ハイパーロボット

◇進め!ロボ!え?時間切れ?
箱02

好き嫌いがわかれるゲームというのがあります
その筆頭は・・・、ちょっと思いつかないのですが(なんやねん)、わりとこの「ハイパーロボット」が苦手という人が多いような気がします

僕は大好きなのですが、以上のような理由でなかなかいきつけのサークルには持ち込みづらいゲームでもあります
一言でいえば、多人数パズル早解きゲームです

一応、4~6人がベストみたいですが、なんなら10人以上でもプレイできます
実際、2年ほど前にニコニコ生放送を使って、ホストさんがセットしたボード画面に30人くらいのギャラリーで早解き合戦した放送がありました

あれはニコ生の機能とぴったり相性が合って面白かったですねー
また再開して欲しいものです


ところで原題「Ricochet Robots」といいます
「リコシェ」といえば、ジョン・リスゴーの映画のタイトルでもありますが、【Ricochet】:「跳飛 《弾丸・石などが平面や水面に当たって斜めに跳ね返ること》」という意味があります
ダウンロード

まさに、なにかにぶつかると軌道を変えて移動し続けるロボットの動きそのものの意味ですね

まずは4枚のボードを自由に組み合わせて大きなボードを作ります
可変式ボードってやつですね
恋ヶ窪② 006

しかもこの小ボードは裏面もあるので組み合わせは4×2×4×・・・、多分、いっぱいあります。何度でも遊べるわけです

4体(色)のロボットを適当に盤面に置きます
ボード上のマークはゴールになる場所なので、そこには置けません
適当に配置したら、それぞれの色に対応した座布団に座らせます

この座布団は、そのロボットがどの位置からスタートしたかの目印です

17枚のゴールチップを伏せて混ぜて、ランダムに1枚オープンしたらゲームスタート!
恋ヶ窪② 005

ゲームの目的は、オープンされたゴールチップの場所に、その色のロボットを移動させることです
色が混じったような渦巻きのマーク(cosmic vortex)は、オールマイティです
渦巻きマークの場所にはどの色のロボットでもゴールできます
恋ヶ窪② 011
*渦巻きゾーン。印刷のズレがあって壁が一部キレてる

さてロボットの動き方ですが、ロボットは一直線にしか移動できません(ナナメ方向は移動不可)

今いる場所から一直線に移動して、壁や他のロボットとぶつかったらそこでストップします。それが1移動です
そして止まった場所から、また任意の方向に一直線に動いて・・・ということを繰り返し、ゴールに到達するまでにどのくらい移動手数がかかったか、を早解きするゲームです
pic199187_md.jpg

ちなみに
このゲームはひとりづつ考える手番はありません
最初にゴールチップがオープンされたら、みんな一斉に、同時に、頭の中で指定のロボットをゴールに向かわせます

まだ実際にロボットを動かしてはいけません
ゴールまでの道筋を、頭の中だけで解決してください

そして頭の中でロボットがゴールしたら、その移動数を宣言(コール)します。早いもの勝ちです
しかし、このゲームはここからが勝負です

最初に誰かが宣言したら砂時計をひっくり返します

そして時間内(1分)に、最初に宣言したものより少ない移動数を宣言すれば、そちらが優先されます
もちろん、最初に宣言した人も、もっと短いルートを発見したのなら、さらに短い移動数を宣言しなおしてもかまいません

面白いのは後から宣言する人は、必ずしもより少ない移動数を宣言しなくてもいいのです
どういうことかというと、一番少ない移動数を宣言した人は時間切れのあと実際に答え合わせをするのですが、そこで失敗することがあるからです

頭の中では確かにその移動数でできた、と思っていたのに実際にロボットを動かしてみると「ありゃ、間違ってた」ということはよくあるからです

最小移動数を宣言した人が答え合わせで失敗した場合は、次に最小移動数を宣言した人に回答権が移ります
もし宣言数が同じだったら、その時点で獲得チップ数が少ない方に優先権があります

だから遅れをとったとしても、とりあえず移動数を宣言しておくのは必須です
移動数は後からいくらでも(時間内なら)修正できるのですから

ルートが正解だったら、問題で使用したゴールチップを正解者が受け取ります
そして別のゴールチップをオープンして、次のラウンドを開始します

ところで、このゲームではゴールさせるロボット以外のロボットを動かしてもOKです
というか、他のロボットを動かしてルートを作るのは重要なテクニックです

実際には、他のロボットを動かさないとゴールできないような場合もあります
他のロボットを動かすのも1手となるので、それらを合計した手数が最終移動数となります
恋ヶ窪② 004
*目の前にゴールがあっても簡単とは限らない。他のロボットも動因して最短ルートを探せ!

しかし、他のロボットをどこまで移動させどこに待機させるかというのも全部脳内でおこないます
動かすロボットが多くなればそれだけイメージ力に負担がかかり、ミスが誘発されるのです

このゲームが苦手(嫌い)という人は、このあたりの頭ン中ぐちゃぐちゃ感がシンドイのかもしれません

僕も実際頭の中が沸騰しそうになりますが、それでもなぜこのゲームが好きなのかといえば多分、僕はこのゲームに関しては「勝とうとしてない」からかも知れません

こういうと誤解されるかもしれないので「必ずしも勝たなくてもいいかな」くらいの気分と言い直しましょう

というのも、このゲームを遊んだことがある人なら解かると思いますが、どう考えても10手以上かかるだろう、という問題で「4手!」というコールがあがると、場がどよめきます

そして実際に答え合わせしてみると確かに4手でゴールできる!
ああっそのルートがあったか!
という、アハ体験(というのかどうか)が非常に快感なのです

快楽物質が分泌しまくりです!
pic666446_md.jpg


しかしこのアハ体験は、実は、正解者より答えがわからなかったプレイヤーのほうが強く感じるのです
ゆえにこのゲームは敗者の方がより強い快感を味わえるのです!


「もじぴったん」元プロデューサーの中村隆之氏がこういうツイートをしています

【楽しい失敗】つまり、もう一回やってもらうためには、失敗した時の演出が大事。パックマン、失敗したときの演出はパックマンが小さくなって消えていく演出。成功したときはほぼ何もなく次のステージへ。失敗したときにこそ強い快感があるようにデザインする #clg_seminar
images.jpg


負けても楽しいゲームはいろいろあるでしょうが、負けたほうがより楽しいゲームというのはなかなかありません
これも(勝つために)最短ルートを懸命に探す、という脳内運動を経て、というのが前提ですが

もちろん、みんなが回り道ルートをうろうろしている中で最短手筋を披露して「おおっ!」というどよめきを一身に受けるのは勝者の快楽です

「オレって頭いい~!」と思える数少ない瞬間です

つまりこのゲームは勝っても負けても楽しいーーーーーーーッ、ってことですね
恋ヶ窪② 015
*頭がジャングルグルグルぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるだよ~ん


ちなみに「ハイパーロボット」には反射板があるものとないバージョンがあります
現在流通している赤箱は反射板がないオリジナルのバージョンで反射板があるのは青箱の第2版です

反射板にも色が着いていて、同じ色のロボットはその反射板を通り抜けますが、色が違うロボットはその反射板で反射します

つまり、1移動で直角に曲がれるわけです
恋ヶ窪② 013
*この青ロボットは直下の青い反射板はスルーするけど、左の黄色い反射板はバイ~ンと直角に弾かれる

反射板アリだと、それこそ20手くらいかかると思われた問題が5手くらいで解けてしまう場合がありますが、慣れるまでちょっととまどうかもしれません

こちらの反射板ルールは、オリジナルデザイナーのA・ランドルフは関わってないという話も聞いたことがありますが、実際どうなんでしょうか

4色とは別に黒ロボットもあります
これも他のロボットのように移動の障害用として利用することができますが、黒ロボットに対応するゴールチップは渦巻きだけです

ところでこのゲームでの最短手数は2です
というのもルールではロボットは必ず曲がらなければならないので、一直線でゴールが見えていても1手ではゴールできませんのでご注意あれ
恋ヶ窪② 007
*ええっ?一直線でゴールが見えてるのに、迂回すんのー?

ということで

k2812572.jpg


【ハイパーロボット指南】

1・ゴールから逆算せよ
まずゴールの位置を確認します
このゲームでは、ゴールの場所によって他のロボットを利用しないとゴールできないような場合があるので、そのゴールは障害物(他ロボ)が必要かどうかは、最初に確認します

2・まずは一筆書きルートを確認
今度はスタート位置から、最短で一筆書き(ロボットが単独で移動する)ルートでいけるかどうか確認します
運がよければ、一筆で辿ってみたらそのまま正解ルートだったということもよくあります

3・行き詰ったら裏ルート
最短で探っててもどうしてもゴールできない場合は、スタートで逆方向に行ってみる、というのもひとつの手です

一見遠回りに見えても逆方向から攻めてみたら、以外と道が開かれる場合もあります

4・とりあえず宣言せよ
移動数が10手以上かかったとしても、とりあえず宣言しておきましょう

このゲームは宣言してないとチップを獲得するチャンスはないのですから

5・明日にひらめけ!
閃きで、パッと解ける瞬間があります
それがこのゲームの一番の醍醐味です

今日ダメでもきっと明日には閃くかもしれません
攻略法でもなんでもありませんでしたがw

あしからず

スポンサーサイト

テーマ : レビュー・感想
ジャンル : ゲーム

コメントの投稿

非公開コメント

No title

自分はこのゲーム好きですよ。
でも大概楽しめない方が面子にいて
すぐ終了の空気になっちゃうんですよね。

Re: No title

ゲーム途中でも参加可能で、いつ始めていつ終わってもかまわないという、とても重宝するゲームなんですが好き嫌いが分かれますね

嫌い、とまでいかなくても「苦手意識」がでるゲームではあります
人数が多いほうが、正解したときに気分いいんですけどね

懲りずにまた持ち込もうかなw

No title

ハイパーロボット、大好きです。この手の早解きパズルでは傑作だと思います。以前は昼休みに食べながら友人と遊んでいました。考えている間は駒を動かす必要が無いので、食事中のゲームとしては最適でした。

ローカルルールで、最低4手としていました。つまり3手以内だとそのチップは戻してやり直しですね。またチップ2つというバリアントが凄く好きです。チップは17個あるので、最後だけは3つとします。そのとき、ターゲットに入れたロボットも、もう1つを助けるために動かせるというルールです(そうすれば、同じ色のチップが2つでたら、好きな順にクリアすれば良いということになります)。だいたい15手から20手くらいになることが多いです。

最近再びこのゲームにはまっており、当サイト play:game でも時々問題を出しています。よろしかったらどうぞ。
http://www.gamers-jp.com/playgame/archives/001125.html#rasenderoboter

Re: No title

play:game、いつも拝見してます

チップ2個のバリアントは難しそうですね
例の問題、僕も18手までは見つかりましたが、17手は無理でした

慣れたメンバー通しなら、チップ全部遊んでもそれほど時間かからなさそうですしね

僕も先週、パソコンで遊べるハイパーロボットから良さそうな問題を選んでtwitterに投稿して、フォロワーさんたちと一緒に解くという試みをやりましたが、面白かったです

やっぱり不特定多数で遊ぶと最適解がすぐ見つかりますね

でも、意外と苦手な人もいるのでオープン例会に持ち込むのがなかなか難しいんですよね

No title

play:game を見て頂いてありがとうございます。
18手の回答は先ほど書いておきました。同じでしょうか?

オンライン版は以前アカウントも持っていて、よくやっていました。ただ、チップ2つの魅力にはまると物足りなくなってしまいます。チップ2つだと、どちらを先にやるかとか、平行して両方持っていくとか、バラエティーが一気に広がるので、ぜひ遊んでみて欲しいバリアントです。

個人的には初版/第3版の紫箱の方が好きです(ギーク情報によれば、初版と第3版は黒ロボットが加わった以外は同じ内容のようです)。自分は初版と第2版を持っていますが、青箱の第2版は壁が揃いすぎていてかなり簡単だという印象があります。あとあの斜めの壁が余り好きになれません。これは好みの問題だと思いますが。

いつか流星さんと対戦してみたいです。

Re: No title

18手が見つかったと思ったのですが、勘違いでした
どうやっても19手解しかみつからなかったので、playgameのほうにコメント入れておきました

オンライン版ではチップ2個バリアントはできないのでしょうか
こんどリアルで遊んでみたいと思います

ただ僕の持っているのは反射板アリの青箱なんですよね
ボードの壁のレイアウトが違っているとは気がつきませんでした

僕は反射板アリから遊び始めたので、わりと好きなんですけれどもね

実は先週の土曜日に藤沢にお邪魔しようと思ったのですが、都合がつかずパスしました
今週は立川の重ゲ会、というところにお邪魔します

もしお時間(と、まだ締め切っていなければ)があればぜひ、お越しください
ハイパーロボットは持ち込む予定でしたので

No title

こんばんは。
おお、あれは流星キックさんだったのですね。わかりませんでした。
18手の正しい解法が見つかったので、書いておきました。17は無理かなあとちょっと考えています。

オンラインで2つができるところは無いと思います。あくまでバリアントなので。誰か作ってくれないかなあと思っています。

反射板はたまにしか使わないので、同色は通過するのか同色だけ弾かれるのかを忘れてしまいます。まあどちらでもゲームとしては成り立つと思いますが。今度は久し振りに入れてみようかな。

今週末は残念ながらゲーム会には行けません。また誘って頂けると嬉しいです。神奈川県内、都内ならだいたい大丈夫です。


Re: No title

ゴールチップ2個バリアントはけがわさんの考案なんですか
素晴らしい

慣れたもの同士なら白熱するバリアントですね
ipadあたりでアプリになるとお手軽に遊べるんですが

横浜のゲーム会にも、タイミングあえばいつか行こうとは思ってます
厚木でもプチ盤というサークルがあります(駐車場が広いので車でいけるのが楽です)

いつかどこかでお会いできるのを楽しみにしております

No title

ゴールチップ2個は自然派生的に仲間内で生まれたもので、自分が考案したというほどでもありません。まあ誰でも考えつく気がします。

ギークのフォーラムでも2個チップバリアントについて書いている方がいましたが、自分のとはルールが異なります。

1:ゴールさせたロボットはゴールにとどめなければならない。
2:よってもし2つのチップが同色だったら引き直すか、銀色(黒)のロボットを1つのチップに移動させる。

他には2つ引いたらどちらがどちらに着いても良いというルールもありました。

http://boardgamegeek.com/thread/520496/double-up

個人的には自分のバリアント「ゴールに着いたら動かすことができる」というのが一番優れているように思えます。2つのチップが同色でも例外処置を作らずに済むし、なにより解法のバラエティーが広がるからです。でも誰もこれに関してはフォーラムでコメントをくれませんね。

もし横浜に行くのであればミクシィでメッセージなど頂けると嬉しいです。では。

Re: No title

> ギークのフォーラムでも2個チップバリアントについて書いている方がいましたが、自分のとはルールが異なります。

おお、フォーラムで提案されてたんですね
僕もけがわバリアントがシンプルでいいと思いますよ

サークルなどに持っていくと、初見の人が多いので基本ルールしか遊べないことが多いんですよねー
(黒ロボットも使ったことないです)
地道な普及活動が必要ですね

ただtwitter上だと、わりとハイパーロボットファンもいそうなのでmixiでコミュがあってもよさそうなものですね(もうあるのかも)
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
FC2カウンター
フリーエリア
人気記事ランキングトラック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR