創作ゲームの日記・1

◇1月22日 国分寺

人は人生のうち、だれでも1冊の小説を書ける といったのは誰でしょうか

無類の読書好きや漫画好きがそのまま小説家、漫画家になる例は多いですが、ボードゲームを楽しんでいると自分でも作りたくなるのも自然のなりゆきかもしれません

というわけで僕もこれまでに、いくつか思いついたアイデアがあるとコンポーネントを自作したりしてました
しかし自作ゲーマーの一番の悩みは、テストプレイをする機会がないことです

いつも、気の知れた友人4~5人と遊んでいるような環境にあれば「ゲーム作ったんだけどちょっとテストプレイしてくんない?」といえるのですが、ゲームサークルにお邪魔して遊ばせてもらってる人種(僕ですが)にとって、テストプレイに付き合ってくれる友人はいません

といって、普通のゲームサークルにいきなり自作ゲームを持ち込むのも、気が引けます(サークルによっては同人、自作ゲームを禁止しているところもあると聞きます)

同じ会に参加しているOさんが、ちょうど新しい創作ゲームを作ったというので「それなら一緒にテストプレイの会をやりませんか」ともちかけました

僕かOさんがどこかの場所取りをやり、あとはテストプレーの参加者を募集することになるかなー、というくらいの感触でしたが、試しにいつも参加している国分寺の会の主催者Mさんに相談したところ、例会をテストプレーの会として提供していただくことになりました!

幸いにも、他に2名の方が参加していただくことになり、念願のテストプレー会が叶いました

◇「ゾンビのや~つ(仮題)」
テストプレイ① 008

2名の参加者の方々は昼頃到着ということだったので、午前中は僕、Oさん、主催者Mさんの3人です

Oさんの自作ゲームは、できれば4人プレイの方がいいので、とりあえず僕の「ゾンビのやつ(仮)」をテストプレーしてもらうことになりました

これは3人用なので、まあ、ちょうどいいというかなんというか。午前中は3人だと判ってたのでこれを持っていきました(自作ゲームは3つ持っていった)

ゾンビの町と化した危険地区から、夜な夜なゾンビが侵攻してくるのでハンターたちは協力して撃退する、という設定のゾンビシューティングゲームです

手番には・ゾンビを撃つ・銃弾を補充、を組み合わせて2アクションします。つまりAP(アクションポイント)が2、ということですね

倒したゾンビは自分の勝利点にするか、それを捨ててアイテムカードを獲得するか、の2択です

もしゾンビがボーダー(境界線)を越えてしまったらペナルティを被ります

ゾンビデッキの中盤頃から中ボスが登場しますが、この中ボスを倒せないと基本的にはハンター側(プレイヤーたち)の負けでゲーム終了です

協力プレイはそこそこキツめじゃないと面白くないので、わりとキツめのバランスにしたんですが、実際3人でやってみると中ボスが倒せません

まあ、最初はルールの確認やら、どうやってプレイするのか、まだ不明なところもあるのでしょうがありません
しかし3回くらい立て続けに中ボスでゲームオーバーです

それまでに3人分を受け持って一応ソロプレイも何度かやってバランス調整したのですが、それでも実際プレイすると必ずしもこちらの想定通りにはいきません

そこで4列だったゾンビの群れを3列にして再チャレンジしてみましたが、中ボスはデッキの中盤に入ってます
列が少なくなったということは、中ボスが登場するのも4列時よりは遅くなるということです

やはりゲームオーバー・・・

ここまでの2人の感想として
・ゾンビの進んでくる様子はけっこういい
・意外と手番で長考するので、もっとバンバン撃ちたい
ということでした

実はゾンビは2種類いて、同じ色(スート)の弾丸カードしか通用しない、という縛りでした
そのために、まず使えるカードを確認して、さらにできればクリティカル(同色でスートまで同じだとクリティカルになる)を狙いたいと考えるとどうしても考える時間が増えます
テストプレイ① 010
これが銃弾カード。ええ、ただのトランプですとも

こちら(作り手)はどのカードを残してどのカードを使うかの軽いジレンマを楽しんでもらうつもりだったのですが、それが長考となっては意味がありません

そこでさっそくスート縛りは撤廃しました
これで手札の数字だけを気にすれば良くなったので、ずいぶんスッキリしたと思います

さらに手番フェイズの変更や、ゾンビデッキの枚数調整などを経て、なんとかラスボスまでたどりつきました

ゲーム終了時に、獲得した勝利点を比べて個人勝ちを決めます
このゲームは協力ゲームでありながら個人勝ちもある、というタイプなのです

しかし
「前半の協力モードは面白かったけど、後半、個人戦になるのは好みではない」
という感想がありました

実は少し迷っていたことがあります
このゲームを「完全協力型」にするか、「部分的協力型」にするか、です

「完全協力型」の一致団結感は、僕もけっして嫌いではありません(『キャメロットを覆う影』や『バトルスターギャラクティカ』の裏切り者が介入するというスパイスが含まれているほうがもっと好みではありますが)

『ダンジョンレイダース』のように、協力せざるを得ないところと利己的な利益追求をもとめるところが混在するというやり方もあります

そもそもモチーフをゾンビを撃ちまくるハンターたちにした時点で、完全協力はありえないのではないか、とも思います
まあ、プレイヤーたちを、ゾンビ討伐チームという設定にするという手もありますが、昔に読んだ「バイオハザード」のデザイナーのインタビューが僕の印象に残ってました

「バイオハザード」は最初、STARSという精鋭チームという設定ではなかったというのです
ダウンロード

囚人を乗せた護送飛行機が山中に墜落して、凶悪犯たちが脱走するのですが、その山中の町にはゾンビがうようよしている。本来は敵対している囚人同士が生き残っていくためには協力せざるを得ない、というのが最初のアイデアだったらしいです

だから前半は協力型で、後半個人戦になるのは、自分的には悪くないなぁという感じです
ただしこれからテストプレイを重ねていくうちに、仕様変更していくかも知れませんが

◇「雪合戦のや~つ(仮)」
4人限定で、簡単に遊べるや~つ、ということでこれもテストプレイしてもらいました
これは雪合戦しながら勝利点を得ていくというタイプですが、一瞬盛り上がったりもしましたがとくに感想もありませんでした

う~む

それとなにもできないで終わってしまうプレイヤーが出ることも判りました
う~む

これは仕切り直しかな


朝9時過ぎから始めて、昼に2人増えて5時前までえんえんこれらのテストプレイができました(もちろんOさんの創作ゲームもテストプレイしました)
こんなにがっつりテストができたのは本当に貴重です

今回は、国分寺会の主催者Mっちゃんのご好意によってテストプレイの会が実現しましたが問題はこれ以降です

「ドラえもん」のあるエピソードで、10分後ののび太と、さらに10分後ののび太とさらに・・・、合計5人くらいののび太が共同で宿題をやっつけるという話がありましたが、タイムマシンがあれば数分後の自分を何人か捕まえてきていくらでもテストプレイをやれるんですが・・・・

あ、でも思考回路は同じだからテストにならないか
なんとかして~、ドラえも~ん

ということで(続く)


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