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カラスと水差し

◇カラスの受難
カラス

喉の渇いたカラスが、水差しを見つけますが少ししか水が入っていないので嘴が届きません
そこで小石を落として水位を上げることで無事に水を飲むことができましたとさ


という有名なイソップ寓話を元にしたトリックテイキングゲームです
カード構成は2~10で、色は4色あります


最初に、水差しカードのデッキから1枚めくります
ここには、水を飲むために必要な水位が書かれてます
天しん 007
*トリックごとに水差しカードを1枚、めくっていく

プレイヤーは手札の小石カードをプレイします
マストフォローのトリックテイキングです。切り札はありません

トリックの勝者がカードをまとめて獲得します・・・という、このあたりはいたってオーソドックスなトリックテイキングの流れです

しかし
トリックの勝者の判定処理が、ちょっと違ってます

まずリード色をフォローしているということは前提ですが、プレイされたカードの中で水差しカードの水位の数字を超えているランクのカードは、トリックの勝敗判定から除外されます

水差しの水位が8だとすると、8以上(8も含みます)のカードはフォローしていても決してトリックに勝てません

水位オーバーしているカードは除外して、その次に
リード色をフォローしているカードを合計して水位を超えているかどうかを判断します

合計した数字が水差しカードの水位を超えているかどうかで、トリックの勝ち方が違ってくるのです


◎合計数が水位を超えていたら
それらのカードの中で、より高い数字カードをプレイした人がトリックの勝者です

●合計数が水位以下だったら
それらのカードの中で、より低い数字カードをプレイした人が勝ちます


カードにはポイントとなる波ラインがあります
ラウンド終了時に獲得したカードの、波ラインの合計がプレイヤーの得点となるのです

しかし
黒スートはマイナスポイントです

これらは渇きカードで、引き取ると失点になるわけです

さらに
たとえトリックに勝ったとしても、合計数が水位以下だった場合は水差しカードも一緒に引き取ります

水差しカードは等しく、5失点となります!


ルールはこれだけです
さっそく3人で遊んでみました

プレイカードをよくシャフルして各プレイヤーに均等に配ります
36枚、3人プレイなので各12枚の手札です(4人なら9枚づつ)
天しん 001
*カードは4色、というよりマイナスの黒と他3色スートと考える

ゲームが始まる前に、手札から選んで他のプレイヤーに渡します
いわゆる”パス”ですね

トランプのハーツ(ブラックレディ)では、最初のラウンドは右隣、次は左隣、というようにラウンド毎にカードをパスする先が変わったりしますが、このゲームでは他プレイヤーに1枚づつパスします

3人プレイなので、手札から2枚を1枚づつ相手プレイヤーに渡すわけですね
で、
実は日本語ルールでは「右隣のプレイヤーに1枚渡す」とありますが(広島訳)

英語ルールでは
each player must pass one card from her hand to each other player.

とあります
右なり左なり、隣プレイヤーにパスするならちゃんと明記するはずなのでこれは「他の各プレイヤーに1枚づつ」という意味でしょう
天しん 005
*手札から選んでパスする
これでボイドを作るか、どうするか、手札メイクも悩ましい
写真では1枚を右隣にパスしてるけど、多分、自分以外に1枚づつパスするのが正しい
4人プレイだと、3枚づつか

ハーツはいかに失点カード(とQ)を取らないようにするかだけを考えて手札メイクすればいいのですが、こちらは失点と同時に、いかに得点も取るかということも考えなければなりません

失点が怖いからといって、渇きカードを手札から少なくしようとするのは危険です
自分の手札に渇きカードが少ないということは、他プレイヤー(たち)がたんまりと持っているということです

つまり、こちらに失点カードを差し込まれる危険が高いということです

ハーツでは、ボイドを作って(あるスートを手札から無くして)フォローできないときに失点となるカードを放り込むというのが常套手段です(そしてそれがハーツの一番楽しいところでもありますがw)

しかしこのゲームでは得点も取りたいので、フォローできない状況というのがいいのか悪いのかは悩ましい判断です


しかも「カラスと水差し」では、水位に達するかどうかでトリックの勝者が逆転します
普通のトリックテイキングでは、ハイカード(ランクの高いカード)はそのままカードの強さですが、このゲームではそうではありません

といって
ローカードは、水位に足りなくなるリスクもあります
水位が足りない場合、ランクが低い方がトリックを取れるのでいいのですが、同時に5失点の水差しカードも引き取ることになるのです


一番いいのは、水位を超えてトリックを取ることです

ということは、水差しカードの水位より1低いカードが一番有利ということです

例えば水差しの水位が9だとすると、リードで8を出しておけばまず大丈夫でしょう
他のプレイヤーがフォローする限り、絶対に水位オーバーしますから
天しん 002
*オレンジの9と8が出てるので、水位オーバーなのは確定
3人めがオレンジの10を出せば、このトリックを取れる
それ以外(ディスカード)なら、オレンジの9がトリックの勝者
水位オーバーしてるので、あの水差しカードは引き取らなくてよい


しかしこれは、まだ全員がフォローしやすいであろう前半に限りです

いくらリードで8をプレイしても、誰もフォローしなければ水位足らずでトリックに勝つことになってしまいます
さらにフォローできないプレイヤーは、ここぞとばかりに渇きカードを放り込んでくるでしょうし、その上水差しカード(-5)も引き取ることになるのです


前半はリードで有利なプレイもできますが、スートが枯れてくる後半はリードは危険です
トリックテイキングでは、不利なままずっとリードを取らされて大失点確定!というような悪夢を見ることがしばしばありますw
逆に、もうあとは勝つだけ、という場合もあります

どうやっても後は全部自分が勝つよ、といって残り手札をテーブルに公開することを「クレーム」といいます
カッコイイのでいっぺんくらいやってみたいものですが、これはカウンティングが完璧にできていなければ失敗することもあります
実際クレームを宣言したあと「あれ、まだ全勝確定じゃないよ」というクレーム崩れは見たことありますがw

しかし「カラスと水差し」では、実はトリックの勝者が自動的に次のリードを取るわけではありません

リード権はトリックの勝者の左プレイヤーに移動するという”リード権押し出しルール”なのです
リード権が隣に押し出される、というのは確か同人ゲームの「テケリリ」がそうだったように記憶してます

これによって、いくら有利な手札だったとしても、あとのトリックは全部もらったーッ!ということにはならないのです

どうせトリックが取れないなら失点を放り込むのは常套手段ですが、もしフォローできたとしても水位以上の数字カードを出して勝敗対象外にすることで、そのトリックの勝者をコントロールすることもできます

マストフォローなので、出せるカードは限定されます
しかしその中ですら、微妙なプレイのアヤを演出できるわけです
天しん 006
*オレンジを枯らせば、黒の失点カードを差し込める
黒の10は3失点なのだ。誰に差し込んでやろうか・・・


ハーツでは、いきなりハートのスートをリードすることはできません
誰かがフォローできなくて、ハートがプレイされたらようやくハートをリードで出すことができます

このゲームでも失点スートの渇きカードは、それまでのプレイ中に出てこない限り(ブレイク)リードすることはできないというルールです
ルールには明記されてませんが、もし手札が全部渇きカードしかない場合は、例外として渇きカードをリードしてもかまわないと思います


このゲームは3~4人プレイで、4人だと手札が9枚になるので水差しカードのデッキ枚数も9枚に調整します

3人だとトリックをコントロールしやすい場面が多いように思いました(そのコントロールの判断が正しいかどうかはまた別の問題ですが)

つまり、ルールはシンプルだけれどもしっかりと悩みどころがあるということです

4人だと、どうなるでしょうか
カオス度は高くなる分、盛り上がるゲームになりそうです

もしくは4人なら、ペア戦でも面白いかもしれません
天しん 004
*それまでに黒スートがブレイクされていないと、黒カードをリードでプレイできない
もちろんマストフォローなので、リードで黒カードがプレイされたら黒スートのカードをプレイは必須
なければ他の色をディスカード

黒カードがリードされたときは、水差しカードは誰も引き取らずに捨てられる


僕はPALAでも、ハーツ系の印象派ルールが好きなのですが、失点を押し付けるのが大好きな人はきっとこのゲームも楽しめるでしょう
天しん 011
天しん 012
*ポイントとなる波ラインは、ハイカードが少なくてローカードが得点が高い
水位が足りないトリックを取るのを避けるために、ローカードを処理すると、高得点をプレゼントしてしまうというジレンマ
黒カードは逆にハイカードの失点が高くなってる

僕はすっかりお気に入りです


ということで

◆追記:
全員が水差しカードの水位以上のカードをプレイした場合どうなるのか、という疑問がプレイ中に出てきました

例えば水位が6だった場合、7以上のカードばかりがプレイされたらどうなるか、という話です

普通に考えたら、フォローされたカードの中で一番高い数字カードがトリックの勝者となるんですが、このゲームでは水差しの水位がそのトリックの勝者判定となります

この場合、7以上のカードはルール上トリック判定外のカードなのです

水差しカードは誰も取らない、でいいと思うのですが、プレイされたトリックは誰がとるのか・・・

ということでさっそくメーカーにメールで問い合わせてみました(メール送信中・・・)
お、さっそく返信ありました(本当に1時間後くらいに返信が来ましたw)

If every player plays higher than the pitcher value, the leading player takes the trick and the pitcher.

なんと、リードしたプレイヤーがトリックの勝者です!
これはなるべくリードが続かないようにしたいというデザイン意図でしょうか
さらに、同時に水差しカードも引き取るんですね

ということだそうです

あーすっきりした

あしからず
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Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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