいなー、とか

さらに
ドラゴンとプリンセスの駒は完全にお飾りなので、例えばクニツィアの「指輪物語ボードゲーム」のサウロンの脅威のように、ゲーム中にドラゴンがプリンセスの方に近づいていくという仕掛けがあるとハラハラするかなー、とか


思うところはいろいろありますが、当然デザイナーはそれらを踏まえたうえで、そぎ落として今の形に落とし込んだのでしょう(コストの問題もありますし)

捨てたアイデアはそのうちに拡張版として発売されるかも知れませんね

しかしこれはできればシリーズ化して、次はみんなでドラゴンを倒してプリンセスを助ける協力ゲームにするというのはどうでしょうか

勝手にゆうとりますが
ということで
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取り上げられて欲しい

飛び出す絵本というのは、一時話題になりましたからね。プレゼントした記憶があります。このゲームの一つのウリなんでしょうね。

遊ばなくても見た目が楽しいから、プレゼントにもなるというような。

ただ写真を見るとボードが小さい気がします。

日本にボードゲームを広めるきっかけになるようなゲームが出て欲しいですね。

一般の人に趣味がボードゲームと言っても、「ふーん」で終わってしまいますから。ボードゲームはしないけど○○○なら知ってるよというようなゲームが出て欲しいものです。

Re: 取り上げられて欲しい

> ただ写真を見るとボードが小さい気がします。

あ、そうです
僕も最初、現物見たとき、思ったより小さかった(コンパクト)だったのにビックリしました
このあたりもコストの問題でしょうか

今後、もしこれがシリーズ化されてたら、5つくらいを1冊の飛び出す絵本としてまとめられたら
面白そうですが
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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