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カルマノルマ

◇しにがみの精度
恋ヶ窪② 151

「はげたかの餌食」「バサリ」など、バッティングゲームの名作ではプレイヤーの考えがかち合うときに悲喜こもごものドラマが生まれます

「ジャンケンカードゲームファイブ」のツクルカの春の新作は、死神をモチーフにしたカードゲームです
しかしこの「カルマノルマ」プレイヤーが意図的にバッティングを狙えるのが非常にユニークなところなのです

プレイヤーは死神となり、トリックごとに火の着いたローソク(マッチ棒)を獲得していきます
ただしマッチ棒を獲得しただけでは得点になりません

ローソクの火を吹き消すことによってやっと勝利点になるのです

各プレイヤーの手札は1~6のカードだけです
これをリードプレイヤーから時計回りに手札をプレイしていきます
全員プレイしたら、大きい数字のカードから順番に町タイルの下に自分のプレイしたカードを配置していきます

恋ヶ窪② 163

恋ヶ窪② 139
*全員がカードを出したら、数字の大きい順番に町に飛んでいく。そしてすぐに町タイルの左の数字分のマッチ棒を獲得する。この場合、2のカードを出したプレイヤーは10本獲得。6のカードは3本獲得する。一番右の墓場は特殊な場所

同じ町タイルの列に複数のプレイヤーがカードを置いてもかまいません
全員の配置が終わったら、その町タイルの列ごとにカードの数値比べをしてトップのプレイヤーがマッチ棒を獲得するのです

獲得したマッチ棒は、ローソクタイルの右に置きます

ゲーム中、トリックでプレイされたカードはどんどん町に配置されていきますが、同じ列の自分のカードは合計値で勝負していきます
いわゆるエリアマジョリティのシステムです

トリックごとに決算するので、最初に自分が置いたカードの町列にそれ以降、誰も入ってこなければずっと単独でトップです

しかし町ごとに獲得できるマッチ棒の数が違います
後で説明しますが、このゲームでは大量にマッチ棒を獲得すればいいというものではないのです

このマッチ棒は、いわば死神が営業活動して取ってきた仕事ノルマだと思ってください
いくら大量に営業を取ってきたとしても、それが納期に間に合わなければペナルティをくらうのも現実の中小企業経営と同じです

とはいえ、あまりに営業で取ってきたノルマが少なすぎても業績(勝利点)は上がりません
だからやはり適度にマッチ棒を取りに行く判断が求められるのです
そして
カードをどの列に配置すれば自分がトップを取れるのか、を悩ましくしているのがランタンとカラスの存在です

ランタンは、町タイルを交換する能力があり、カラスはその列ではルールが逆転し最小のカードが勝つ、という効果を持ちます

そしてランタンは数値が2カラスは1なので、配置フェイズの順番は最後の方です
トリックでは大きい数字のカードから配置していくので、いくらハイカードで合計値を上のせしたとしても、その後手番のランタンで安い町タイルと交換されたり、カラスがやってくれば勝つことができないようになっているんですね

とてもイヤラシイ仕様です

つまりこのゲームで
ハイカードを出して最初にカードを配置するプレイヤーは、ランタンやカラスを出したプレイヤーがその効果をどのように使おうとしているのかということを見据えた上で、では、自分のカードをどこに置いたら一番徳になるのか、を考えなければならないのです

死神の営業活動も頭が痛いです
手札は使い切りなので、これらの特殊カードの使うタイミングも悩ましさのタネです
恋ヶ窪② 145
*一番左の町は緑が合計3、黄色が4で、数字上は黄色が勝っているが、その町にはカラスが飛んできたので数字比べは逆転して緑の3が勝つ。実はこの画像はインストのときのものなので3番目の列に青カードが2枚並んでるのは説明用に便宜的においてあるもの。本当なら同じ色は重ねる

さらに悩ましいのがバッティングの存在です
「はげたかの餌食」や「バサリ」などの大抵のバッティングゲームは一斉公開ですが、この「カルマノルマ」は時計回りに1枚づつ出していくスタイルです

同一トリックで同じ数字カードが出されたらそれらのカードはバッティングとなり、どちらも墓場タイルの列に直行します。町には行けません
そして残ったカードが町タイルに配置されていきます

つまり後手番のプレイヤーはいくらでもすでに出されたカードと同じカードを出してバッティングさせることができるのです
恋ヶ窪② 157

ではバッティングさせる意図はどこにあるのでしょうか
例えば
自分が現状トップの町タイル列に、他のプレイヤーが乗り込んでこようとした場合にバッティングさせて一緒に墓場送りにすることで防御することができるかもしれません

もしくは単純に、トップを走るプレイヤーの計画を潰すお仕事もできる、やもしれません

このゲームは昼のラウンドで主にマッチ棒を獲得し、夜のラウンドでは獲得したマッチ棒を勝利点する、という2段構えになってます

より多くの勝利点を得ようと思えば、昼ラウンドでより多くのマッチ棒を獲得するしかないのですが、もし夜ラウンドで処理しきれなかったらゲーム終了時に残ったマッチ棒はマイナス点になるのです
恋ヶ窪② 147
*夜ラウンドではマッチ棒をもらうのではなく、自分のマッチ棒を吹き消すことで勝利点にする

マッチ棒(仕事ノルマ)が少なければ多くの勝利点は望めませんが、多ければ多いほど、在庫を抱えたときのマイナス点も大きくなるのです
町ではマッチ棒を獲得するだけですが、墓場ではマッチ棒を獲得するか、返却することができます

つまり墓場では仕事量の調整ができるんですね

だから抱えきれないほどのマッチ棒を取ってしまったプレイヤーは、調整する目的でバッティングしてくる可能性もあるわけです
しかも
墓場送りになったプレイヤーは全員、調整ができます
ここが町との違いです

仕事量を調整したい人は墓場行きを狙うかもしれません

恋ヶ窪② 137
*バッティングしたら墓場行き。もしカラスやランタンが墓場にいったらその能力は封印される

バッティングはここだけではありません
町へのカード配置のとき、もし合計値が同じだったらそれらのプレイヤーはバッティングキャンセルとなり、どちらもトップは取れないのです(それ以外の次点プレイヤーがトップとなる)

この場合に、バッティングさせる意味はなんでしょうか
上記で説明しましたが、このゲームは仕事の量とこなす量の配分が大事です

バッティングキャンセルしていればマッチ棒を獲得することはないのですが、次点プレイヤーに大量に仕事を抱えさせることはできるのです!

カードプレイで悩み、カード配置で悩み、手札が6枚とはいえ、ずっと悩みっぱなしです
恋ヶ窪② 160
*黄色4と緑4がバッティングしているのでこの町からは誰もマッチ棒を獲得できない。もし他の色の4以外のカードが置かれていたら、そのプレイヤーがトップとなる

実は僕はこのゲームの初期から付き合っているのですが、最初はやはり考えることが多すぎて疲れる、と大不評でした

それから調整とテストプレイを重ねていく中で、ゲームの最初に2枚のカードをプロットすることに変更されました
(1枚は昼ラウンドのラストトリック用、もう1枚は次の夜ラウンドの最初のトリック用)
これによってラウンドでプレイする手札はたった4枚になります

しかも最後の4枚目の手札は思案のしようがないので、ほぼ一斉出しです
つまり実質、3ディールだけのプレイなのです

そして実はバッティングもプレイのスリム化に一役買ってます
バッティングしたカードは即、墓場行きなので、4人プレイなら残りは2枚です
せいぜい2人が配置で悩むくらいで済むのです

もし3人がバッティングすれば、1人が悩めばよろしいw
4人バッティングならもっと楽ですが


とても頭を使うゲームです
死神の営業ノルマの大変さがよくわかる(?)ゲームではないでしょうか
恋ヶ窪② 170
*右のマッチ棒(火のついてるロウソク)はノルマ、吹き消すことができたら左(消えたロウソク)に移動させる


というわけで

*便宜上トリックという用語を使ってますが、このゲームはトリックテイキングではありません
記事では、リードプレイヤーから時計回りに1枚づつカードを出していくことをトリックと称してます

あしからず






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買いました

ゲームマーケットで買いましたよ、カルマノルマ。
ツクルカの二人がこのようなゲームを作っていたとは全く知らなかったです。

ゲームはまだ遊んでいないのですが、ジャンケンゲームカードよりオリジナリティが出ているようですね。

それにカードのイラストのセンスがいいですね。

Re: 買いました

> ゲームマーケットで買いましたよ、カルマノルマ。
> ツクルカの二人がこのようなゲームを作っていたとは全く知らなかったです。
お買い上げいただきましてありがとうございます

といっても僕はツクルカのスタッフではないのですが(テストプレーに参加しただけ)

> それにカードのイラストのセンスがいいですね。
デザイナーさんの版画を使ったセンスがいいですね
じつはテストプレーの期間中は、ゲームのモチーフ的にも「ビジネスマンの営業をテーマにしたらどうか」というプッシュがあったのですが、当初の予定どおり死神をテーマにしたことでスタイリッシュになったとおもいます

僕はカレーフェスティバルに行ってたので
ぜひ、ゲームマーケットの戦利品で遊ばせてください
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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