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ムガル

◇ムガれずに死ねるか!
ソロ② 193

2012年GM戦利品シリーズ、第・・・なん弾、かです

映画や小説には古典的名作と呼ばれる作品郡があって、意外と観た事がない(未読)ということが話題になることがあります
ボードゲームの世界でも、同じように「評判だけは聞いてるけど遊んでない名作」はいくつもあります

ただし映画や小説と決定的に違うのはボードゲーム(カードゲーム)の場合、絶版などの理由で簡単に遊べない事情があります

シャハトの『ムガル』もそんな”遊びたくても遊べない”ゲームの1つでした(再販するという話は昔からありますが)

ルールはびっくりするほど簡単です
株ゲーなので、いかにして安く株を買って高く売るか、これだけです


株券は黄色ピンク茶色の5色あります

最初に茶色の株券を1枚と$6を受け取ります
スタPが山札から1枚めくってラウンドはスタートします
その株券の競りを行っていくわけです

もうちょっと正確に言えば”権利の競り”ですが

まず
競りに参加する人は$1を支払います
どうしてもその権利が欲しいと思っても、手番で支払うのは$1だけです

$1払いたくない、払えない人はそれまでの競りのお金を全額貰って!競りから抜けます

そして残った人から、また$1から競りを始めていきます
ソロ② 118
*最初に山からカードがめくられる。このとき同じ色の株札をもっていれば配当が入るが、今回は黄色の株だったので誰も配当にはありつけない
競りは$1を支払うことで参加の意思を表明する


この競りの方法が『ゲシュンク』だと言われているのですが、『ゲシュンク』が失点(負債)受け取りたくないためにリベート(賄賂)を支払うようなものに比べて『ムガル』では権利を勝ち取るための投資です

そのモチベーションの方向はま逆です
gehsu.jpg
*たしかにチップも同じ

この競りの方法は、シンプルだけどシビれるほどのジレンマを生みます
競りに残った人は、また持ち金を吐き出さなくてはなりません

『ムガル』では、株券を売ると勝利点にはなりますが、現金収入はありません
山札をめくったときに同じ色の株券を持っていると配当が入るのですが、この配当も勝利点です
つまりお金が手元に来るのは、競りに降りたときだけなのです(他には借金もありますが)

だから資金が心もとなくなってくると最初から今回の競りは降りるつもりでいても、自分の上家(直前のプレイヤー)に先に降りられるとポットの全額をかっさらわれてしまい、また競りに参加するためになけなしの$1を払わなくてはならないのです

もし自分の手番のときにポットに入札金が$1もなければなにも得られずに競りを降りなければなりません
これが一番最悪の事態です

ところが
最初はがんばるつもりでも、入札金がそこそこ貯まってくると心が揺らぎます
人間は目の前の現金には弱いのですw
ソロ② 122
*やっぱやーめた
競りから降りると、ポットの全額をもらえる
お金は隠しているので、誰がどのくらいがんばれるのかわからない(カウンティングしていれば別ですが)
または、その株券が自分にとってはそれほどがんばらなくてもいい場合もあって、そういう場合でもなるべくお金が貯まってから抜けたい

こうして最後の人に残ったら、権利を獲得します
権利というのは、その株券を
・そのまま受け取る、か
・自分の株券を売る、か
のどちらかを選びます

株券には背景色と枠の色の、2色の情報が含まれてます
背景色はそのまま株券そのものを表してますが、枠の色は株券を売るときだけの情報です

競りに出されていた株券の枠の色の株券を持っていれば売れる(勝利点)のです
このとき、全員が持っているその色の株券の枚数が単価になります

例えば
枠の色が□青色で、場に3枚の青の株券があるとすると、青の株券1枚は3勝利点になります

青の株券を2枚持っていれば6勝利点になるわけです

このゲームでは、株券を売るのはこのタイミングでしかありません
いくら単価の高い株券を持っていたとしても、競りに残らなければ勝利点にできないのです

そして売られた株券は場から除外されますから、うかうかしていると自分の持ち株の価値がガクーンと目減りしてしまいます

なるべく高く売りたいので、みんな株券が場に増えるのを待つわけです
めくる、まだ売れない
めくる、枠の色が違う

めくる、キターーーー!

しかし最高値で売りぬけできるのは1人だけです
今度は競りでのモーレツな我慢比べが展開されるわけです!


我慢があるから、高値で売り抜けたときの開放感がハンパありません
桂枝雀の言う笑いの構造、”緊張と緩和”、もしくは映画の脚本の基本”抑圧と開放”がこのゲームにはギュッと凝縮されてるのです

これで面白くないわけがない
ソロ② 124
*このラウンドではピンクの株券が売れる!
なんと3人が2枚づつ持っている
つまりピンク1枚あたり、6勝利点なので、誰が売っても12勝利点になる熱い戦い
黄色プレイヤーと赤プレイヤーがトップを争っていて、緑プレイヤーが出遅れている
トップ2人はここで競り勝てれば後続を突き放せるし、緑プレイヤーはトップに立てるチャンス
こりゃあ$4じゃ済まないでしょう


しかもさらにジレンマを仕込んであります
競りに勝ったプレイヤーは、上記の2択のうち一つを選びますが、選ばれなかった権利はなんと2位のプレイヤーが享受します!

株券が欲しかったからトップになったのに、2位がうまうまと売り抜けるかも知れません
もしくはこちらが売り抜けたら、2位にうまうまと株券を譲渡することになります

この、2位までが権利を獲得するというのがこのゲームのミソです
なんですか、このゲームは!
ジレンマてんこ盛りじゃないですか!

2位のプレイヤーにちょうど売る株券がない場合は、トップは楽です
株券取得の1択で決まりです(2位はなにもできない)

しかしもし2位プレイヤーに大量得点のチャンスがあるなら、自分には売る株券がないとしても株のカラ売りを実行するという”お仕事”をしなければならない場合もあります

まあそういうときはうまいタイミングでさっさと降りるのが吉、ですが、うっかり取り残されてしまうとお仕事が待っている場合もある、というw

やってることはまったく同じでも、プレイヤーの状況によって様々なドラマが生まれるのです

なんですか、このゲームは!
ドラマてんこ盛りじゃないですか!
ソロ② 195


ラウンドの最初に山札がめくられたときに、同じ株券を持っていると自動的に配当が入ります
1枚なら1勝利点、同じ株券を2枚持っていると2勝利点です

配当は微々たるものですが、なにもないよりはあったほうがいい
そしてそれぞれの株券の枚数は解っているので(カードに存在枚数が書かれている)、あとどれくらい配当が得られるかも見当がつきます

なるべく配当のウマミも味わってから、高値で売り抜ければ最高なのですが


山札から暴落カードが登場したら、即座にゲーム終了です

山札から4枚を抜いて、そこに暴落カードを混ぜてシャフルして山札の底に仕込んであります
終盤になるとあとどのくらいでゲームが終わるのかを予測しながらいつ勝負をかけるのか、タイミングを見計らうわけです

ゲームが終わってしまったら、持ち株は紙屑です
ですから終わるまでに綺麗に売りさばいておきたいところですが、そううまうまとやらせてくれるでしょうか
ソロ② 130
*暴落カードがでたので、即、ゲーム終了
持ち金$5で1勝利点になる

シャハトは3人ゲームの名手と言われてますが、このゲームはgeekでは3~5人がベストになってます

3人プレイだと、1人が降りた瞬間に残った2人は権利の恩恵を受けられるので場合によっては三方一両得になる場合もありますが
4人の場合だと(タイミングにもよりますが)真っ先に降りることでお金を得て、残った3人のうち、1人は権利の恩恵を受けられずに一番ワリをくうリスクがあります

5人プレイだと、どうなるのでしょうか
資金にも限りがあるので、自分がスタPのときにいきなりパスを選ばざるを得ない場合が多くなりそうです



yoma.jpg

かつて『読まずに死ねるか!』(内藤陳著)というブックガイドが若い読書好きの間で熱狂的に読まれた時期がありましたが、もしそのボードゲーム版『遊ばずに死ねるか!』があるとすると、まず間違いなく「ムガル」は紹介されることでしょう

ムガルは傑作だど(内藤陳風)

というわけで


k2812572_20121207031505.jpg

「ムガル」の株券には数字が記されてます
これはその色の株券が何枚存在するのかを表しています

黄色、緑は5枚づつ、青は6枚、ピンクは7枚。茶色は8枚あります
ただし茶色は最初にプレイヤーに1枚づつ配られますし、最大4枚は使われずにゲームが終わる可能性もあります

しかしこのゲームで重要なのは、株券を売ることです
そこで枠の色の分配を調べてみました

*(枚数/その色の枠の枚数)
黄色(5/6)青2 緑 ピンク 茶
緑(5/6)青 黄色 ピンク2 茶
青(6/7)黄色 緑2 ピンク2 茶
ピンク(7/7)青2 緑 黄色2 茶2
茶(8/5)黄色2 緑2 ピンク2 青2


◇売り
黄色6
緑6
青7
ピンク7
茶5

ソロ② 196


このあたりのデータを元に緻密にやるか、勢いでプレイするかはあなた次第です

ついでに自分用にサマリーを作りました
欲しい方はご利用ください
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名作の面子に有難う御座います。

1度では物足りないので、会う度にさせて欲しい位です。
機会がありましたら、またさせて下さい。

Re: 名作の面子に有難う御座います。

シャハトには珍しく、3、4、5人でもオモシロそうですね
またぜひやりましょう!

サマリーいただきました、

とても良くわかるサマリーいただきました。ありがとうございます。次回ムガルをプレイする時に使わせていただこうと思っています!

Re: サマリーいただきました、

利用していただければ幸いです

ちなみに借金についてですが、ゲームフィールドさんがシャハト氏に確認されたところ「1回の競りの直前に、各プレイヤー借金を1回できる」ということです

このとき4勝利点払うから4金貰えるわけではなく、借金はあくまで1回につき2勝利点→2金でしかできないようです

前回ムガルで遊んだときは、好きなだけ借金換算してたんですが、間違ってたようなので、ここだけ気をつけてくださいね
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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