99ナインティナイン

◇3人定番トリテ
パーレット

デビッド・パーレットDavid Parlettといえば1982年に第1回のドイツゲーム大賞を受賞した「うさぎとハリネズミ」のデザイナーとしてよく知られてますが、元はゲーム研究家なのでオリジナルのトランプゲームをたくさん発表しています
ウサカメ

「99Ninety-Nine」はその中でもかなりポピュラーな3人用トリックテイキングでしょうか


トランプの標準デッキから2~5を取り除きます
使うのはAKQJ10,9876とジョーカーの37枚です

ゲームの目的は宣言したちょうどのビッドを達成することです
普通、自分の手札を見てから「今回はなんトリックくらい取れるかなぁ」と思案するものですがこのゲームはそのあたりが一味違います

まず
カードを配りきったら、最後の1枚はオープンします
これは切り札表示カードになります(これがジョーカーか9ならノートランプ)
そして手札をよくみて、手札から3枚のカードを使ってビッドの宣言をおこなうのです

3枚のカードを組み合わせて、0~9までの数をビッドするのです
しかし
ビッド用で使うカードは数字は無視して、スートだけを注目します
クラブ:3
ハート:2
スペード:1
ダイヤ:0

を表してます
だから最高は3枚の9ビッドで、最低は3枚の0ビッドです
(覚え方>モコモコが3つ、ふくらみが2つ、とんがりが1つ、0に似てる)

ビッド用の3枚のカードは自分の前に伏せます。これはゲーム終了まで明らかにされません。つまりシークレットビッドなのです
恋ヶ窪② 118
*あなたなら、なんビッドしますか?

手札13枚からビッドをメイクするわけですが、どの3枚を使うのか、これがアタマを使います
3枚伏せカードにするということは、実際にプレイを行う手札を10枚に整理することでもあります

単純に手札を強くするだけなら、弱いカード、もしくは少ない枚数のスートカードを除外することでボイド(スートをなくすこと)を作ることができるのですが、このゲームでは獲得トリックが宣言ビッドちょうどでなければ成功にはなりません

例えば宣言ビッドを5にしたい場合、3枚の内訳はの組み合わせがあります

そしてそれらの組み合わせで、どの数字のカードを伏せカードにすればちょうど5トリックが取れる手札がメイクできるのか、これが一番悩ましいところなのです

逆にいえばボイドを作るために除外するカードのスートに応じてビッド数を調整しなければならない場合もあるわけです

必ずしも強いカードばかりを残すのが得策とはいいきれません
宣言ちょうどのビッドを成功させるためには、必勝カードとともに、必敗カードも視野にいれておかなければならないからです
恋ヶ窪② 113
*ビッド伏せ。あとはちょうどトリックを取ればいい。上手くいくかどうか

ディーラーの左隣(エルデスト)からオープニングリードします
マストフォローです

10トリックが終了したら、それぞれ宣言ビッドが成功したかどうかを確認します
3人とも成功すれば、それぞれ10点です

2人が成功ならば(つまり1人が失敗)、成功者2人はそれぞれ20点づつ
1人だけが成功ならば、成功者は30点を得ます

ビッドに失敗したからといって失点はありません
それにビッドの成否に関わらず、獲得トリックにつき1点もらえます

だからどうせ失敗するならいっぱいトリックを取ったほうがいいでしょう
とはいえ
自分のビッド失敗が他人の利益になることだけは確かなのです

多くても少なくてもビッド失敗
ピンポイントでトリック数をコントロールしながらプレイしなければなりません
もうドキドキもんです

プレイの途中で、勝てそうなのにあきらかにしゃがんだな、と思える場面があったとすると、そのプレイヤーはそれ以上トリックを取りたくないのかも知れません

だとすると、そのプレイヤーは勝ちに来ないだろうと予測できれば多少微妙な強さのカードもリードしやすくなるってもんです
しかし、このゲームは王道のマストフォローです

勝ちたくなくても心ならずともフォローして勝ってしまうこともなきにしもあらずなのです
だいたい9枚は伏せられているので、完全にカウンティングすることもできません

だからこそ、宣言ビッドを達成できると、思いのほか嬉しいですw
恋ヶ窪② 117
*あ、虎の子のKがトランプ(切り札)で斬られた!やばい・・・

このゲームにはさらにプレミアムビッドのボーナス点もあります
ラウンドの最初に3枚を伏せてシークレットビッドをした後、ゲームを始める前にプレミアムビッドを宣言するチャンスがあります

・デクレア:伏せた3枚をオープンしてビッド数を公開すること
・リビール:さらに手札もオープンしてプレイすること


ディーラーの左隣からデクレアを宣言するかパスするか、のコールをします(全員パスならプレミアムビッドはなし)
もしデクレアを宣言したら、それ以降のプレイヤーはもうリビールしか宣言できません

デクレアによってビッド数を公開したら、当然他の2人はその宣言が失敗するように動いてくるでしょう
ところがこのゲームは自分のビッド達成にも気を配らないといけないので、そうそう他人が失敗するように動けるものではありません

やりようによっては意外とデクレアの成功率は高いような気がします
(といいながら僕は失敗しましたが・・・)
恋ヶ窪② 121
*おらー!デクレアかましたれー!

リビールは見たことありませんが、やるとしたら0ビッド、つまりミゼール宣言のときくらいでしょうか
*通常ゲームはディーラーの左隣のリードから始まりますが、リビール宣言の場合は宣言者がリードプレイヤーを指名できます(自分でもOKです)

まずビッドを公開して、リードプレイヤーを指名してそのプレイヤーが最初のリードカードをプレイしたら宣言者は自分の手札を公開する、という手順です

デクレア成功はボーナス30点で、リビール成功は60点です!

このゲームの1ラウンドでの最高得点は、リビール成功60点、一人勝ち30点、9トリック獲得9点の合計99点です

だからナインティナインなのです!(これは『面白いトランプゲーム』に書いてありました)

ディーラーを3回づつ勤めたらゲーム終了です


ジョーカー

そういえばこのゲームではジョーカーを使います
このジョーカーはオールマイティでもワイルドでもありません

手札を配りきったときに最後のカードが切り札表示カードになりますが、手札のジョーカーはその切り札表示カードの代わりにするのです

身代わりカード、というところがミソ

切り札表示を見てから、そのカードを手札のジョーカーと取り替えてしまうと切り札の1枚が誰の手札に入ってしまうか判ってしまいます
切り札を表示しながら、誰がそれを持っているかわからないようにする工夫がこのジョーカーの扱いかたなんですね

これには感心しました

パーレットはジョーカーのこういう使い方が好きだと見えて、他の自分のオリジナルトランプゲームでも利用してます(Agony Auntなど)


ところで
久しぶりにこのゲームを遊ぼうと思い、ゲームファームで確認したらルールに変更があるのでビックリしました

まずジョーカーは使いません
36枚の配りきりです


最初はノートランプで始めて、次のラウンドからは前のラウンドで何人ビッドが成功したかによって切り札が決まるのです

・3人成功⇒クラブ
・2人成功⇒ハート
・1人成功⇒スペード
・0人成功⇒ダイヤ

あとは誰かが100点になったらゲーム終了です
他はほぼ、オリジナルルールに沿ってます

切り札表示カードがあるという親切設計(そしてジョーカーの使い方)が僕はお気に入りなのですが、慣れてくればパーレット自身による改訂バージョンでも遊んでみようかな


ゲーム会などで3人用のゲームが見当たらないというときに遊ぶのに最適です
あ、いや、見当たらなくてもスーパー級でおススメです

ということで

ちなみに
パーレット氏の写真に写っているのはchop sticksというゲームのプロトタイプだそうです
2009年の写真ですが、その後、商品化されたのでしょうか
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手札は12枚では?

『手札13枚からビッドをメイクする』と書いていますが、手札は12枚でしょう???

大昔に松田道弘さんたちと、99をよく遊んでいたオジンです。

Re: 手札は12枚では?

三田皓司さま、おお、ご高名は松田氏の著作などでちょくちょく目にしております。コメントありがとうございます

このブログ記事を書いた当時、松田氏の「面白いトランプゲーム」のルールを参考にしておりますので、現在では使用しないジョーカーを使ってたりしてますが、ご指摘の通り手札は13枚ではなく12枚です。勘違いによるケアレスミスでした。

ですから10トリックではなく9トリックですね(^^;
恐らく、このときはじめて「99」をプレイしたものと思われます

わざわざご指摘いただき、ありがとうございました。三田さんは今でもマジックやゲームをプレイされてるのでしょうか

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

> 教えてすぐ遊べる3人用ゲームとしては、99は名作です。
僕も最初に遊んだときは、ビッドでどの3枚を利用するのかが悩ましくてしかも手札調整を兼ねているアイデアに驚きました

スカートも、松田氏の著作でルールを読んでた頃は遊ぶ機会がなかったのですが、その後、講習会や、ゲーム会などで何度か遊びました。最初はビッドのとっつきが悪いんですが、慣れてくるとビッドで相手の狙いが読めたり、ゲームによってはランクの序列が変化したり、めまぐるしい楽しさがありますね

最近はスカートもすっかりご無沙汰なので、だいぶルールを忘れてしまいましたが、機会があれば遊び続けていきたい3人用トリックテイキングです
プロフィール

流星キック1998

Author:流星キック1998
チャンスがあればいつでもボードゲームがしたい!誰か遊んでプリーズ

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