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ハギス

◇ボム大戦、勃発
恋ヶ窪① 071

「ロウボート」が2人用トリックテイキングなら、こちらは2人用大貧民です(一応、3人まで遊べますが基本的には2人用でしょう)

両プレイヤーはそれぞれワイルド3枚(JQK)を受け取って、自分の前にオープンしておきます
このワイルドは両面印刷なのでほっといてもオープンになる仕様です
pic760916_md.jpg

手札を14枚づつ配ると(こっちはもちろん非公開に)8枚余るので伏せてよけておきます
この余った8枚をハギスといいます

トリックテイキングでは余った伏せ札をウィドーと呼ぶ場合がありますが、ウィドーは手札として使われる可能性があるのに対してハギスはゲーム中には使いません(得点計算のときに勝者のものになります)

手持ちの14枚の他に、オープンされているワイルドも手札の内なので、いつでも手番に使うことができます

大貧民系なので、先に手札をすべて無くしたら(ゴーアウト)勝ちです
手札の出し方は大貧民を知っていればだいたい予想がつきます

1枚出しのシングル
ペア、スリーカード、4カードなどのグループ系
3枚以上の数字つながりのラン(シークエンス)系
ペア+ランの組み合わせ系 などです

リードの出し方(コンビネーション)をフォローしなくてはならないのも大貧民系ではおなじみです
相手がパスしたらプレイで出されたカードを獲得(キャプチャー)して、新しくリードを始めます

大貧民は手札を出し切ることだけが目的なので出した後のカードに意味はありませんでしたが、ハギスでは獲得したカードにポイントがあり、それがラウンド終了後に得点になります
だからポイントテイキング系大貧民といえます

相手より高位のコンビネーションを出せなければパスですが、ボム(爆弾)という組み合わせ役はコンビネーションを無視して出すことができます

ハギスの場合、そのボムが何種類かあり、強さが決まっているのが特徴です

3・5・7・9(全部同じスート)が最強のボムです
JQK
QK
JK
JQ
3・5・7・9
(全部別のスート)

ボムに対して、それを上回るボム返しで対抗できます

しかしボムで勝った場合は、プレイされたカードは相手に譲渡します
奇数のカードには1点のポイントがあり(偶数にはポイントがない)、数字カードのボムは奇数カードばかり使うので、これだけで4ポイントです

ワイルドもそれぞれポイントを持っているので(J②Q③K⑤)、JQKのボムなら10ポイントを相手にプレゼントしなければなりません

しかしこのゲームの目的は手札を早くなくすことです
多少ポイントを譲っても、リード権を得ることの方が優先される場面が終盤にはでてきます

そしてこの終盤、いつワイルドを使ってくるかのせめぎ合いが非常に熱い!

大貧民系の特徴として、手札に揃ってるコンビネーションを崩すか、我慢するかのジレンマがあります
せっかくこっちが同ランクを4枚(フォーカード)持っていたとしても、相手がペアでリードしてきた場合、そのフォーカードを崩して対応するか、我慢するかは悩ましいところです

ワイルドはどのカードにもなるので、コンビネーションで足りないところを補足する使い方もあるのですが、1枚でも先に使うとパワーバランスで不利になります

こちらのワイルドが2枚しかなければ、その2枚でボム攻撃したとしても、相手が3枚残していればボム返しでやられてしまいます


どちらかがゴーアウトすれば、ラウンド終了です

手札を出し切った瞬間にラウンドが終わるわけではありません
可能ならば相手はまだ手札をプレイして、そのトリックを取ることができます

(*ハギスでは、相手がパスするまでのプレイをtrickと表現してます)

*ルール間違いのご指摘がありました
ルール文によれば「手札を持っているのが1人になった時点でラウンド終了」です
3人プレイなら1人がゴーアウトして、さらにもう1人が上がったとき
2人プレイならどちらかがゴーアウトした瞬間にラウンドが終わります

そして最後にプレイされたカードはゴーアウトした人のものになります

もちろんこのときボムを使用したら、そのトリックは相手が獲得します

あ、負けた人はまだ手札を捨てたりしないでください(捨てたくなる気持ちはわかりますが)
というのも、その残った手札の枚数によって、勝者側にボーナス点が入るからです

混乱しないように、以下の順番で得点を記録していきます

1・ビッドの得点
2・ボーナス
3・獲得札の計算


〔1・ビッドの得点〕
実はラウンドの最初に上がり宣言をすることができます
ビッドにはスモールとビッグがあり、成功すればスモール:15点、ビッグ:30点がもらえます

ただし失敗するとそのまま失点となるので、自信がなければビッドはしなくてもいいです

ビッド宣言をしていればその得点を記録します

〔2・ボーナス〕
次に、ゴーアウトしたときに相手の残った手札1枚につき5点をボーナスでもらいます
使われなかったワイルドももちろん手札の枚数に数えられます

だから、勝てそうになくてもなるべく手札を減らすようなプレイをするべきです
*残った手札1枚10点は間違いでした

〔3・獲得札の計算〕
勝者は相手の残った手札全部と、最初に伏せておいたハギスのカードを全部獲得して、両プレイヤーは自分が獲得したカードのポイントを算出します

負けた相手は、残った手札枚数×10点を献上する上に、その残った手札そのものも相手に渡すという屈辱を味わうわけですね


実際プレイしてみると、カードのスートが独特なので慣れるまでちょっと見づらいところがあります
奇数カード(3,5,7,9)のポイントは①点、とワイルド3枚(JQK)は②③⑤点です

手札が配られたらとりあえずスート違いの3,5,7,9の小ボムがないかどうかチェックします
もちろんスート揃い3579の大ボムがあればいうことはありません
恋ヶ窪② 086

これらは沈黙の兵器(サイレントボム)です

ワイルドは先に使うと、ボム大戦において後手を踏むことになります
なぜならこちらがQKしかなければ、相手はいつでもJQKのボム返しができるからです

しかし手札に小ボムを隠し持っているとしましょう
その場合、QKしかないときでも先に小ボムを使用すると、相手はそれを切る(上回る)には最低でもQKのボム返ししかありません(JQ、JKではこちらのQKでさらにボム返しされるから)

こうなってくるとワイルドはこちらはまだQKが残っているのに対して、相手はJ1枚きりになります

どちらが優勢か一目瞭然でしょう

ただし、相手の手札に大ボムがなければの話ですが

こうしてラウンドを続けて、先に250点先取したほうが勝利します
250点って、なんか先が長そうですが、ビッグ宣言、相手の残り手札が5枚、獲得点が20点もあれば、これだけで100点です

ゴーアウトできなくても獲得札の得点は入りますが、やはりハギスは先上がりしたほうが大量得点できます
慣れるまでちょっと手間がかかるかもしれませんが、大貧民系はお手軽なのが身上です

負けても「もう1回!」となること請け合いでしょう

*)実は、先日遊んだときゴーアウトした瞬間にラウンドは終了して、最後にプレイしたカードはゴーアウトしたプレイヤーのものになる、というルールで遊びましたが、どうやら間違ってたようです

英文ルールでは
The last player to play a combination captures all cards played to the final trick.
「最後のトリックでプレイされた全てのカードは、最後にプレイしたプレイヤーが獲得する」と書かれてます(多分。英語に自信はありませんが)

だからゴーアウトした瞬間にラウンドが終わるのではなく、ゴーアウトしてそのトリックが処理されたらラウンド終了ということです

もちろん最後にプレイされたコンビネーションがボムだった場合は、相手に獲得トリックを譲ることになります

ハギスは獲得するカードにポイント(得点)があるので、最後にプレイされたカードがどちらのものになるのかは重要ですのでお間違いなく

ということで

k2812572.jpg

【コーヒーをもう一杯】
大貧民(大富豪)は60年代の東京で、学生たちの間で突然流行したといわれてます
ナポレオンツーテンジャックは、日本特有のゲームとはいってもトリックテイキングとう土台があることは間違いありません

しかし大貧民はいわゆるトリックテイキングの文脈からは外れています
松田道弘は「トランプものがたり」(岩波新書)で、元ネタは「読みカルタ」ではないかと書いてます
恋ヶ窪② 088

「読みカルタ」とは、手番には数字を繋げて出していき、早く手札をなくすという極めてシンプルなストップ系(ゴーアウト)のゲームだそうです

カードを出すときに「一、二、三・・・」と、バレーのトス遊びのように数字をコールしたことから「読み」と呼ばれるそうです
今ならさしずめ「yomi」とタイトルをつけるところでしょうか(いや、それはまったく別の格闘カードゲームですが)

ところで
ピーパーティチューなどの大貧民系ゲームでは、わりとボムという役はポピュラーです
日本で大貧民が大流行した後、さまざまなローカル役、ローカルルールが存在しましたが、なぜかこれまでに日本ではボム役は採用されてません

その理由はよくわかりませんが、ボムは韓国か中国あたりが起源なのでしょうか

もっと以前の大貧民系のグレートダルムチにはボムはありませんが、ギャング・オブ・フォーにはコンビネーションを無視して出せる最強役としてギャングオブフォー(4カード)があります

これはどう考えてもボムそのものです

だからボムの起源はギャング・オブ・フォーの前後あたりかもしれません・・・
って思ったら、グレートダルムチ(95年)よりギャング・オブ・フォー(90年)の発表年の方が古いんですね

よくわからなくなってきました
例によってまったく結論が出ないままコーヒーをもう一杯飲むことにしましょう

あしからず
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Author:流星キック1998
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