カラヤのスルタン

◇奴隷よ!立ち上がれ!
恋ヶ窪② 266

伝統ゲーム「マフィア」を元にしたという「人狼」は、いわゆる人狼系というゲームのひとつのジャンルになってます

人狼はとても面白い(と思う)のですが、大人数、マスターが必要など、遊ぶためのハードルが高いためホイホイ遊ぶ、というわけにはいきません

ですから人狼以降、「ルプスブルク」や「レジスタンス」「エミッサリークライシス」など少人数でも遊べるように工夫したゲームが登場してきました

この「カラヤのスルタン」もそうです

これまでの人狼系の特徴は、最初に決められた役職(陣営)を隠して、自分にとっての敵や味方を突き止めることでしたが、「スルタン」ではその部分が大きく違います


プレイヤーは王都、反逆、中立の3つの陣営に分かれます
最初にカードを伏せて配り、自分だけがそれを確認します

そして手番にできることは
・調査:他プレイヤーのカードを見る
・交換/潜伏:他プレイヤーとカードの交換をする/カードを伏せる
・能力発動:伏せられたカードをオープンしてそのキャラクター能力を使う

このうちの1つを実行します

ゲームの最初はやはり情報を得るために、だいたい調査で誰かのカードを見るところから始まるでしょう

実はプレイ人数+1枚のカードを使うので最後のカードはテーブル中央に置かれます
このカードは調査(確認)はできません

ただしカードの交換はできます


王都側には【スルタン】と【守衛】がいます
王都側の勝利条件は、【スルタン】がオープンされてから1ラウンド生存していたら王都側(スルタンと守衛を持つプレイヤー)の勝ちです
恋ヶ窪② 318





反逆側には【暗殺者】と【奴隷】がいます
こちらの勝利条件は2つあります
①【暗殺者】が【スルタン】を殺すこと
②【奴隷】3人が反乱蜂起すること


プレイ人数によってカード枚数の構成が違うのですが、最初に自分がどちらの陣営で勝利をめざすかを考えてもあまり意味がありません

というのも、上で説明したようにこのゲームではカード交換があるので陣営は簡単に変更されます
場の状況をよく考えて、どちらの陣営に着いたら勝てるのかを見極めるゲームなのです

【暗殺者】の目的は簡単です
あなたがスルタンだと思うプレイヤーを指差し「ドーーーーン!」といえば言いのです

もしくは「キルユー!」
(相手がスルタンなら即、勝利です)
恋ヶ窪② 319
*死んでもらいますけんのー!

ただし、スルタンには守衛という強いガードマンがいます
【守衛】は、暗殺者とターゲットのどちらかの隣にいた場合にリアクションとして暗殺を阻止した上に暗殺者を処刑できるのです

だからたとえあなたが【暗殺者】で誰が【スルタン】なのか解かったとしても、自分かターゲットの両隣のどこかに(つまり4人の中に)【守衛】がいたら、自分が処刑されるのです

このゲームでは死んだらゲームから脱落する負け抜けです
暗殺するのもなかなか大変なんすねー、実際




あなたが【スルタン】なら
自分の両隣のどちらかに【守衛】がいるとわかっていればいつでもオープンして終了のカウントダウンを始めたほうがいいでしょう

【スルタン】の特殊能力は、ゲーム中いつでもオープンにすることができるというものです
つまり自分の両隣に【守衛】がいるとわかったら、いつでも(誰の手番であろうと)
「あ、オレ、スルタンだもんね」
と正体をオープンできます

その場合
スルタンがオープンされたときの手番(アクティブ)プレイヤー(スルタン本人とは限らない)に、マーカーを置きます

そして、再びそのプレイヤーの手番になるまでにスルタンが殺されなければ王都側が勝利するのです
恋ヶ窪② 268
*1周、生き残っていたらスルタン側の勝ち


このようにスルタン+守衛が隣同士でタッグを組んだ場合、暗殺者が封じられたら反乱陣営の勝つチャンスは【奴隷】による蜂起しかありません

【奴隷】の特殊能力は、ただカードをオープンすることだけです。これだけです
ただし、誰かが【奴隷】をオープンしたとき、他の奴隷プレイヤーは「オレも奴隷だ!」「オレも奴隷だ!スルタンを倒すぞ!」と、自分の手番でなくてもリアクションとして自分の【奴隷】カードをオープンすることができます

そしてもし3人の【奴隷】が連続で並んでいれば、反乱は成功して、反乱陣営が勝利します
奴隷は3人並んでいないと勝利条件を満たさないので、奴隷同士の密な目配せは必要かも知れませんが
恋ヶ窪② 269
*オレ奴隷、オレも、オレも。というわけで見事に最下層の虐げられた人々が結束して悪辣な王都を倒した図

しかし【守衛】は、暗殺阻止の他に誰彼かまわず拘留することができます
拘留されたプレイヤーは、1回手番を飛ばされます
そしてもし【奴隷】が拘留されていたら蜂起で勝つことができません

だから奴隷はうかつに「オレ奴隷」とはいえないのです
基本的に奴隷は、勝てるチャンスが来るまで(つまり自分を含めて3人の並びが奴隷だと分かるまで)決して正体がバレないようにしましょう


スルタン陣営は、反乱陣営の勝利条件が消滅した場合も勝てます
そしてスルタンにはオープンしている反乱陣営のキャラクターを処刑する能力があるのです

反乱蜂起で立ち上がったはいいが、失敗した奴隷は即、処刑しちゃいましょう
暗殺者も殺し、奴隷も2人以下になれば反乱陣営の勝利はなくなるので、スルタン側が勝つのです

ではスルタン+守衛の並びタッグは必勝パターンなのでしょうか
実は【守衛】の隣に中立キャラクターの【踊り娘】がいれば、特殊能力で守衛の能力を封じることができます

踊り娘の隣にいる【守衛】は拘留も、暗殺者を阻止することもできなくなるのです
エロエロ作戦で守衛がメロメロになってるわけです

お色気作戦ですな!

では踊り娘は反乱陣営のキャラクターなのでしょうか
実はそうでもないのです

ラウンド終了時、もし【踊り娘】カードが伏せられたままなら、スルタン側として勝利します
だから、王都陣営が勝ちそうなら娘は踊る必要はないのです

反乱側が勝ちそうだと思えば踊り出して、守衛の目をそらせばいいのです
しかし、やっぱり反乱側が負けそうだと思えば、再び潜伏(カードを伏せる)すればいいのです

むむむ、お前は峰不二子か!
恋ヶ窪② 267
*いざとなったら踊るわよ~ん

中立カードは4枚あり、プレイ人数が6人以上の場合に登場します
4人全部登場することはまずありません(14、15人でプレイするときのみ)

だいたいは1人か2人、ランダムに混ざります


「カラヤのスルタン」は1ラウンドがすぐに終わるところはお手軽でいいのですが、この中立キャラクターの勝利条件や特殊能力が入り組んでいて、それを把握するのが難点です

【踊り娘】はまだ解かり易いほうです

他には【奴隷監督】【役人】【占い師】がいますが、どちらにしろ中立キャラクターはオープンするか伏せられたままかで、勝利する陣営が変わります

本当はラウンドの最初に「今回はこの中立キャラが入ります。このキャラの能力と勝利条件は・・・」と説明できればいいのですが、4人の中からランダムに登場するというルールのためにあらかじめどのキャラクターが入っているのかを明かすわけにもいきません


初見では基本の王都陣営、反乱陣営で勝つためにどうプレイするのかですら、なかなか把握できずに不必要に時間がかかってしまいます

そこにさらに中立キャラクター4人分の条件まで把握するのは、けっこうキツいです

5ラウンドでゲームは終わって、ポイントが多いプレイヤーが勝利するのですが、だいたいは1ゲーム終わった頃にやっとゲームのコツが掴めます

できれば2ゲーム続けてプレイするのがいいでしょう


というわけで

k2601441.jpg


<おまけ解説>
【踊り娘】は上記の説明が全てなので、他の3キャラもついでに解説しておきます

【奴隷監督】
恋ヶ窪② 314

・オープンしたときに発動する特殊能力に「奴隷狩り」があります

◇奴隷狩り
潜伏中(伏せられた状態のカード)のプレイヤー1人に対して「お前、奴隷だろ」と指摘します
もしそのプレイヤーが奴隷だった場合は、そのカードをオープンして黒い捕獲トークンをそのプレイヤーに置きます

奴隷じゃなかったらハズレで、手番終了です
その場合、指定されたプレイヤーはカードを見せる義務はありません(ウソついちゃいけませんよ、ウソは)

守衛による拘留トークンは、手番を1回休みになるだけですがこの黒い捕獲トークンは【奴隷監督】自身が潜伏(再び伏せる)するか、殺害されるまで除去されずにずっと手番スキップです

つまり黒トークンが乗っている限り、奴隷による反乱蜂起は不可能となるのです

◇捕獲
奴隷監督は、すでにオープンになっている【奴隷】に対して黒トークンで捕獲することができます

◆勝利条件
このように、オープンされていたら反乱陣営の敵なので、当然オープンした場合はスルタン陣営です
もし伏せたままなら、反乱陣営になります




【役人】
恋ヶ窪② 316

◇宮廷工作
役人をオープンしたら、まずどちらの陣営に着くか決めます。スルタン側なら青、反乱側なら赤トークンを置きます

さらに、潜伏中のプレイヤーを1人指名してそのカードをオープンさせます
そしてそのキャラクターの特殊能力を発動させます

例えば【スルタン】がオープンされているときに、誰が【暗殺者】か解かっていたら、この能力で暗殺者をオープンさせ、スルタンを暗殺させることができます(もちろんその場合は反乱側の赤トークンを取っておきます)

指名されたプレイヤーは黄色トークンを受け取ります
自分の手番では黄色トークンを返却して、調査か潜伏しか実行できません

◆勝利条件
オープンしたままなら、宣言した陣営になります
もし潜伏していたら、左右のどちらでも隣接プレイヤーが2点勝利した場合に、役人も勝利します

このゲームでは勝利の陣営が決まったときに、伏せられていたら1点、オープンしていたら2点勝利です

つまり両隣がどちらも伏せたままなら、さっさとオープンして勝てそうな陣営を宣言したほうがいいでしょう
そう、うまくいくかどうかは解かりませんが


【占い師】
恋ヶ窪② 315

◇予言
占い師をオープンしたら、まず潜伏中の3人のカードを全部確認します(潜伏中が2人以下だった場合も全部)

そしてどちらが勝つのかを予想して、その陣営のトークンを取って自分の前に置きます
(スルタン:青 反乱:赤トークン)

しかし、一回りしてまた自分の手番が回ってきたのに決着がつかなかった場合は再び潜伏(カードを伏せてトークンを返す)しなければなりません
もし【守衛】によって拘留されているならば、潜伏はできません(手番では拘留トークンを返却するだけです)

◆勝利条件
潜伏したままでは決して勝利しません

オープンして、どちらかの陣営を表明しないと勝つチャンスはないのです


ま、中立キャラがめんどうだったら、さっさと誰かとチェンジしてしまいましょう

あしからず
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中立は……

確かに中立は困ったものですね。僕もすぐ変えてしまいますね。

ただ、遊んだ感じでは奴隷監督は悪くないですね。どんどん奴隷をとっ捕まえて、反乱軍を封じこめて勝利に導く。
といっても、暗殺されたら終わりですか。

もう少し能力が強かったら良かったと思います。

基本的に、ノリで楽しみたいゲームですが、分析すると、

一番勝ちやすいパターンが、スルタンが正体を現して、1ターン終了。
割と正体を現しても暗殺されにくいですからね。

次に勝ちやすいのが奴隷の蜂起。巡り合わせによるところが多いですが、意外と起こしやすい。

そして、暗殺ですか。やはり暗殺が難しいですね。暗殺で守衛にとっ捕まったら痛いです。暗殺者になったら、あえて守衛を暗殺しにいくのも手なんですかね。


Re: 中立は……

中立キャラはオープンされるか、自分で確認するまでどのキャラクターが混じっているか解かりませんしね
中立キャラを最初に配られても動きようがないので、僕はさっさと交換してしまいます

他の情報を得るためでもありますが、中立キャラは後半になるまで使いづらいですからね

「暗殺者」はイチカバチカで当たれば即勝利ですが、外れたら脱落なのでやっぱりギャンブルですね
「守衛」を殺した場合「暗殺者」だとバレるので「スルタン」に処刑されそうです

おっしゃるような勝ちパターンをいくつかプレイヤー全員が共有し始めてからが、いろいろ腹の探り合いができて面白くなってきそうです



スルタン楽しそうですね〜。守衛が暗殺を阻止するタイミングはいつなんでしょうか?
(1)アサシンが暴露した瞬間
(2)その後暗殺対象を示して暗殺対象のキャラが確定した瞬間

(2)の場合は同士討ちでスルーできますよね。いかがですか?

Re: タイトルなし

こんにちわ

ルールを確認すると、守衛は「暗殺を阻止したうえでアサシンを殺す」とあります
ですから、アサシンが暗殺をしようとした段階で阻止して殺せる(アサシンを)わけですね

つまり守衛が阻止したら、アサシンの暗殺は成功しません(暗殺の対象者は死なない)
ですから、同時に2キャラが死亡することはなさそうですね

ですが、アサシンの暗殺をあえてスルーすることで、自分の陣営でないキャラクターをわざと殺させることはできます(それがスルタンでなければ)

No title

ご回答ありがとうございます。私の質問の趣旨がうまく伝わってないようなのでもう一度、説明を変えて質問いたします。

暗殺を阻止するわけですから暗殺対象が死なないのはわかります。

問題はアサシンが暴露して、暗殺対象を示す前に殺されてしまうのか?(ようするに誰を殺すかまだ宣言していない状態で殺されるのか?暗殺対象が潜伏状態の場合、役割は未公開のままプレイ続行ですね)
暗殺対象を宣言して、その対象がカードをオープンして、全プレーヤーにカードが暴露された状態で阻止になるのか?ということでした。

ご回答の内容からすると後者のようですね。守衛は暗殺対象の役割を確認して、スルタンや守衛であれば阻止してアサシンを殺せばいいし、奴隷やアサシンだったらスルーすればいいということになりますが、そういうことでよろしいでしょうか?

Re: No title


> 暗殺対象を宣言して、その対象がカードをオープンして、全プレーヤーにカードが暴露された状態で阻止になるのか?ということでした。

ああ、なるほど

多分厳密にルールには明文化されてないと思いますが、そこはおっしゃる通り守衛プレイヤーの”さじ加減”でしょうね

たとえ自分が守衛だったとしても、その直後に役割を変更することで有利な陣営に乗り換える狙いがあったり、ゲームの早い段階だったらもうちょっと様子みようか、ということもできますし、いざとなったら阻止もできますしね

No title

ご回答ありがとうございます。

もう少しやりこんでみようと思いますm(_ _)m
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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