マルチスタック
◇マルチだけど殴り合っちゃだめ

トランプゲームではめずらしい、協力ゲームを紹介しましょう
ボードゲームにおける協力ゲームというジャンルは、割と最近のものなので、この「マルチスタック」も当然、創作されたゲームです
geekへのリンクはこちら
用意するものはダイソーにいって、100円でトランプを買ってくるだけ
え? もう持っている? それなら話は早い
実は用意するものはもう一つあります
このゲームでは各プレイヤーには役割が割り当てられます
その役割を示すカードが必要です
原文ルールでは、紙に役割を書くように指示してます
もしペンと紙がなければ今すぐダイソーに行って、え?持ってる? 上等上等
プレイ人数は2~4人ですが、とりあえず4人プレイを説明しましょう
最初にジョーカーを抜いた52枚のトランプデッキをよくシャフルして、各プレイヤーに手札4枚づつ配ります
この4枚は手に持たずに自分の前にオープンに並べておきます
残りは山札となり、トップカードをめくって場に出します
この場札をスタックと呼びます
ゲームの目的はスタックにカードをプレイして、全員の手札をなくすことです
基本的には、スタックのトップカードのランクに対して±1のカードだけがプレイできます
A(エース)はK(キング)と2を繋ぐことができます

手番で実行するアクションは以下
1)ドロー:好きな枚数山札からドローできます(手札上限8枚まで)
2)スタックへ好きなだけプレイ
3)他のプレイヤーへ自分の手札を1枚渡す
ドローは任意です。ドローするということは手札が増えることでもあるのでまったくドローしなくても構いません
まあ、スタックにプレイできないカードがなければドローするしかありませんが
スタックへのプレイは必須です
もし手番がきて、スタックへ手札を出すことができなければそのプレイヤーは”スタック”となります
この場合のstuckは、立ち往生するという意味で、プレイできない状態のことを言います。おお、これは場札に積む=Stacksと掛けてるわけですね
なんにせよ、なにもできなければ手番は即座に終了します
そうならないために、手番の最初にドローをするんですが、上限8枚になってもプレイ可能なカードが出てこないこともあります
スタックは、ゲームの勝利へ大きく影響します
というのも、全員がスタックになると、プレイヤーの敗北だからです
もう一つの悪影響は、スタックすると他プレイヤーに自分の手札を渡すことができない、ということです
手札を誰かに渡す(パス)することは、このゲームの勝利へ直結する重要なアクションです
その理由は、最初に説明した各プレイヤーの役割にあります

役割は4つあり、プレイヤーは自分が担当する役割のルールでしか手札をプレイできません
「同色」:プレイするとき、スタックのトップカードと同色(黒か赤)でなければプレイできない

「交互」:こちらはスタックのトップカードと違う色でなければプレイできない

「上昇」:スタックのトップカードに対して+1でなければプレイできない

「下降」:こちらは-1でなければプレイできない

「同色」「交互」の2つの役割は、もちろん±1のカードをプレイするんですが、色による縛りがあります。「上昇」「下降」の2つの役割は、ランクを1上げるか1下げるかの縛りはありますが、色は無視できます
この役割があるため自分はプレイできないが、他の誰かならプレイできるカードというのがあるわけです
そしてゲームをクリアするには、プレイ可能な人に自分のカードを渡せばいいのです
ただし、各プレイヤーには最大で1枚づつしかパス(渡す)することはできません
同じプレイヤーに複数枚を渡すことはできないのです
その上、必ず最低1枚はスタックにプレイしていないとパスアクションはできません
役割カードはゲームが始まる前にランダムに配ります。原文ルールではランダムに配るとは書かれていないので相談して決めてもいいでしょうが、まあ、ランダムで構いません
しかし誰からスタートするかは重要です
ここはジャンケンなどではなく、相談して決めましょう
ただ、序盤はスタック(プレイ不可)することはほぼありません
というのも、場のスタックは4人プレイなら5つまで作ることができるので、出せないカードは新しいスタックの最初の1枚目にすることができます
なるべく少ないスタックでがんばって、どうしようもないときに新しいスタックに手を広げる感覚は、なんとなく「ザ・ゲーム」のそれに似てます
もうひとつ重要なルールはジャックの存在です
誰かがジャックをプレイした瞬間に、なんと、役割カードが時計回りに移動するのです
これによって、自分の役割が変わって出せるカードが出せなくなるハプニングが起こります
しかし、場合によってはこれまで出せなかったカードが、役割が変わることで出せるようになることもあったりして、このハプニングは悲しいんだか嬉しいんだかよく分かりませんが
ただ、このハプニングはある程度コントロールできます。
ジャックをいつプレイして役割を移動させるか、そのベストのタイミングとプレイイングを見極めるのはクリアへの第一歩でしょう

山札が尽きたとしても即、敗北になるわけではありません
単にドローができなくなるだけです
とはいっても、山札が尽きたらもう見えている手札でクリアできるかどうかはちょっと検証すれば分かりますので、実際は山札が尽きたら、その最後のドローでキーとなるカードが引けなかった時点で敗北は確定します
先日、プレイしたときは山札が尽きて残り手札でクリアできないことが分かって敗北しました。あと一歩のところで失敗、という協力ゲームとしては理想的な負け方なので、もちろんすぐに再戦です
さすがにゲームに慣れた2回めでは中盤過ぎたくらいで見事にクリアしました
役割カードによるプレイの縛り、カードを渡すタイミングや、ジャックによる役割の移動など、よく考えられていてとても感心しました
実際に遊んでみてとても面白いものでした
しかし、というかやはり、協力ゲームにおける奉行問題は気になります
これが気心のしれた仲間同志ならまだしも、もし初対面の人が混じってたりすると、声の大きい人がてきぱきゲームを進めて、勝つにしろ負けるにしろ、あまり参加できずに終わる人がでてきてしまう可能性はなくもありません
これはまあ、この手の協力ゲームでは避けて通れない道なので、気にし過ぎてプレイしないのはもったいないなぁとは思います
僕が気になったのは難易度です
2回めでわりとあっさりクリアしてしまったのは、もちろんカード運もあるのでなんとも言えませんが、難易度を調整する方法はあるかも知れません
4人プレイではスタックは5つ作れるのですが、3人プレイでは4スタック、2人プレイでは3スタックが上限です
なので4人プレイで、4スタック上限にすれば難易度は上がるような気がします
今度試してみようかな
※補足として、2人プレイでは役割カードは「同色」と「交互」しか使いません。

※geekより拝借
3人プレイでは役割を3人に割り当てた後、残った役割は脇においておいてジャックがプレイされたらプレイに登場します。そして1つの役割が押し出されて、またジャックがプレイされたらまた戻ってくるわけです

※3人プレイ時。未使用の役割カードがわきでスタンバってる
この場合、誰がその役割カードを受け取るのかははっきりしないのですが、ジャックをプレイした人が新しい役割を受け取り、時計回りに役割を移動させて、最後のプレイヤーは自分の役割カードをわきに除外する、という手順でいいでしょう
ということで

トランプゲームではめずらしい、協力ゲームを紹介しましょう
ボードゲームにおける協力ゲームというジャンルは、割と最近のものなので、この「マルチスタック」も当然、創作されたゲームです
geekへのリンクはこちら
用意するものはダイソーにいって、100円でトランプを買ってくるだけ
え? もう持っている? それなら話は早い
実は用意するものはもう一つあります
このゲームでは各プレイヤーには役割が割り当てられます
その役割を示すカードが必要です
原文ルールでは、紙に役割を書くように指示してます
もしペンと紙がなければ今すぐダイソーに行って、え?持ってる? 上等上等
プレイ人数は2~4人ですが、とりあえず4人プレイを説明しましょう
最初にジョーカーを抜いた52枚のトランプデッキをよくシャフルして、各プレイヤーに手札4枚づつ配ります
この4枚は手に持たずに自分の前にオープンに並べておきます
残りは山札となり、トップカードをめくって場に出します
この場札をスタックと呼びます
ゲームの目的はスタックにカードをプレイして、全員の手札をなくすことです
基本的には、スタックのトップカードのランクに対して±1のカードだけがプレイできます
A(エース)はK(キング)と2を繋ぐことができます

手番で実行するアクションは以下
1)ドロー:好きな枚数山札からドローできます(手札上限8枚まで)
2)スタックへ好きなだけプレイ
3)他のプレイヤーへ自分の手札を1枚渡す
ドローは任意です。ドローするということは手札が増えることでもあるのでまったくドローしなくても構いません
まあ、スタックにプレイできないカードがなければドローするしかありませんが
スタックへのプレイは必須です
もし手番がきて、スタックへ手札を出すことができなければそのプレイヤーは”スタック”となります
この場合のstuckは、立ち往生するという意味で、プレイできない状態のことを言います。おお、これは場札に積む=Stacksと掛けてるわけですね
なんにせよ、なにもできなければ手番は即座に終了します
そうならないために、手番の最初にドローをするんですが、上限8枚になってもプレイ可能なカードが出てこないこともあります
スタックは、ゲームの勝利へ大きく影響します
というのも、全員がスタックになると、プレイヤーの敗北だからです
もう一つの悪影響は、スタックすると他プレイヤーに自分の手札を渡すことができない、ということです
手札を誰かに渡す(パス)することは、このゲームの勝利へ直結する重要なアクションです
その理由は、最初に説明した各プレイヤーの役割にあります

役割は4つあり、プレイヤーは自分が担当する役割のルールでしか手札をプレイできません
「同色」:プレイするとき、スタックのトップカードと同色(黒か赤)でなければプレイできない

「交互」:こちらはスタックのトップカードと違う色でなければプレイできない

「上昇」:スタックのトップカードに対して+1でなければプレイできない

「下降」:こちらは-1でなければプレイできない

「同色」「交互」の2つの役割は、もちろん±1のカードをプレイするんですが、色による縛りがあります。「上昇」「下降」の2つの役割は、ランクを1上げるか1下げるかの縛りはありますが、色は無視できます
この役割があるため自分はプレイできないが、他の誰かならプレイできるカードというのがあるわけです
そしてゲームをクリアするには、プレイ可能な人に自分のカードを渡せばいいのです
ただし、各プレイヤーには最大で1枚づつしかパス(渡す)することはできません
同じプレイヤーに複数枚を渡すことはできないのです
その上、必ず最低1枚はスタックにプレイしていないとパスアクションはできません
役割カードはゲームが始まる前にランダムに配ります。原文ルールではランダムに配るとは書かれていないので相談して決めてもいいでしょうが、まあ、ランダムで構いません
しかし誰からスタートするかは重要です
ここはジャンケンなどではなく、相談して決めましょう
ただ、序盤はスタック(プレイ不可)することはほぼありません
というのも、場のスタックは4人プレイなら5つまで作ることができるので、出せないカードは新しいスタックの最初の1枚目にすることができます
なるべく少ないスタックでがんばって、どうしようもないときに新しいスタックに手を広げる感覚は、なんとなく「ザ・ゲーム」のそれに似てます
もうひとつ重要なルールはジャックの存在です
誰かがジャックをプレイした瞬間に、なんと、役割カードが時計回りに移動するのです
これによって、自分の役割が変わって出せるカードが出せなくなるハプニングが起こります
しかし、場合によってはこれまで出せなかったカードが、役割が変わることで出せるようになることもあったりして、このハプニングは悲しいんだか嬉しいんだかよく分かりませんが
ただ、このハプニングはある程度コントロールできます。
ジャックをいつプレイして役割を移動させるか、そのベストのタイミングとプレイイングを見極めるのはクリアへの第一歩でしょう

山札が尽きたとしても即、敗北になるわけではありません
単にドローができなくなるだけです
とはいっても、山札が尽きたらもう見えている手札でクリアできるかどうかはちょっと検証すれば分かりますので、実際は山札が尽きたら、その最後のドローでキーとなるカードが引けなかった時点で敗北は確定します
先日、プレイしたときは山札が尽きて残り手札でクリアできないことが分かって敗北しました。あと一歩のところで失敗、という協力ゲームとしては理想的な負け方なので、もちろんすぐに再戦です
さすがにゲームに慣れた2回めでは中盤過ぎたくらいで見事にクリアしました
役割カードによるプレイの縛り、カードを渡すタイミングや、ジャックによる役割の移動など、よく考えられていてとても感心しました
実際に遊んでみてとても面白いものでした
しかし、というかやはり、協力ゲームにおける奉行問題は気になります
これが気心のしれた仲間同志ならまだしも、もし初対面の人が混じってたりすると、声の大きい人がてきぱきゲームを進めて、勝つにしろ負けるにしろ、あまり参加できずに終わる人がでてきてしまう可能性はなくもありません
これはまあ、この手の協力ゲームでは避けて通れない道なので、気にし過ぎてプレイしないのはもったいないなぁとは思います
僕が気になったのは難易度です
2回めでわりとあっさりクリアしてしまったのは、もちろんカード運もあるのでなんとも言えませんが、難易度を調整する方法はあるかも知れません
4人プレイではスタックは5つ作れるのですが、3人プレイでは4スタック、2人プレイでは3スタックが上限です
なので4人プレイで、4スタック上限にすれば難易度は上がるような気がします
今度試してみようかな
※補足として、2人プレイでは役割カードは「同色」と「交互」しか使いません。

※geekより拝借
3人プレイでは役割を3人に割り当てた後、残った役割は脇においておいてジャックがプレイされたらプレイに登場します。そして1つの役割が押し出されて、またジャックがプレイされたらまた戻ってくるわけです

※3人プレイ時。未使用の役割カードがわきでスタンバってる
この場合、誰がその役割カードを受け取るのかははっきりしないのですが、ジャックをプレイした人が新しい役割を受け取り、時計回りに役割を移動させて、最後のプレイヤーは自分の役割カードをわきに除外する、という手順でいいでしょう
ということで
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