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シュティッヒルン

◇刺しつ刺されつ
恋ヶ窪② 122

トリックテイキングといえば、マストフォローです
ラーメンには餃子、カレーには福神漬け、蛭子能収の漫画といえば汗かきのサラリーマンというくらい定番中の定番ルールといっていいでしょう

「リードしたスートをフォローする」というマストフォローは、黄金のルールです
手札に他に出したいカードがあっても、ハートがリードされたら必ずを出さなければなりません

もしフォローできるスートがあったのにうっかり出さなかったりすると、それはルール違反です
このミスはリボークと呼ばれ、厳しいところだとそのゲームそのものがやりなおしになります

しかしトリックテイキングに慣れていない場合は、ついうっかリボークをやってしまうのがマストフォローではついてまわる問題です

マストフォローに対して、メイフォロールールのトリックテイキングも存在します

mayなので、なにをプレイしてもかまいません
つまりカードを出す制限はないのでリボーク問題が存在しないところは最大のメリットです

「シュティッヒルン」はメイフォローのトリックテイキングゲームです
プレイヤー人数によってデッキの総枚数は変更されますが、一人の手札は15枚です(8人プレイだと手札14枚)
今回は4人プレイだったのでリファレンスに従って紫スートを全てと、他のスートから12以上のカードを全部除外します

赤、青、黄、緑、茶の5色(スート)で、数字(ランク)は0~11までの60枚です(だから4人で手札は15枚づつになる)

ゲームを始める前に、まず
プレイヤーは15枚の手札から自分のマイナスカラーを1枚決めて、一斉にオープンします
マイナスカラーは、そのプレイヤーがトリックで取った場合、その色のカードが失点になります

例えば最初に赤3のカードをオープンしたら、そのプレイヤーは獲得する赤スートのカードは全部マイナスになります。しかも枚数ではなく、ランク(数値)がそのまま失点になるのです

つまり赤11を引き取ってしまったら、それだけで11失点です!
もちろん最初にオープンしたマイナスカラー表示カードも失点の対象です

最初に赤11のカードをマイナスカラー表示したら、11失点でスタートするわけです

借金上等!まるでワレスゲーですね

そして自分のマイナスカラー以外の色(スート)は、1枚1得点になります
4色×12枚なので、最高でだいたい40ちょっとはプラス得点になります

ただし失点は最高で66です
全トリック獲得しても、そこそこの失点になるようになってます

さて
まず、なにをマイナスカラーにするのかですが、手札に少ない枚数の色は危険です
なぜなら自分以外のプレイヤーがその色をたくさん持っているので、こちらがトリックを取りそうなときにガンガン差し込まれる危険があるからです

そしてどの数字を選ぶのかも悩みます
高い数字カードだと、高額借金でスタートしなければならないからです

といって、低すぎる数字も悩ましい
このゲームでは「さあ、トリックを取りに行くぞ!」というよりは「ここは危ない!逃げよう!」という場面のほうが多いから、いざとなったときに潜れる(逃げられる)ような低い数字のカードは貴重なのです

0カードを表示すれば、とりあえず借金はゼロから始められますが、間違いなくマークされます
他のプレイヤーは全力で潰しにくるでしょう
「借金ゼロで済むと思うなよ、コノヤロー」ってなもんです

やさぐれてますねー

マイナスカラーを選んだら最初のプレイヤーがリードを打ち出してゲームが始まります
このゲームの目的は極論すれば一つです

いかに他人を沈めるか
恋ヶ窪② 123

もう少し口当たりよく言えば「いかに失点しないで、得点を狙うこと」という説明もできなくもありませんが、サッカーの目的を「いかに失点しないでゴールを狙うこと」なんて言ってたらチームのスタイルがブレます

ブラジル人はサッカーを「いかにゴールするか」と考え、イタリア人は「いかに失点しないか」と考えることでその国のサッカースタイルが確立するのです
アルゼンチンの場合は「いかにレフリーを騙すか」日本の場合は「いかにパスを回すか」でしょうか

つまりこのゲームでは、他人のマイナスカラーをいつ、どうやって差し込んでやろうか、というのが最大の狙いであり、最大のタノシミなのです

マストフォローならスートの縛りがありますが、メイフォローならいつでも好きなカードを出せるから簡単に刺せるように思えますが、これがそう簡単ではありません

ではどうやってトリックの勝者を決めるか説明します
ここはちょっとヒネってあるので、慣れてないとどうやって勝敗を決めるのか解かりにくい。特に普段、マストフォローのトリテに慣れているひとほど、一度頭をリセットしないとついうっかり判断ミスが出てしまいます

まず
リードプレイヤーから時計回りに1順して一番数字の高いカードがトリックに勝つ、というのは通常通りですが、ルールサマリーの
「リードされたカード以外の色カードはすべて切り札です」を、よく理解していないとまともに遊べません

最初、例えばリードから☆とプレイされたとしたら、緑が切り札になるので緑が勝ちます

そして僕は最初、☆、とプレイされたとしたら、まず緑は赤に勝ち、青は緑に勝つのかと理解したのですが、そうではありませんでした

この場合は、緑も青も切り札扱いで、勝敗はどちらか数字が大きい方が勝ちます
例えば☆6⇒7⇒4だった場合は、の勝負となり、数字の大きい緑7が勝つわけです

この場合、緑も青もいわば”切り札スートに属する”と考えればすんなり理解できます
要するにリード色と違う色は何色でもみんな一緒くたにしてその中で一番大きい数字が勝つと思えばよろしい
(もちろん全員がリード色をフォローしたら、当然そこで一番大きい数字が勝ちます)

一番大きい数字が2枚以上出た場合は、先出しが勝ちます
6⇒7⇒7なら、先出しの7が勝ちです
恋ヶ窪② 120

ではそのトリックを取りたくない場合はどうすればいいでしょうか
6⇒7とプレイされたあと、(リードの赤以外の)青や緑、黄色の6以下を出せば潜ることができます

しかしここで赤10を出しても潜れるのです
このゲームでは2色目がプレイされた時点でリード色は完全安全地帯になります
6⇒7⇒10、だと7が勝つのです

ここまで理解できたでしょうか?
半分くらいしか理解できなくても実際にプレイすれば慣れます

どうせ実戦で大量のマイナスカードを食らえばいやでも理解するのでw

潜り方はもうひとつあります
ランク0のカードは、色に関係なく無条件で逃げられるエスケープカードです

便宜的に色は着いてますが、0カードは切り札スートにはなりません
6⇒0⇒10、なら10が勝ってしまいます

ただし全員が0カードを出したときのみ、リードプレイヤーが勝ちます(先だし勝ちルール)

そしてどうせ逃げるなら、そんなときこそ他人にマイナスカラーを差し込むチャンスです
6⇒7で、2番目のプレイヤーのマイナスカラーが青だとしたら青の6以下をプレイすればそのプレイヤーは必ず失点をくらいます

どうせならでかい失点を食らわせてやれとばかりに青11をプレイすると、自分が勝ってしまうので意味がありません
ましてやもし自分のマイナスカラーが緑なら7失点食らうわけです。なにをやっとんねん、という話です

しかしマイナス表示で0カードを使ってない限り、必ず借金スタートしているわけですからどこかで儲けを出していかなければならないのも事実です
自分のマイナススート(英語ではMisery Colourとかpain suitと呼んでるようです。おお、ミザリー!)でなければ積極的に取りにいきましょう
すてひるん

トリックを取るとリード権が取れます
実はこのゲームではリードはかなり有利です

ここで自分のマイナスカラーをリードするのです
マストフォローであれば、中途半端にミドルカード(6~9あたり)をリードしてしまうとみんなに潜られてトリックを取らされてしまいます

が、しかし
誰かが違う色をプレイした瞬間に、リードした自分はもう勝つことはありません

全員フォローする、という可能性もありますが(もしくは自分以外が0カードを出すとか)マイナスカラーがかぶっていない限り、自分にとってのマイナスは多くの他人にとっては得点カードです

両方の利害が一致するので、多くの場合、誰かがそのトリックを引き取ってくれるはずです


リードの思惑はもうひとつあります
自分の左隣プレイヤーのマイナスカラーをリードすることです

もし2番目プレイヤー(左隣)が違う色を出した瞬間に、警報が鳴り響きます
色を変える=切り札ですから

たとえ違う色で低めの数字を出したとしても、3番目以降、全員がリード色をフォローしたらやはり大量のマイナスカラーを引き取らされるわけです

つまりリードプレイヤーは、ほぼ自分を安全圏におきながら、下家(シモチャ)にイジワルできるというとても気分のいいポジションなのですw

逆にいえば自分が2番手になるのは最悪です
このゲームではリードか、ケツ手番(最終番手)が一番楽しいポジションです

120407_0208~01

トランプゲームの「ハーツ(ブラックレディ)」も、マイナス点であるハートを取らないようにするトリックテイキングの古典ですが、このゲームでブラックレディ(Q)はそれ1枚で13失点です

Qはいわば爆弾で、これを処理するのはなかなか大変です

しかし自分の手札にブラックレディがいないときはこれをあぶり出すタノシミがあります
リードを取ったらをどんどんリードし続けてブラックレディを持っているプレイヤーがそれを出さざるを得なくなり自爆させる、いわゆる”魔女狩り”が楽しくてしょうがない人たちはこの「シュティッヒルン」も大好きになるでしょう

えらくイジワルな印象のゲームだと眉をしかめる人たちにひとこといっておきますが、そんな心配は無用です
だってあなたがいつでも刺しこまれる側に回ることはいくらでもあるのですから

もちつもたれつ、刺しつ刺されつ、蜂のケンカです

でも誰もが刺すほうに回りたいんですけどねw

というわけで

k2812572.jpg

【コーヒーをもう一杯】

「シュティッヒルン」の英文ルールに紹介されているバリアントを紹介しましょう

<シュティッヒルン:逆転>Sticheln ”upside-down“
・プレイヤーはマイナスカラーではなく、ラッキーカラーを選びます。つまり通常のシュティッヒルンとは逆のルールです
そしてトリックの勝敗も逆転します。つまり切り札スートで低い数値が勝ちます

<シュティッヒルン:マイルド>Sticheln "mild"
・マイナスカードは額面に関係なくすべて1枚:-5点と数える
そして0カードもマイナスカラーなら-5点と数える

<シュティッヒルン:究極>Sticheln "intense"
・マイナス表示を2色にする
だから3~7人プレイでは13トリックとなり、8人プレイなら12トリックとなる
もちろん、マイナスカードの額面がそのまま失点となる漢(オトコ)仕様
いうなればシュティッヒルン:漢!

<シュティッヒルン:霧の中>Sticheln "in the fog"
・マイナス表示カードをラウンド終了するまで伏せてプレイする

<シュティッヒルン:遅攻>Sticheln "late"
・最初にマイナスカラーを決定しません
ラウンド終了したときに、獲得したカードの中からどれをマイナスカラーにするか、それぞれのプレイヤーが決めます
よって15トリックがプレイされます(8人プレイの場合は14トリック)

まったくトリックを取らなければ0得点となる

他には「ハットトリック」というこれまた面白いゲームが遊べるので、そちらも絶賛よろしく中です

あしからず
◆シュティッヒルン in 1
恋ヶ窪② 174

ところで「4in1」という、トリックテイキングの詰め合わせゲームセットがあります
これは同じデッキで「マインツ」「バス・シュティッヒ」「ミュー」「ニエット」が遊べるお徳セットですが、「スティッヒルン」のデッキを使っていろんなゲームが遊べることも知っている人は知っています

まず、製品版のルールサマリーには「ハットトリック」(これも面白い!)が紹介されていますが調べてみると、あるわあるわ

Auf Falscher Fahrte
Battle Line
David & Goliath
Escalation
Fiasco
Foppen
Hattrick
Klunker
Last Card, The
Lexio
Loco!
Lost Cities
Ohio
Margin for Error
Mit List und Tucke
Nicht Die Bohne!
Pepper
Raj
Rage
Sieben Siegel, Die
Sticheln
Spooks
Tichu
Trumpet
Was Sticht?
Wizard

ここまでくると、トランプに次ぐ汎用性デッキといわざるを得ません
ほかにも国産のアリスの行列ゲームなどもプレイ可能だそうですが

クニツィア教授のゲームではよく5スートのカードが使われますが、きっとテストプレイにはシュティッヒルンのデッキを使っているのではないでしょうか

だからなにかのついでに(送料割引ラインの調整とかで)買っておくといいです「シュティッヒルン」
なにより「シュティッヒルン」自体がとてもとても面白いのですから、きっと損はさせませんよ!

あしからず
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流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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