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NOX

◇見た目で判断しないでよ
はこえ

人はゲームを選ぶ場合、たいていは面白い「だろう」という予測、もしくは期待で買うものです

もちろん好きなデザイナーだから、とか、評判はイマイチだけどテーマがツボ、という場合もあります。このあたりは個人差があるので、ある人には興味があっても他の人のアンテナにはいっこうに引っかからない、ということもあるでしょう

ある日、ゲーム会の主催者さんが「あまり評判も遊んだという噂も聞かないけど、なんとなく買ってみた」というゲームを持ってきました

それが「ダウンフォース完全日本語版」と、この「NOX」です

「ダウンフォース完全日本語版」は、そうはいってもデザイナーはあの巨匠クラマーです。入手難だった過去作のリメイクなので、システムの古臭さはあるかも知れないが、大きくハズレはしないでしょう
ダウンロード

しかしこちらの「NOX」ですが・・・
実は僕もこのゲームの存在はAmazonで知ってはいたんですが、このスカルキングやブードゥープリンス風の箱絵にはいっこうにソソらず、まったく興味がもてませんでした


所有者さんがインストしてくれたんですが、どうにもピンときません

手番では3枚の手札から1枚、自分の前か他人の前にプレイします
P1140644.jpg

誰かが自分の前にカードスタックを6つ作ったらラウンド終了で、スタックのトップカードの額面の合計が得点となり、150点取ったら勝ちです

ランクは1~15で、3色あります

同じ色のカードの上には同じ色のカードを重ねて額面を変更することができます
だからラウンド中に、自分の場札の合計点をいかに多くしていくかマネージメントしていくわけです

そしてこのゲームの一番のキモは、ラウンド終了時、自分の場札が最低3色存在していないと無得点というところです

ここまでルールを聞けば、自分の場札の得点を上げるか他人の場札の得点を下げるか、のジレンマがオモシロどろこなのかと思います

しかし場札に関するルールはもう1つあって、場札に同じランクのスタックが2つあれば、それを1つにまとめなければならない、というのです

ん? ほほう

同じ色で額面を上げるのは解るんですが、同ランクをひとまとめにするメリットはなんだろう
全員、ルールを聞いてピンときてなかったのですが、軽いゲームなのでとりあえず1ラウンドやってみようということになりました

確かに、誰かが6スタック作ってラウンドが終わりそうになったら自分の場札の得点を上げるのか、それとも他人の場札の得点を下げるのか、といった攻防は見られはしましたがなにせ手札は3枚なので、それほど他人の邪魔をする、ということもできそうにありません

1ラウンドやってみて、やはりみんなピンと来てないようでした
P1140679.jpg

もしかしたらルールが間違ってるのかと思い、日本語ルールを読んでみましたが特に間違ってるところはなさそうです

「評判も聞かないし、埋もれる理由はそれなりにあるんだなぁ」と思ってたら、プレイの例を読んでみると・・・

あれー
なるほど、そういうことか!

ルールを間違えていたわけではありません。プレイも間違ってません。ただ、プレイの仕方に勘違いがあったんです
一番腑に落ちたところは、例の「同ランクが2つ以上場札にあれば1つのスタックにまとめる」というルールです


これは自分の場札で行うのではなく、他人の場札でやるべきことなのです

6スタックになったらラウンド終了なのですが、このひとまとめスタックのプレイイングによってラウンド終了を遅らせることができます。2つのスタックが1つにまとまってしまうのだから、合計得点も必ず目減りする、というダブルパンチをくらわせることができるのです

例えば他人の場札に〔赤10〕〔青6〕〔緑5〕〔赤1〕〔青8〕とあってラウンド終了にリーチだったとします

このとき、自分の手札に〔赤1〕があれば、どこにプレイすればいいでしょうか
正解は、他人の場札の〔赤10〕を上書きすることです

これによって〔赤1〕スタックが2つできることになるので、それらは1まとめになります
〔青6〕〔緑5〕〔赤1〕〔青8〕

これでリーチを解消したばかりか、合計得点を大幅に削ることもできるわけです!!

おおお、これこれ!
これは面白いやつやー!

もう一つ勘違いしてたのは、同じ色は上書きできるけど、自分の場札を上書きするのではなく、他人の額面を下げるほうが効果的だ、ということです

もちろん自分の場札を上書きしてもいいんですが、それよりは別の場札としてプレイした方が合計点は上がります
つまり自分の場札を上書きするメリットは、なくもないんですがリスキーではあります

つまりこのゲームの
・同じ色は上書きできる
・同ランクが2つあったらひとまとめになる

という2つのルールは、他人を攻撃するためのルールだったんですね

だとしたら、他人への攻撃が横行してゲームが収束しないんじゃないかという懸念がわいてきますが、実は山札が切れて、手札を全部プレイしきってもラウンドは終了します
そっちの終了条件じゃ終盤、ぐずぐずになりそうかなぁと思いましたが、実際プレイしてみると山札切れはまず起こりません

ここで手札が3枚しかない、というのが効いてくるんです
P1140646.jpg

早い話、プレイの選択肢はそれほどない、ということなんですがw
このゲームに限っては、その選択肢のなさがプレイのテンポを生んでます

そしてこの手札の少なさが別のドラマを生むことに・・・
ラウンド終了したとき、場札に3色ないと無得点ということは先に説明しましたが、プレイ&ドローとはいえ手札が3枚しかないと、自分の場札にプレイすべき色をなかなかドローしない、ということが起きるのです
P1140681.jpg

いくら高額の場札を持っていたとしても、3色そろえないと無価値です
何度ドローしても3色めがこなかったら自分の場札を増やすわけにはいきません

なぜなら、うっかりリーチにしてしまうと他人に自分の場にカードを置かれて強制的にラウンドを終了させらてしまうからです
もちろん、そのとき3色めをプレイしてくれる優しいプレイヤーはどこにもいないでしょう。コンチクショー


全員の場札が見えてます。誰が一番得点が高いのか、みんな分かってます。だとしたらどうプレイするか・・・
ここで終わらせることもできるけど、それじゃ得点が伸びない。いや、あのプレイヤーにならあの得点を引き取らせてもいいか・・・

そういった思惑が錯綜し、なんとか他人を誘導してトップの得点を下げさせようとしたり(自分ではやらない)、そんなことより自分の得点をアップさせなきゃならなかったり、こっそり自分だけ高額のカードを追加したり、それは許されなかったり、まあ、にぎやかになること必至です

そうはいっても、何度もいいますが手札は3枚きりなので、なにをどうしようとも「ええい、終わらせるしかない」ということになっていきます

・手札3枚のプレイ&ドロー
・自分もしくは他人の場にプレイできる
・同色は上書き
・同ランクは一まとめ
・6スタックになったらラウンド終了
・場に3色ないと無得点

最初に聞いたルールがすべてです

ひとつひとつのルールに難しい処理はありませんが、例えば極端なことをいえばプレイヤーが結託して一人の場にカードを押し付けることで、1ターンでラウンドを終了させることもできます

そんな無意味なこと(1人しか得しない)はさすがにしないでしょうが、実際に、その時点でトップグループの2人がなかなか3色めがそろわずにいたところで、他の下位グループのプレイヤーたちの結託によって(最下位の)一人の場札にカードを集め、ラウンドを終了させトップ2人を無得点にしたこともありました
P1140643.jpg


いやー、これは面白い!
こんな機会でもなければプレイしてみようとも思わなかったゲームです
しかも、所有者ですら面白いかどうか半信半疑だったのですから

「埋もれた名作はない。なぜなら名作ならリメイクされるなり、評価が高ければいずれ世にでてくるだろうから」という人もいます

しかしこれだけたくさんのゲームがリリースされている現在では、こぼれ落ちてしまう佳作もあるかもしれません

この「NOX」はその好例でしょう
まあ、これを「アブルクセン」並みの傑作カードゲームというにはさすがにはばかられますが、このまま埋もれてしまうには惜しいレベルの良作です

ひとつアドバイスするとしたら、プレイ人数は2~6人ですが、3人以下はおススメしません。、5人あたりがベストでしょう
選択肢が少ないゲームですから、プレイ人数が少ないと本当にやりようがないことが多いですが、人数が増えればプレイの可能性も広がります

値段も手ごろですから、本当におススメです


その後、「ダウンフォース完全日本語版」も遊んでみましたが、こちらも遊んで損はないレースゲームでした。続けておススメ

ということで
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流星キック1998

Author:流星キック1998
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